■ ― 本末転倒キャンプのススメ ―
私の大切な趣味のひとつにキャンプがあります。
子どもの頃、子ども会や家族で行った海水浴キャンプ。
中学、高校では友人達と役所でレンタルしたテントや持ち寄りの道具を担いで、旧胆振線、バスと乗り継ぎ行った仲洞爺キャンプ。
家庭を持ってからは、所謂オートキャンプ。
10年近くブランクがあったので、テントや道具の進化に驚いたものです。
そして現在の私のスタイル、『本末転倒キャンプ』
何が本末転倒かと申しますと、キャンプをするうちに、次第に道具、中でも古いColemanの道具にどんどん魅かれ、気がつけば、すっかりオールド・コールマンズのコレクターになっていました。
今では、その古い道具達を使いたくてキャンプへ行っていると言われても仕方がないと思います。
今回のキャンプの様子ですが、2台のクーラーボックスは、自分とほぼ同世代の1960年代初頭のもので、勿論、国産最新式の釣り用のもの等とは比べ物にならない(劣る)保冷力です・・・・・
奥のテントは、ちょっとだけ年下の、'60年代後半生まれ。
左のキャンプストーブは、'30年代生まれのお爺ちゃん(お婆ちゃんか?)。
頑張ってお湯を沸かしているのは、'40年代生まれの船舶用ストーブ、『Solus』です。
私の名前は、このストーブからいただきました。
だいぶこき使って汚いですが、錆に強い真鍮のボディは今でも磨けば美しく輝きます。
ガスやLED等、アウトドア用品は、日々進化し続けています。
灯りも炎もスイッチひとつで簡単に点灯、点火が出来る時代です。
でも、面倒ともいえるポンピングやプレヒートという“儀式”をし、ちょっとドキドキしながら、うまく点灯する時、私は幸せを感じます。
重たくて嵩が張る、コットンテントだって、天然素材の風合を透した柔らかい光に包まれ、三角窓から「今日も晴れるかな?」などと外の様子を眺めているだけで、とっても幸せになれるのです。
でも、あくまでも自己満足の世界故、タイトルに“ススメ”と書きましたが、決してお勧めいたしません。 ^−^;)
有限会社 藤鉄工
フジテッコウ