
ホテルマンの幸せ
ゴリからの電話で思い出したこと…♪
おはようございます♪
一昨日の朝またまたゴリ(佐藤茂富現鵡川高校野球部総監督)から電話がかかってきました…♪
なぜか私はゴリ(佐藤監督)から不定期に電話がかかってきます…♪


卒業してからもう19年が経過したにも関わらず私なんぞを覚えていて下さり電話を下さるのですから光栄なことだと思います…。
でもゴリ(佐藤監督)からの着信って今でもドキってしてしまうのはなぜでしょうね…。
あれだけぶん殴られたので体に染み付いてしまっているんでしょうね…♪
私の同期部員にチンと呼ばれている人がいました…
チンはひざのじん帯を損傷するという大ケガをしてしまいました…
巨人の吉村選手と同じ大ケガです…
で、彼は選手として再起をかけるべくリハビリに挑戦しました…
でも彼は体重100kgを超える巨漢だったのでひざへの負担が大きかったのです…
で、ゴリがひざへの負担を軽減させるためにダイエットを命じました…!
そりゃそうですよね…
100kgを余裕で超える体重なんですから…
しかも投手なのに…
基本、買い食いや炭酸飲料を禁じられてた野球部寮でした。
夜食として21:00に全員食堂へ集合してパン1つとカルピスを1杯飲むというのが寮生の日課でした。
ゴリはこのチンにとって1日の最大の楽しみである夜食も禁止にしてしまったのです…
ダイエットのためにですよ…
でも1ヶ月が経過してもチンの体重は一向に落ちないのです…
イヤ…むしろさらに太っていました…
ゴリもこれには激怒していました…
チンは困った人でしたので後輩たちに夜食のパンを献上するように命じていたのです…
『おうっ!お前らぁ~~!今日は誰が当番の日だぁ~~?』と最悪な人でした…
後輩もさぞ腹をすかしていたんでしょうケド悪代官みたいな先輩のチンがパンを献上するように命令していたのです…
で、買い食いやコーラもバンバン食べ飲みしていて練習はサボりがちなんですから太りますよね…
春季全道大会で札幌円山球場の選手控え室にいた時の話しです…♪
梁田さんという先輩が窓から突然侵入してきて砂糖たっぷりのあんドーナツを大量に差し入れしてくれたのです…!
梁田さんはきっと大会関係者でもなく選手や監督でもないので途中で入場を止められたので窓から侵入してくるという荒技を使ったのでしょうね…♪
試合直前にゴリと対戦相手の監督がアナウンスで呼ばれた瞬間にチンの目が光りました…!!
砂糖たっぷりのあんドーナツが目の前にあってゴリがいなくなったのですからね!!
チンは野生動物のようにあんドーナツをムシャムシャ食べ始めました…
理性を完全に失ったようでした…
で、数分後にゴリは戻ってきました…!
すると…ゴリがあるものを見つけ怒りに満ちた表情に瞬間的に変わりました!!!
そうです!!
チンはコントのドロボウひげのように口の周りにびっしり砂糖をつけて、しかも真顔で立っているのです…!

ゴリが『チン!!!!お前ドーナツ食べただろ!!!!』と怒鳴りつけるとチンはキリッとした表情で『いえ!食べてませんっ!!』と言うではありませんか…。
もうコントのようです…♪
ゴリ『ウソつくな!!!食べただろ!!!!』
チン『いえ!!食べてないですっ!!!』
と数回繰り返されてチンはぶん殴られてしまいました…♪
その緊迫した場面にいた私たち選手はおかしいのと気まずいのと感情が複雑に重なりました…♪
チンが口のまわりに一杯砂糖をつけているクセにキリっとした顔で
『食べてませんっ!!』って言えば言うアホだなぁ~と思って笑いをこらえてました…♪
さて、ここで私と同期の野球部員の皆さまへご連絡です!
ゴリを励ます会兼野球部同窓会の開催日時が確定致しました!
平成25年2月2日(土)18:00~
場所は『伊達ホテルローヤル』です!
なので皆さん宿泊して下さい!
会費等々はまた後日お知らせ致します!
野球部員+家族+親の参加でお願い致します♪
ゴリへは連絡済みです♪
幹事は私と学と横山です!
この野球部同窓会の様子もまたいつかUPさせていただきますね♪
どうか皆さまのあたたかい応援をお願い致します!!!

