Rietty

交わり・出会い・分かち合える場でありたい 「ヨツカド商店」が目指すコト

一つ目の角にはチーズがありました。
二つ目の角には珈琲がありました。
三つ目の角にはワインがありました。
四つ目の角には中継隊がいました。

四つの角の主となる二組の夫婦たちは、ある決意を持って、神奈川県から壮瞥町に移住してきました。



移住前、それに先立つ第一段階のアクションとして、2021年5月にオンラインショップを立ち上げました。
その名も「ヨツカド商店」です。

チーズ担当 今井真希さん
ワイン担当 今井亮輔さん
珈琲担当  前橋史子さん
中継&橋渡し担当  前橋雄さん

「ヨツカド商店」物語は、四つの角=四人それぞれの物語から始まるのでした。

〜一つ目の角  真希物語 “チーズ”〜




青森県出身の真希さんは、大学で酪農とチーズ製造を学び、ナチュラルチーズの奥深さを知りました。
前職の会社のビジョンでもあった “食を通して地球や人を大事にする” という考え方に深く共感した真希さん。
“ミルクの生産者やチーズの作り手の想いも含め、チーズの美味しさを多くの人に伝えたい” “ミルク消費の手助けをしたい” “チーズと他の食材とのコラボの面白さと、チーズが加わる食の奥行きを多くの人に伝えたい”
そんな想いをもって、8年前にナチュラルチーズを取り扱う「mikoto」を立ち上げました。

〜二つ目の角  史子物語 “珈琲”〜






青森県出身の史子さんは、大学生活とデザインの仕事で3年間をニューヨークで過ごしました。
そして、帰国後に勤めた珈琲店「Mui・所在地:神奈川県川崎市」で衝撃的な出会いをします。
「なんて美味しい珈琲なの!?」
豆の個性を知り、それを最大限生かすために適切な焙煎をし、ハンドピックを丁寧に行うことで生まれる美味しい珈琲。
そんな焙煎士の仕事ぶりと珈琲に魅了され、「このMuiの珈琲はたくさんの人が出会ってほしい」という強い想いに突き動かされた史子さん。
その後、全国のコーヒーフェスに参加したり、自身も食にまつわるイベントを催したりしてMuiの珈琲を紹介してきました。
そして、3年前に「yurulit」の屋号で活動を始め、本格的な販売を始めました。

〜一つ目の角と二つ目の角が出会う〜






ついに、真希さんと史子さんが出会いました。
同郷だったのは偶然のことでした。
初めは「mikoto」のお客様だった史子さん。
何度も通い、話をするうち、「珈琲とチーズの相性の良さを提案しよう!」とそれぞれの想いを共有し合い、一緒に活動をする機会が増えていきました。

〜三つ目の角  亮輔物語 “ワイン”〜






横浜ご出身の亮輔さんは、有名企業でITの仕事をしていました。
以前から都会生活者の需要と、田舎の豊かな資源を結び、田舎を守りたいと思っていた亮輔さんは、「ITはそのために必要なツール」と捉えていました。
遠くから見守り支援をしようと考えていたところからの一念発起、「田舎に住む」と決めた先には大きな夢がありました。
亮輔さんは、以前よりワインが好きでした。
真希さん(妻)が扱うチーズとの相性も良いことなどもあり、ぶどう本来の個性を活かしている自然派ワインを選んでいます。
ワインとチーズ、珈琲とチーズなどマリアージュの楽しみを伝えたい! さらに壮瞥町のおいしいものを組み合わせることで生まれる新しい体験を多くの方に楽しんでいただきたい! と想いは募ります。

〜四つ目の角  雄物語 “中継&橋渡し “ 〜




田舎への移住を決めてから、ふた家族は北海道で場所探しの旅をしました。
雄さんは、先ずは妻の史子さんを先発隊として送り出しました。

川崎に残った雄さんは、都会と壮瞥を繋ぐという「ヨツカド商店」の未来の構想への大きな役割を持っています。
この角がなければ、成り立たない「四つ角=ヨツカド」なのです。

現在、前橋史子さんと今井亮輔さんは、壮瞥町の地域おこし協力隊として働いています。
そして、今井真希さんはイベントに出店しながら次の準備をされています。

今は別々のステージを持ちながらも、近い未来のためにそれぞれの「角」を守りつつコツコツと活動をしています。
移住1ヶ月半にして壮瞥での物件探しも始めました。

「壮瞥に根を下ろそうと思った決め手は、なんと言っても人の温かさです。壮瞥の皆様が、私たちを全力でサポートしてくださりフォローをしてくださっています。ここならやっていけると確信を得ました。 1日も早く物件を見つけて四人の構想を実現させたいと思っています。」

とにかく行動の速さ、想いの強さと真っ直ぐさが本当に気持ちの良い皆様です。

↑洞爺湖の前に四人が揃う日のために。四人で共有する夢を形にするために。いまはそれぞれがそれぞれの立場で活動をしています。

〜「ヨツカド商店」@壮瞥町 の未来〜


「将来は物販だけでなく、ゲストハウスやシェフインレジデンスも行いたいと思っています。シェフインレジデンスとは、期間限定でシェフがその土地に滞在し、地域の食材を選び、お客様に料理を提供するいわゆる出張レストランのようなものです。それぞれのシェフが創り出すそれぞれの食のスタイルを楽しんでいただきたいと考えています。

四つ角は交差点という意味を持ちます。私たち四人がそうだったように、一人一人が出会い、想いを分かち合い、想いを広げていく場所です。ヨツカド商店もそうありたいと思っています。ヨツカド商店を通して、人と人、人とその土地ならではの食が出会い、人々が自分の拠点に戻った時、暮らしに彩と心の豊かさが増している。そんな存在でありたいと思っています。」

↑ワイン&チーズは当たり前。 ほかにも珈琲&チーズ、そして壮瞥町特産物の果物&ワイン、果物&チーズなど、ベストマッチな組み合わせをご提案いただけます。

↑こちらはチーズとスイーツ。スイーツは史子さんが焼きます。

壮瞥に新しい食の提案と集いの場を作り、人と人が交わり・出会い・分かち合える場を作る! と決心した四つ角=ヨツカドたち。

「そうべつぐらしのときめきを伝える」

をコンセプトに、きっと明るく楽しく温かい四つ角になっていくに違いないと、楽しみで楽しみでワクワクが止まらなくなった筆者です。

既にイベント出店など、おもしろい取り組みが始まっています。
「ヨツカド商店」から目が離せません。

オンラインショップ
https://yotsukado-shouten.com

Instagram
https://www.instagram.com/yotsukadoshouten




記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)

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