心の伊達市民 第一号

振り返る

ブログ閉鎖中の話題(2015年4月19日)

「振り返る」というと、普通は「誰かに呼び止められて」という場合が多い。
しかし最近の私は、盛り場や駅で配っている無料のティッシュペーパーでさえもらえない。もう呼び止めてくれる人もいなくなった。 

(写真は築地本願寺の本堂の中です)



私に呼びかけて来るのは、「おれおれ詐欺」だけだと思っていたが、それすら来ない。
仕方ないので盛り場で自分で振り返ってみたが、誰も私のことなど見ていない。
今でも見てくれるのは家族だけだと気が付いて、それ以来、家族を大事にしている。




寂しい話になってしまったが、これはテレビで「終活」という番組を見た影響だろうと思う。最近の私はテレビの報道にすぐに影響されてしまう。
昼間はテレビを見ないので、午後4時50分からのニュースに始まり、夕食前の午後7時までの2時間10分の間に影響を受けるのである。



「終活」に関しては、日本尊厳死協会にも入っているので「延命措置はしない」、既にお墓は築地本願寺に購入したし、「戒名は要らない」、相続は女房と娘だけの2人なので遺産分割でもめることもない。 だから、私の「終活」はもう終っている。



そこで別のことを振り返ってみた。
私は自分では「自叙伝」などを書くのは恥ずかしいと思っている。
書いて残すほど人類に貢献もして来なかったし、誇れるほどの人生でもない。

*百田尚樹の「夢を売る男」が面白い。
 一般人を騙して自叙伝などを書かせる話だが、出版界の裏側がよく分かる。



そんな中で少しだけ良いことをしたと思えるのは、友人に社長を辞めるように進言したことだろうと思う。私が自分で社長を辞めた後に、4人の友人に辞めるようにアドバイスした。

世の中の社長には「もう社長を辞めたい」と言っている人は多い。
しかし実際に辞める人が少いのが現実である。自分では辞めるタイミングが分からないのである。



そんな友人達に、私が社長を辞めた経緯やノウハウを教えてあげた。
辞める決断をしたのは本人であるが、私のアドバイスが彼らの背中を押したことは間違いないだろう。4人とも、現在は幸せな老後を送っている。
これが私の少しだけ誇れることかもしれない。



(おまけの話)
女房の学生時代の友人の旦那は零細企業の社長であった。
5年ほど前にその友人から女房を通じて相談があった。
そして彼女は我が家にやって来た。
「会社経営がうまく行っていないので、どうしたら良いだろか?」



私の聞いた範囲では、個人的にはかなりの資産があるようだった。
そこで「会社を売却するか、廃業して老後資金を残した方が良い」とアドバイスした。
しかし彼女の旦那はその私の意見を聞き入れず、赤字を垂れ流して4年が経過した。



そして遂に1年前に会社は倒産し、全てを失い自己破産となってしまった。
女房の「なぜアドバイスを聞かず、そこまでやってしまったの?」との問いに、「旦那にとって会社は自分の人生そのものなので、会社から離れられなかった」と言っていた。

会社なんてただの経済活動にしか過ぎないのに、人生の終盤で全てを失ってしまった女房の友人を見ると、私のアドバイスを聞いてもらえなかったことが心残りである。


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コメント

  1. 運(Y)

    運(Y)

    返信

    10年前にも同じコメントを書いたと記憶しているが、私の人生は「ツキ」と「運」の連鎖であったと今更に「振り返る」のであります。社長退任を伊達市民一号くんに勧めれれて妻の看病を理由に創業者一族に返還したのが今振り返ると人生には「吉」であった。コロナ禍を乗り越えてガソリンの値上げや人手不足の難題を自分にはとても乗り越えられなかったと思います。
    多くの同業者の悲惨な終演を耳にするにつけ、ツキと運の人生を吉とします。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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