■ ― お試し、蜜蝋(ビーズワックス)仕上げ ―
ご存知のように、鉄は錆びます。
水に濡らすとたちまちですし、空気中の酸素でもゆっくりと酸化します。
そこで、鉄製品は防錆塗装やメッキ加工等で仕上げて錆を防ぎます。
また、塗装以外にも錆を防ぐ方法がいくつかあるのでご紹介します。
昔、家庭でもフライパンは重たい鉄製だったと思います。
我が家もそうでしたが、油を引いては焼き、また油を引いては焼き、と繰り返すうちに、油が焼きつき鉄がコーティングされます。
キャンプで使用する鋳鉄製のダッチオーブンは、使用する前に、このシーズニングと呼ばれる作業を繰り返し、見事に黒光りした鍋の事を『ブラックポット』といいます。
調理器具なので、当然食用油、私はオリーブオイルで手入れします。
そして、前置きが長くなりましたが、今日行った仕上げは『蜜蝋仕上げ』です。
蜜蝋とは、ミツバチから分泌される蜂の巣の材料?です。
キャンドルの材料や、化粧品、漢方薬、身近な物だとリップクリームやクレヨン等の一部に使われます。
木製品やアイアン製品の仕上げにも使用されているので、私も早速やってみました。
まずはアイアンの箸置き。
食事に関する物故、塗装では拙いですよね。
鉄も蜜蝋も温めておいて、液体になった蜜蝋を塗ります。
焼き付けるといった方がいいかも知れません。
塗る前と比べると、しっとりと黒く落ち着いた質感に仕上がりました。
これは食品に関するものではないですが、タオルハンガーとしても使っていただきたいので、やはり蜜蝋仕上げにしてみました。
タオルハンガー以外でも、Sフック等を使用して、小物を掛けていただいてもいいですね。
Sフックも捻りを加えた私のオリジナルです。
ついでに蜜蝋仕上げを施しました。
そして、蜜蝋よりもより身近な原料で、融点も高く、強度もありそうな優れものを見つけたので、現在お取り寄せ中です。
しかも、蜜蝋よりも若干価格も安いという良い事尽くめなので、大いに期待しています。
ああ、早く届いて試してみたいですね。
作業の様子はホームページへUPしていきます。
フジテッコウ