
Rietty
伊達市大滝区の外れに位置する山奥に宇井尚さんの「田舎の便利屋 ウイコーポレーション」はあります。
宇井さんは、自然に恵まれた札幌市盤渓で生まれ、毎日自宅の裏山や小川で遊んで育ちました。
実に、現在住むところにそっくりな自然環境です。

今のお仕事の背景には、知的障害者のためのグループホームを運営していたお父様の影響が強くあるそうです。
ご家族で、そのグループホームの利用者さん達と共同生活をしていたという経験は、宇井さんが目指している「あらゆるものとボーダレスに関わり合える環境作り」に通じていると感じます。

依頼されるお仕事は多岐に渡ります。
例えば…。
庭木の剪定・立木伐採・草刈り・冬囲い・薪割り・薪販売・引っ越し手伝い・買い物代行・農業体験サポート・蕎麦打ち・羊の毛刈りなどなど。


ご本人曰く。
「法に触れること以外ならなんでもご相談ください ^^」とのこと。
誰にとっても頼りになる存在です。

宇井さんにはもう一つ、自伐林業者としての顔もあります。
管理されずに荒れ放題となっていた山を買い取り、その森を整備するための保全と利用を実践する団体「シンタ」の代表としての顔です。

現在、この森で切り出した原木を地元の大滝学園に卸していますが、将来は、シンタの森の薪をブランド化して、販売したいと考えているそうです。
「田舎の便利屋 ウイコーポレーション」代表と「シンタ」の代表としての二つの顔。
けれども実は、その二つは一本の軸でしっかりと繋がっていました。
宇井さんが抱く地域への、北海道への、日本への、地球への想いです。

それは「地域の皆様がずっと、気持ちよく暮らしていける町を作りたい。それがどんどん周りに波及していって、北海道に、日本に、世界に広がって行くように動き続けたい」ということ。
「そのためには、まず自分が気持ちよく暮らすこと、その場限りではなく、未来を見据えた暮らしをすることだと思う。」

そう話してくださいました。
筆者は激しく納得。
まさにSDGs。
その言葉の通り、宇井さんご家族は大滝の山奥で半自給自足暮らしをされています。
2002年、水源を探し、原野を切り開くところから始め、ご自分で家を建てました。
土地を耕し、畑も作りました。
まさに150年前の開拓者のごとく、全てパートナーのなつみさんと協力しながら行ったのです。
生き物やエネルギーの循環にもその頃から関心が高く、実践者として取り組んでいらっしゃいました。

田舎の便利屋 ウイコーポレーションを立ち上げて5年経った今、ゼロからスタートした宇井さんの活動を見続けてきた地域の方々にとって、すっかりなくてはならない存在となりました。
高齢者の多い大滝では、顔が見える関係を大切にしている田舎の便利屋 ウイコーポレーションは、「便利屋」を超えた見守り機能や中間支援機能も持ち合わせる団体として存在しています。
今、そのことをひしひしと感じていると話していらっしゃった宇井さん。

それでも、現実的には作業自体はとても重労働。
ご自分が高齢になれば続けることは難しくなります。
そのことを考えた上で、夢があることを打ち明けてくださいました。
「将来、シンタの森の生き物大図鑑を作りたいのです!」
生き続ける森に自分が生きた証として残せる図鑑。
そして、それを見ながら森で遊ぶ人々。
「シンタの森のファーブル」になる夢を持つ宇井さんは、きっとそんな未来を思い描いていらっしゃるのでしょうね。
田舎の便利屋 ウイ・コーポレーション
伊達市大滝区豊里町49-1
電話 080-6073-3638
メール uipoko@icloud.com
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※記事の内容は取材時の情報です(取材2021年)
編集部のライターとして月に2~3回ほど、皆様のお目にかかることになりましたRiettyです。
この場では、私が出会った「好き」や「楽しい」や「いいね!」を皆様におすそわけさせていただきたいと思っています。
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