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交わり・出会い・分かち合える場でありたい 「ヨツカド商店」が目指すコト
一つ目の角にはチーズがありました。 二つ目の角には珈琲がありました。 三つ目の角にはワインがありました。 四つ目の角には中継隊がいました。 四つの角の主となる二組の夫婦たちは、ある決意を持って、神奈川県から壮瞥町に移住してきました。 移住前、それに先立つ第一段階のアクションとして、2021年5月にオンラインショップを立ち上げました。 その名も「ヨツカド商店」です。 チーズ担当 今井真希さん ワイン担当 今井亮輔さん 珈琲担当 前橋史子さん 中継&橋渡し担当 前橋雄さん 「ヨツカド商店」物語は、四つの角=四人それぞれの物語から始まるのでした。 〜一つ目の角 真希物語 “チーズ”〜 青森県出身の真希さんは、大学で酪農とチーズ製造を学び、ナチュラルチーズの奥深さを知りました。 前職の会社のビジョンでもあった “食を通して地球や人を大事にする” という考え方に深く共感した真希さん。 “ミルクの生産者やチーズの作り手の想いも含め、チーズの美味しさを多くの人に伝えたい” “ミルク消費の手助けをしたい” “チーズと他の食材とのコラボの面白さと、チーズが加わる食の奥行きを多くの人に伝えたい” そんな想いをもって、8年前にナチュラルチーズを取り扱う「mikoto」を立ち上げました。 〜二つ目の角 史子物語 “珈琲”〜 青森県出身の史子さんは、大学生活とデザインの仕事で3年間をニューヨークで過ごしました。 そして、帰国後に勤めた珈琲店「Mui・所在地:神奈川県川崎市」で衝撃的な出会いをします。 「なんて美味しい珈琲なの!?」 豆の個性を知り、それを最大限生かすために適切な焙煎をし、ハンドピックを丁寧に行うことで生まれる美味しい珈琲。 そんな焙煎士の仕事ぶりと珈琲に魅了され、「このMuiの珈琲はたくさんの人が出会ってほしい」という強い想いに突き動かされた史子さん。 その後、全国のコーヒーフェスに参加したり、自身も食にまつわるイベントを催したりしてMuiの珈琲を紹介してきました。 そして、3年前に「yurulit」の屋号で活動を始め、本格的な販売を始めました。 〜一つ目の角と二つ目の角が出会う〜 ついに、真希さんと史子さんが出会いました。 同郷だったのは偶然のことでした。 初めは「mikoto」のお客様だった史子さん。 何度も通い、話をするうち、「珈琲とチーズの相性の良さを提案しよう!」とそれぞれの想いを共有し合い、一緒に活動をする機会が増えていきました。 〜三つ目の角 亮輔物語 “ワイン”〜 横浜ご出身の亮輔さんは、有名企業でITの仕事をしていました。 以前から都会生活者の需要と、田舎の豊かな資源を結び、田舎を守りたいと思っていた亮輔さんは、「ITはそのために必要なツール」と捉えていました。 遠くから見守り支援をしようと考えていたところからの一念発起、「田舎に住む」と決めた先には大きな夢がありました。 亮輔さんは、以前よりワインが好きでした。 真希さん(妻)が扱うチーズとの相性も良いことなどもあり、ぶどう本来の個性を活かしている自然派ワインを選んでいます。 ワインとチーズ、珈琲とチーズなどマリアージュの楽しみを伝えたい! さらに壮瞥町のおいしいものを組み合わせることで生まれる新しい体験を多くの方に楽しんでいただきたい! と想いは募ります。 〜四つ目の角 雄物語 “中継&橋渡し “ 〜 田舎への移住を決めてから、ふた家族は北海道で場所探しの旅をしました。 雄さんは、先ずは妻の史子さんを先発隊として送り出しました。 川崎に残った雄さんは、都会と壮瞥を繋ぐという「ヨツカド商店」の未来の構想への大きな役割を持っています。 この角がなければ、成り立たない「四つ角=ヨツカド」なのです。 現在、前橋史子さんと今井亮輔さんは、壮瞥町の地域おこし協力隊として働いています。 そして、今井真希さんはイベントに出店しながら次の準備をされています。 今は別々のステージを持ちながらも、近い未来のためにそれぞれの「角」を守りつつコツコツと活動をしています。 移住1ヶ月半にして壮瞥での物件探しも始めました。 「壮瞥に根を下ろそうと思った決め手は、なんと言っても人の温かさです。壮瞥の皆様が、私たちを全力でサポートしてくださりフォローをしてくださっています。