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故郷への恩返しがしたい! 田村真梨絵さんの郷土愛が生む地域コミュニティー “ たむら食堂 “


この度の記事を書かせていただくにあたり、「人にとっての故郷とは?」
そんなことを改めて掘り下げてみたくなった取材となりました。





今回は、生まれ故郷の室蘭へUターンされた田村真梨絵さんのストーリーです。









周りを一瞬で明るくする真梨絵さんの笑顔♡





東京での暮らし





真梨絵さんは室蘭市白鳥台で生まれ、18歳までを地元で過ごしました。
その後、途中イギリスでの留学を経験されながら18年間を東京で過ごしました。





東京では主にケータリングやフードコーディネーター兼カフェの店長としてご活躍されていました。





独立されてからも順調に進んでいたお仕事でしたが、徐々に体も心もハードワークに耐えられなくなっていったそうです。









↑白鳥台のショッピングセンター
「ハック」に出店されている
「ハイミートたなか」の肉を使った生姜焼き





そんな真梨絵さんにとって、故郷室蘭は、いつも温かく迎えてくれる癒しの場でした。
時々、ご実家のある白鳥台へ帰郷し、お母様の手料理を食べ、室蘭の自然に触れ、地域の人々に触れ、元気を取り戻してまた東京で頑張る。
そのようなサイクルを作ることで心身の健康を保ち、東京での仕事に力を注いでいた頃、この度のコロナ禍がやってきました。









↑室蘭の自然 美しい海岸線









↑卵焼き器ではなくフライパンで焼いた
出汁巻き卵は、家庭の味





ちょうどその頃、東京駒沢で、室蘭名物のウズラをメインにしたカフェの立ち上げと店長を任されることになったのです。





その名も『うずらカフェ』。
まさにコロナ禍のオープン。
お客さまの多くは東京に住む室蘭ご出身の方々でした。





「帰省もままならない皆様が、心の拠り所として『うずらカフェ』に訪れてくださったのです。コロナ禍で不安な日々を過ごされていた皆様には、カフェの存在をとても喜んでいただけました。そしていつの間に『東京室蘭会』なるものもできていました。『うずらカフェ』がコミュニティを生んだことはとても嬉しかったです。」





なるほど…。
でも、筆者は気づきました。





集まった皆様はきっと、『うずら』をきっかけに真梨絵さんのお人柄に惹かれて集まったのだということを。
お話中、まっすぐに相手を見つめ、常ににこやかで優しい真梨絵さんを拝見していて、そう確信しました。









↑「うずらカフェ」時代の真梨絵さん





強くなる故郷への想い





さて、このように東京と室蘭を行き来しながらも、やりがいのあるお仕事をされていた真梨絵さんを故郷に引き戻した想いとは、一体何だったのでしょうか?





「私自身、母親が作ってくれる食事と地元の皆様の温かさに触れて安心し癒されました。 今度は、東京での暮らしに疲れていた私を支えてくれた地元に恩返しがしたい。私の専門の『食』で地元の皆様の心身の健康を支えて差し上げたい。そう強く思うようになっていきました。室蘭市白鳥台は、実はニュータウンでは全国一高齢者が多い地域なのです。」









地元に帰るとホッとして癒される。
そこまでは多くの人が感じることです。
けれども真梨絵さんは、そこで終わりませんでした。





「いつか恩返しができるといいな」ではなく、「帰郷して恩返しをしよう!」とUターンしてしまったのですから、真梨絵さんの強さと優しさに感動を覚えます。





2021年12月末、起業をするためにUターンされてからの真梨絵さんの動きは実にスピーディーでした。









↑店舗のリノベーションに集まってくれた仲間たち









↑作業の合間のランチ風景





『たむら食堂』を立ち上げる!





[決心]





「超高齢地域の白鳥台には定食屋がない。地元密着型の大衆食堂を私が作って地元に恩返しをする!」





東京に住んでいた頃、何店舗かのカフェの立ち上げに関わっていたので、そのノウハウは熟知していた真梨絵さん。
場所の選定も、ポリシーもコンセプトもビジョンも明確にされていました。





[場所]





白鳥台唯一のショッピングセンター「ハック」の中と決めていました。
理由は、自分はもちろん白鳥台の住民みんなが大好きだから。
ハックは、今では珍しい対面形式の店が入っているところ。
いわゆる「魚屋さん」「お肉屋さん」「八百屋さん」「お花屋さん」などが並び、白鳥台住民にとってはなくてはならないショッピングセンターなのです。





もちろん、真梨絵さんも子供の頃からこのショッピングセンターにお世話になりながら育ちました。
だからこそ、空き店舗が増えてしまったこのハックにも恩返しがしたかったのでしょう。





[ポリシー]





「孤独な人を作らない」
「誰もが気軽に入れる店にする」
「白鳥台の方達の食卓になる」

だそうです。
温かい真梨絵さんの口から出てくる言葉には心からの本気が感じられました。





[コンセプト]





「『おかえり』 と 『ただいま』 が言える場所」
「おじいちゃん、おばあちゃん、家族連れが気軽に入れる大衆食堂」





笑顔あふれる温かい食堂の情景が浮かぶようです。
安心しながらご飯をいただけそう。





[強い想い]





「人と人との交流が生まれる食堂にしたい!」
「大好きなハックの食材を使いたい!」
「食堂を通して室蘭を知ってほしい!」





筆者のこれらの質問にすぐに答えが返ってくる真梨絵さんの歯切れの良さは、生半可な気持ちで取り組んでいるのではない本気と覚悟を感じました。









そんな真梨絵さんの周りには、いつも仲間がいっぱいです。





店内のリノベーションも手伝ってくれています。





冒頭のイラストも、DIYの仲間が描いてくださったそうです。









クラウドファウンディング(CF)での開業資金集めも順調に貯まりました。





CFに応援し協力する人々は、” たむら食堂 “ の事業計画や想いなどを丁寧に語る真梨絵さんの人となりに惹かれた人たちなのだと思います。
かく云う筆者もその一人です。





「ところで、とてもお忙しそうですが、お料理は真梨絵さん自らが作られるのですか?」
と気になる質問をさせていただきました。





すると。





「料理番は、老舗の和食の店を30年経営していた親戚の叔父とフードコーディネーターの私が共同で作ります。」との答えが返ってきました。

フードコーディネーターの真梨絵さんと、生粋の和食職人のコラボ!
なんて魅力的なコンビネーションなのでしょう!
これはもう期待増です。





郷土愛が繋ぐ人と人との心の交流。
真梨絵さんは、“ たむら食堂 “を拠点にした地域朝活イベントの構想もお持ちです。
例えば、『朝ご飯の無料提供+体操』とか。
美味しい朝ごはんを食べて、体を動かして、皆様の健康のお手伝いがしたいとの想いからの企画だそうです。





ここまでお話しを伺い、真梨絵さんがいる白鳥台が羨ましくもなってきた筆者でした。





“ たむら食堂 “にある真梨絵さんの優しい笑顔と美味しい定食は、「お互い様」と「お陰様」が生きる、安心と癒しの場になるに間違いありません。





OPENしたらすぐに行かなくちゃ!









OPEN予定日はInstagramをチェック!
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たむら食堂のInstagram





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