■北東北Pキャン珍道中・第2幕~花粉を求めて秋田路へ。
乗客の少ない鈍行列車や快速列車は経費を抑えているのか、車内が寒くて参りました。 そのせいなのか、くしゃみ・鼻水が止まらない((+_+))
ここで風邪をひいては、せっかくの旅行が台無しと、いつもは飲まない風邪薬の葛根湯をジャンジャン飲みました。
第二幕のメインは秋田角館。
でもその前にいつもの寄り道です。
偶然看板を見つけて立ち寄ったのは、『盛岡手作りの村』でした。
ここはお土産を選ぶのにはもってこいの施設です。
おススメスポットです。
地元の職人さんや農家の女性たちが、丹精込めて手作りをした食品や工芸品を販売しています。
不思議なものです。
心のこもった良質の商品が並んでいると、その空間に漂う『気』まで心地よいものになります。
販売員さんたちも、とても感じがよく温かい雰囲気を作っていました。
施設はかなり大きなものです。
お土産コーナーも広いのですが、他にも曲がり屋・工芸体験館・資料館、そしてレストランなども入っています。
少し遅め(っていうか二度目)の朝食をいただきました。
感動の小鉢が九つ並びました。
これにいなきびご飯とひっつみ汁が付きます。
体が喜ぶお食事でした。
美味しかった♪
どちらも黒いですが、かの有名な南部鉄瓶は左です。
最高額の物は9万円位でした。
ちなみに両方とも売り物ではありませんのであしからず<(_ _)>
さあ!行こう!
お腹がパンパンになり、いつものように忙しない二人は本日の目的地、角館を目指しました。
けれども再び、雫石の道の駅・刺巻水芭蕉の群生地に寄り道です。
こうなるともう、寄り道がメインの旅です。
いやいや!違う!
目指すは武家屋敷の町、角館!
と勇んで行ったはいいけれど、見事なはずの枝垂れ桜は吹雪に耐えて蕾を固くしていました。
左の道が、桜の時期には右のようになるらしい。
ただし、その頃は左のテレマーカーはいませんよ。
おまけに待ち構えていたのは、桜の花粉ではなく杉の花粉(/_;)
そうだ・・・秋田と言えば『秋田杉』。
あちこちに杉林。
あちこちに製材所。
朝のくしゃみ・鼻水の原因はこれでした。
私は、暗くなると眠くなる古代人属だと思っていたら、デリケートな現代人属だったようです。
取りあえず喜んでおこう(?)
残念ながら、400本あると言われる満開の枝垂桜にも、2kmにわたるは檜木内川堤のソメイヨシノにも会えませんでしたが、石黒家を初めとする武家屋敷を見学することができました。
暗くて分かりづらいですが、柱に付いている金具は釘隠しです。
基本的には釘を使わない建築工法なのだそうですが、どうしても使わざるを得ないところは、こうして金具で隠すのだそうです。
縁起の良い亀の透かし彫りを施した欄間は、光を通すと亀の影を壁に映します。
蝋燭の明かりによって映された亀は、ゆらゆらと揺れて泳いでいるように見えます。
先人のセンスに脱帽でした。
伝統工芸伝承館にも入ってみました。
桜の皮を使った樺細工の展示販売と実演を見せてくれます。
以前から気になっていた事を職人さんに尋ねてみました。
桜の皮は剥いだら再生するのか?
産地はどこか?
中国かな?と疑っていた産地は、近隣の県や奈良県のもので、一番多いのは福島県の物であるということ。
一度剥いだ山桜の皮は再生するけれど、剥ぐ前と同じ模様にはならないということ。
山桜は栽培した物では製品にはならず、自生した物でなければダメだとういこと。
これらのことをとても丁寧に教えてくれました。
職人さんの素材・製品へのこだわりを強く感じたお話でした。
若い頃から一度訪れてみたいと思っていた角館。
北海道ではあまり見ることのできない風情が広がっていました。
志賀高原から青森までの850kmを、校長にまた逆戻りさせてしまった角館を満喫させてもらった一日でした。
この後、温泉~寝床へと話題が移りますが、それはまた明日ね。