「いとをかし」な日々

今回は、大阪府からお越しのS高校の男子生徒さん達です。 
 
肝心のゲレンデコンディションはというと、今までの雪不足を補うかのような雪が、挽回♪挽回♪こんこんこ~ん♪と連日降り続き、あっちもこっちも深雪コースになっています。 


そんな未圧雪の状況の中、レッスンを開始しました。 
 
担当した班の生徒さんは、一応スキー経験者。 
とは言っても、小学校の時一日だけという生徒さんばかりでした。 
うーん、小学校の時一日だけなら、初めてと同じようなもの。 
 
どんなかな．．．？と、一本ずつ見せてもらったのですが、「はい！一から頑張りましょうね~」と言う感じ。 
そこで、「よ~し！みんなを頂上へ連れて行くぞ~！」と、私も自分に気合を入れなおしました。 
 
さて、午前中。 
とりあえず、慣れて思い出してもらうために、向った先は一番緩いだらだら斜面。 
ところが全く圧雪されていないので、超緩斜面のその場所は、「滑る」と言うより「歩くスキー」状態。 
 
ちょっと危なげな滑りの生徒さんもいましたが、ひとまず　この斜面は全員クリアして、午前中のレッスンを終えました。 
 
そして、午後。 
今度の斜面は、午前中のようにはいきません。 
「歩くスキー」なんてしている余裕はない斜度です。 
 
だって、Mt.Westの頂上からですもの。 
男の子だし大丈夫でしょ♪え~い！行っちゃえーと、連れて行ったのです。 
けれども午後の一本目、出だしはバタバタ転ばれて、ちょっと早かったかな…と不安がよぎりました。 
 
ところが、少しコツを伝授したところ、きちんと話を聞いてくれる生徒さん達、すぐにきちんとハの字を作って滑ってきました。 
しかも楽しそう。 
 
テニス部のI.H君。スピードにも強く、どんな斜面も怯まずチャレンジします。 
 
班長のK.J君。サッカー部だけあって足捌きは抜群。きれいなフォームで力強い滑りを見せてくれました。 
 
O.T君。途中、板を履き間違えられるハプニングがありましたが、常に安全走行マイペースで頑張りました。 
 
O.N君。コツを掴む勘が鋭く、少しのアドバイスで、ガラッと滑りを変えられるのにはびっくり。 
 
S.Y君。仲間の板が無くなってしまった時には、一生懸命探してくれました。スキーもセンスよく、上達の早さにはびっくり。 
 
T.K君。最初はおっかなびっくりでしたが、かなり低速ながら、少しづつ安定したハの字が出来るようになりました。 
 
T.M君。最初から最後まで、常に落ち着いた滑りで、安心して見ていられました。 
 
N.H君。微妙なバランス感覚ながら、ゆっくりマイペース、そしていつも笑顔で滑っていました。 
 
N.K君。とっても安全な速度で、プルークボーゲンを分かりやすく表現してくれました。 
 
Y.Y君。この班のムードメーカーです。二日目午前中までは、ちょっと怪しい滑りだったのですが、午後に変身飛躍しました。 
 
H.M君。二日目から4班に加わった彼は、もうすぐ小回りもできそうなくらい、爽快な滑りを見せてくれました。 
 
以上１１名、コンコンと降る雪と寒さにもメゲズ、途中深雪に弄ばれても元気に滑りに滑って、結局三つの山全ての頂上に立つことができました。 
 
初級の彼らが、二日で三山制覇は立派です！ 
そして、ほとんどの生徒さんがパラレルも出来るようになりました。 
かくして、大阪のテンポの良いノリで、雪まみれの二日間は終了しました。 
 
 
ところで、私の顔は軽く凍傷です．．．。 
あぁぁ．．．お肌が．．．。