ここならやっていけると確信を得ました。 1日も早く物件を見つけて四人の構想を実現させたいと思っています。」 とにかく行動の速さ、想いの強さと真っ直ぐさが本当に気持ちの良い皆様です。 ↑洞爺湖の前に四人が揃う日のために。四人で共有する夢を形にするために。いまはそれぞれがそれぞれの立場で活動をしています。 〜「ヨツカド商店」@壮瞥町 の未来〜 「将来は物販だけでなく、ゲストハウスやシェフインレジデンスも行いたいと思っています。シェフインレジデンスとは、期間限定でシェフがその土地に滞在し、地域の食材を選び、お客様に料理を提供するいわゆる出張レストランのようなものです。それぞれのシェフが創り出すそれぞれの食のスタイルを楽しんでいただきたいと考えています。 四つ角は交差点という意味を持ちます。私たち四人がそうだったように、一人一人が出会い、想いを分かち合い、想いを広げていく場所です。ヨツカド商店もそうありたいと思っています。ヨツカド商店を通して、人と人、人とその土地ならではの食が出会い、人々が自分の拠点に戻った時、暮らしに彩と心の豊かさが増している。そんな存在でありたいと思っています。」 ↑ワイン&チーズは当たり前。 ほかにも珈琲&チーズ、そして壮瞥町特産物の果物&ワイン、果物&チーズなど、ベストマッチな組み合わせをご提案いただけます。 ↑こちらはチーズとスイーツ。スイーツは史子さんが焼きます。 壮瞥に新しい食の提案と集いの場を作り、人と人が交わり・出会い・分かち合える場を作る! と決心した四つ角=ヨツカドたち。 「そうべつぐらしのときめきを伝える」 をコンセプトに、きっと明るく楽しく温かい四つ角になっていくに違いないと、楽しみで楽しみでワクワクが止まらなくなった筆者です。 既にイベント出店など、おもしろい取り組みが始まっています。 「ヨツカド商店」から目が離せません。 オンラインショップ https://yotsukado-shouten.com Instagram https://www.instagram.com/yotsukadoshouten 記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)
Rietty
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「あなたのまま とっぽとっぽと歩きましょ」作品が語りかける『陶っ歩や』の世界。
伊達市稀府町で陶芸教室を営む『陶っ歩や』さんを訪ねました。 お話を伺ったのは、主宰の木村友子さんです。 大きな目で真っ直ぐに相手を見つめながら、優しく話される友子さんは旭川のご出身。 旦那様のお仕事の関係で転勤を何度か繰り返し、気に入った伊達に移住されました。 「今まで、ピンチや転機の時、いつも周りの方が助けてくださいました。」 そう話す友子さんは、いくつかのエピソードを話し始めました。 長和にある旦那様の会社の社宅に住んでいた時のこと。 厚真町に住んでいた時の陶芸との出会いのこと。 稀府に家を建てた時のこと。 窯が自宅にやってきた時のこと。 陶芸教室の第一歩。 陶芸教室の第二段階、そして今。 作品販売へのきっかけ。 などなど。 感心することに、それらのお話しに苦労話は一つもなく、ましてや自慢話もなく、何事にも心からの感謝を込めてお話をされる友子さんを見ていると、これらのエピソードは全て人徳によるものに違いないと感じるのでした。 出会った方をとても大切になさる友子さんだからこそ、きっと周りの方が放ってはおかないのでしょう。 2003年より始めた陶芸教室には、現在生徒さんが23名いらっしゃるそうです。 ちょうど取材にお伺いした時もお教室の日でした。 ↑玄関からお教室に続く可愛らしい足跡♡ 様々なところで友子さんの優しい配慮があります。 それぞれに思い思いの作品を作る生徒さんたち。 和気藹々と本当に楽しそう。 この日はいらっしゃいませんでしたが、男性の生徒さんもいらっしゃるそうです。 現在、ご自宅の陶芸教室以外にも市内の星の丘中学校で年に一度、また、長生大学、カルチャーセンタでの「大人の粘土遊び」などの出張教室を行っていらっしゃいます。 「陶芸は、まだ形のないところから土を捏ねると始まります。粘土遊びを通して " 作者みんなが主役で、失敗なんてなくて、何を作ってもよくて、みんなで一緒の時間を過ごせて良かった! " そんな想いを共有できたら嬉しいなと思っています。」 