■何を好んで濡れねずみ~馬鹿もほどほどにしましょー。
京成上野に着きました。 柴又の駅で思いついた”上野美術館巡り”。
たまには私だって、”体育の秋”ばかりじゃなくて”芸術の秋”を気取りたい。
っていうのは表向き。
激しくなってきた雨に辟易して、雨宿りついでに美術鑑賞☆という考えでした。
ああ…それなのに月曜日・・・。
上野の森の美術館にはことごとく振られ、仕方なく行ったアメ横の裏路地の雑多なパワーにノックダウン。
それなら、もうすぐ無くなる歌舞伎座で歌舞伎を一幕観ようと新橋まで行けば、「歌舞伎は来月になります。」と言われ、「それなら芝居だ!」と歩いて演舞場まで行き、『蛮幽記』の上演時間を見れば1時間45分待ち。
そんなの時間がもったいないと、しばらく銀ブラしていたのですが、ますます激しくなった雨でGパンは膝まで濡れてきました。
デパ地下をうろつきながら、次の行き先を考えていて閃きました。
「そうだ!明治神宮へ行って冬の安全祈願と、家族の無病息災をお願いして来よう!」
地下鉄銀座線に乗り込み停車駅を見ました。(←フツーは、乗る前に見る)
渋谷で降りて、山手線で原宿かな・・・。
そう思ったのもつかの間、”もうちょっと歩きたいな”と、土砂降りの雨のことも忘れて青山1丁目駅で降りてしまいました。
もちろん道なんて分からない。
車用の標識を頼りに歩くと、国立霞ヶ浦競技場が見えてきました。
スポーツ博物館の入場料300円を払うと、競技場を見学することができます。
そりゃあもちろん見学です。
いいなあ・・・。
私もあのトラックを走りたい!!
やっぱり”体育の秋”です。
ここは、かつて世界陸上や東京国際女子マラソンが開催されたところでもあります。
受付の方に競技場内に入らないように。」と言われたのですが、観客席からトラックに飛び降りたい心境でした。
明治神宮まであと1.6kmのところに来た時には、Gパンは腿の辺りまで濡れて、傘を持つ腕も濡れてきました。
交通の発達した都内。
いくらでも乗物に乗れたのに、ついつい歩いてしまった私・・・。
ようやく着いた明治神宮は鬱蒼と暗く、長い参道は歩く人もほとんどいませんでした。
本殿は、前の日に立ち寄ったどこの神社よりも立派でした。
ちょうど婚礼が行われていました。
白無垢に角隠しの新婦がとても美しかったです。
新婦が通り過ぎるのを待って、お参りをしました。
これで、スキーシーズンを無事に過ごすことができるはずです。
ひとまず目的を達し、娘と待ち合わせた渋谷へと向かいました。
この日の ”めくら滅法歩き”に要した時間は約7時間。
娘と会った時には下着までビチョビチョの”濡れねずみ”でした。
案の定、「雨の中そんなに歩いて馬鹿じゃないの!?」と娘。
「まあね。楽しかったからいいじゃない♪」と私。
それでも風邪ひとつ引かないのだから、丈夫なのにも限度がありますね・・・。
お陰でNEWインフルも近づいてきそうもありません。
まあ、この調子で冬を迎えられることを祈ります。
明日はまた”ちびチャリ爆走劇”です。
つづく。