知られざる物語…No2

昨日の続きです♪
この時は1年生も２年生も3年生も関係ありません。
実力のみでの選手発表になるのです。
ここで選ばれなかった３年生部員は事実上の引退勧告となるのです…。
その日からの練習はウォーミングアップのみ参加となります…。
で！主力組のバッティング練習のピッチャーや守備練習のノックを打つノッカーなどの完全に裏方の役割に廻ります…。
で、後片付けまできちんとやります…。
自分自身のバッティング練習や守備練習などには参加できなくなるという残酷なものです…。
つい昨日まで真剣に勝負に勝つための練習を死にものぐるいでやっていたハズなのに、突然出来なくなるのです……。
グローブを入念に手入れする必要もなくなるのです…。
これは野球が大好きな高校生にとっては残酷過ぎる事実なのです…。
春の大会の試合の後半で『代打』で出場を告げられるとそれはもう『高校野球生活の最後の打席』を意味します…。
みんなどんな思いでバッターボックスに入っていたのか…。
当時はそれを感じることが出来ませんでした…。
なぜなら自分はレギュラーとして出ていたからです…。
同じファーストで背番号13の川端くん…。
彼は夏の大会での地区予選、１回戦の最終回の守備からの出場でした…。
しかも２アウトからです。
バッターは三振で試合終了だったので１球もプレイに関わることなく試合終了でした…。
その試合後、彼は『イッソ！俺はこれでたぶん最後だから俺の分まで頑張ってくれよっ♪』と言ってきました…。
当時僕はどうしようもないくらい生意気だったので
『おうっ！言われんでもわかってるわ！』くらいの返事しか出来ませんでした…。
結果、彼の予想通りに甲子園での試合を含むその後の７試合には全て僕がファーストを守りました…。
彼はその後、１度も代打も代走も守備機会もありませんでした…。
それでも彼はベンチ入りはしました。
と言うことは、引退する日まで練習には参加できたのです。
レギュラーがケガする可能性もある訳で…。
ベンチ入りが出来なかった選手達は練習すら参加できないのです…。
でもその効果は練習にも出て来るのです…！
やりたくても出来ない仲間がいる中で手抜きは許されないのです。
必死さが全然変ってきます。
ゴリ（佐藤監督）はこの心理的な変化も計算しての選手発表だと思います。
そういう舞台裏を知っているので応援している選手を見ているだけで感動してしまうようになりました♪

その熱い夏が始まろうとしてますね♪
練習はウソをつかないから頑張れるんですよね♪
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