■渡島半島一周 ”Pキャン” の旅~9月22日(火)。
どこでも爆睡が得意技の私ですが、前の晩は何度も何度も目が覚めました。 知内の道の駅は、JRの道の駅に併設されています。
だから、アナウンスやレールの音が頻繁に聞こえるのです。
列車の音は好きなので不快ではないのですが、テープで流れるきれいで良く通る声のアナウンスは、それと分かるまで「え!?何?」と驚かされました。
それで少しペースが狂ったのか、いつもより遅い起床になりました。
道の駅に荷運びをしていた女性に聞くと、OPENは8時だと教えてくれました。
KIOSKの役割も持っているのかもしれません。
そこで緑色のぶどうを一房、朝食のデザートに買いました。
さて、スタートです。
まず向かったのはここです。
約20年振りの再訪でした。
あの時は八重桜が満開でした。
けれども、静かで厳かな佇まいは同じでした。
上磯にある、「トラピスト修道院」です。
クリスチャンではないのですが、祖母がプロテスタントの信者で洗礼を受けていたこと、通っていた幼稚園も教会併設だったことなどから、教会はとても身近に感じられて好きです。
ほんの少しだけ清められた気がしながら、次へ急ぎました。
ここは二度ほど訪れたことがあります。
でも、こういう見え方ではありませんでした。
ん?
あと一息です。
函館山です。
約40分程で到着しました。
…あ。
写真に写るロープウェーは、そんなに時間は掛かりません。
今回は歩いてみました。
さて、ここからは ”2009年山歩き日記~Part5”です。
「函館山を歩いて登ろう」計画が持ち上がってから、いろいろ調べたのですが、たくさんのコースが整備されていることを知り驚きました。
そして函館山は、実は10の山からなる連山で、展望台がある山は御殿山という名前があること。
実に様々な歴史を歩んできた山々だと言うことを知りました。
函館山と言えば、車かロープウェーで夜景を見に行く山という認識しかなかった自分を恥じました。
今回私達が選んだコースは、登りが函館山ふれあいセンターを始点とする旧登山コース、下りは汐見山コースでした。
この辺りの樹林帯は、北海道というよりも本州の雰囲気を持っているので、旧登山道を歩いている時、ふいに箱根の山を登ったことを思い出したりしていました。
旅をしていていつも思うのですが、人や物の歴史を僅かながらも知ると、その地への思いが強くなります。
と同時に、流れ動いている時が愛おしく感じられます。
もっと色々勉強したい・・・。
なんて、その時は妙に思ったりします・・・。
感動したり感傷的になったりしながら、楽しく歩いていたのですが、常にそれだけでは終わらない私です。
下りだして間もなく、不覚にも我慢していたトイレのことを思い出してしまいました。
そう・・・またもやです。
徳舜瞥山の教訓生かされずです ^^;
汐見山コースの道は、あの時と同じ駆け下りモードになってしまいました。
訳の分からない影しゃは、ちっともついてきてくれません。
かまっていられない程に限界の私は、ほとんどダッシュで登山口まで走って下りました。
かなり危なかったけれど、なんとか危機を脱しました。
ほとんど生きた心地のしない下山でした・・。
なんでこーなるの?
当然、事情を知った影むしゃには笑われました。
ふう・・・。
気を取り直し、「いつか全コースを歩いてみたいね。」、そんな会話をして函館山を後にしました。
このあとは函館山温泉ホテルで汗を流し、寝床となる「えとわ・えさん」の道の駅へ走りだしました。
途中、戸井で見た旧戸井線コンクリートアーチ橋です。
これは、1937年に建設が着手された国鉄「旧戸井線」の遺構です。
五稜郭から湯の川を経て、汐首岬の要塞まで兵員や物資の補給のために計画されたそうですが、太平洋戦争が激化していく中で建設は中断されて放置されたのだそうです。
あまりにも生々しい市中の傷跡に、当時の労働者の方々の苦労が窺い知れました。
さてさて、この日は珍しく早めの時間にキャンプ地に到着しました。
波の音が子守唄になりました。
なんと、夕方6時半には爆睡でしたZZZZZZzzzz.