■朝一番の楽しみ。
これを最初に見た日、もう一度出て来るのを期待しているのかと思いました。
翌日、上から覗き込んだ時、これに期待していることは前日に思ったこととは違うということに気付きました。
嬉しかった。
翌々日、今度は覗き込まなくてもその姿を自ら現し始めました。
小さく集まったそれはまだかたく、力をグッと蓄えているようでした。
そしてまた次の日、堂々とした体をピンと伸ばし、前日よりも膨らみを帯びたそれの先は薄い黄色に色付いていました。
窓から差し込む陽の光と水を糧に、スクスクと成長を続ける大根の花。
昨日のグラスに引き続き、今日もまた尋ねました。
『あなたの花って何色だった?』
『白よ。』
『そうよね…。どうして蕾の先が黄色いの?』
今回は、決して光源の違いに因るものではありません。
こういうことをして楽しむ母の感性。
こんな母の娘で良かったと思いました。
毎朝の楽しみが増えました。
花開く日を心待ちにしている私です。