■お受験幼稚園生の頑張り日記
今日のお客様は、東京からお越しのカイト君5歳でした。 彼は、高校までエスカレーター式の、有名私立幼稚園に通っています。
所謂 厳しい「お受験」を体験しているのです。
だから、とっても頑張りやさんで、とっても我慢強いのです。
我慢強く頑張って努力すれば、必ずよい結果が得られるということを、彼なりに経験として良く知っているのです。
なかなか「ハの字」がキープできず、横に前にだいぶ転んだのですが、カイト君は決して泣きませんでした。
「頑張らなきゃスキー上手くならないから、頑張るの!」と、自分に言い聞かせるように、なんどもなんども口にしていたのです。
それでもやっぱり上手くいかず、さすがのカイト君もだんだん凹んで来てしまいました。
「こんなに頑張ってちゃんと滑っているのに、どうして転ぶの?どうして上手に滑れないの?」
と、質問する彼に、私はこう答えました。
「自分では言われた通りにちゃんと滑っているつもりでも、カイト君は先生の言ったとおりにしていないよ。とっても頑張っているけれど、膝や腿をくっつけるから、板が遠くに開いていっちゃって、三角が作れなくなって転ぶのよ。」と。
5歳の子どもには、少し厳しかったかもしれません。
でも、いろいろなことをきちんと考えるカイト君なら、きっと分かってくれると思ったのです。
すると、カイト君は一層頑張りだしました。
そしてついに、一人で滑ったり止まったりできるようになったのです。
カイト君はこんな話もしてくれました。
「お父さんは歯医者さんだけど、僕は宇宙飛行士になりたい。」と。
さすが、そういう希望を持つだけあって、無重力空間での移動の仕方は知っているし、惑星の名前も知ってるし、宇宙飛行士になるためには、英語も必須であることも知っているのです。
カイト君ほどの頑張りやさんならば、宇宙飛行士も夢ではなさそうです。
最後にこうも言っていました。
「頑張っても上手く滑れなくて、あまり楽しくなかったけれど、少し滑れるようになったから、楽しく終われて良かったあ♪」
得られた成果にとても満足げなカイト君。
私は、たくさん褒めてあげました。
でも、誰よりも褒めて欲しいお母さんに早く会いたくて、待ち合わせ場所への足取りも軽く、ニッコニコ笑顔で歩いていました。
だから、私もとてもホッとして、お母さんにカイト君をお返ししたのでした。
さて、2006年もあと二時間半余り。
今年も「れん」は無事に年を越せそうです。
それもひとえに皆様のお陰です。
いつもブログや「れん」のページを見て下さっている皆様、「れん」に足を運んでくださっている皆様、本当にありがとうございました。
2007年も、今年以上に頑張りたいと思います。
どうぞ、皆様も素敵なお年をお迎えくださいね。