友子さんはそう話してくださいました。 そんな優しい空気感の中で出来上がった作品を手にした作者の達成感は、きっと自己肯定感に繋がっていくのだと思いますし、「ここに居て良かった。」という安心感に繋がっていくのだろうと、「陶っ歩や」さんの世界を想像します。 お教室の生徒さんたちの楽しそうだけれど無心な姿の中で色々なお話を伺っていると、じわじわと心が温かく解放されていく感覚を覚えました。 本当に素敵な空間。 『陶っ歩や』のお名前の由来も伺ってみました。 「陶という字は入れたかったのです。 それに間が抜けた感じにしたかった 笑 “ とっぽとっぽ “ とゆっくり歩いている感じがいいなあと思いました。」 なんだかもう、いかにも友子さんらしい♡ でももちろん、プロの陶芸家としてのキリッとしたお顔もお持ちでした。 「作家としては、見て楽しく、触って嬉しく、使ってほっとする物つくりを心がけています。また、教室の主宰者としては、できる限り生徒さんの作品に手を加えることはしないようにしているのです。なぜならば、あくまでも主役は作者ですから。もちろんサポート役としてご相談を受けたらいくつかの選択肢はご提示します。でもやはりそのチョイスは作者に預けたいと思っています。 生徒さんたちには私をどんどん踏み台にして欲しいですし、私もときには生徒さんの良いところを学ばせていただいたりもしています。 皆様と過ごす時間の中で、お互いに陶芸を通して何かを感じあって、日常生活から離れた自分に向き合う時間を共有しあって、みんなで大切にしあえたら幸せです。」 そんなお話をとても柔らかく静かにお話をしてくださいました。 コロナ前までは毎年、生徒さんたちの作品展をされていました。 再開できることを皆んなで楽しみにしているそうです。 友子さんの作品は、教室または北湯沢の「緑の風リゾート」様、あるいは洞爺湖の「ザレイクビューTOYA 乃の風リゾート」様で購入することができます。 作品は、見るほどに友子さんに似ていらして、素朴で飾らず優しいお茶目さんたちでした。 『陶っ歩や』さんの世界に浸り、幸せいっぱいになってお教室を後にしました。 陶芸教室に興味がある方は、是非お問い合わせくださいね。 優しい友子さんと、可愛い作品たちが皆様をお待ちしています。 ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)
Rietty
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家具と雑貨と憩いの店 洞爺湖畔「KITORINGO」
KITORINGOって何語だろう…? そう思った方に、まずは種明かしから。 実は「木と林檎」なのだそうです。 国彦さんは家具製作をなさっているので「KI」。 雑貨屋とカフェを切り盛りする瑠美さんが林檎好きなので「RINGO」 なんとも単純明快なお答えが返ってきました。 りんご好きな瑠美さんが作るジャムです。 りんごを持ち上げるエゾリスのシールが可愛い! ブルーベリーは自家栽培です。 お店を始めて6年目のKITORINGOさんは、当初、留寿都村の旧三の原小学校で5年間営業されていました。 そして、今の場所に移転オープンされたのが今年の4月29日になります。 奥様の瑠美さんはカフェと雑貨担当。 伊達のご出身です。お店を始める前は札幌のアパレル会社でバイヤーをされていたそうです。 旦那様の国彦さんは山形県のご出身。 家具職人になるか建築家になるかを迷った末、家具職人の道を選び、旭川の高等技術専門学院で家具制作を学んだのち、札幌で修行をされたそうです。 当時、札幌に住んでいらした佐藤さんご夫妻は、週末カヤックをするために通っていたのがここ洞爺湖だったと言います。 「ここの環境がすっかり気に入り、住みたいと思うようになりました。2年半懸けて家探しをしていたところ見つけたのがここでした。」 現店舗と工房は、家を借りていた当時は倉庫と畑だったのだそうです。 「実は、私たちが住む家の前所有者は私の出身幼稚園の園長先生だったのです。」 と、瑠美さん。不思議なご縁とタイミングに恵まれた佐藤さんご夫妻でした。 だって、洞爺湖まるごと敷地のようなロケーション! なんという贅沢! 現在ではその家を購入し、店舗兼工房を新築、内装は全てご自身の手でおこないました。 店内には国彦さん作品の会計カウンター兼キッチンと雑貨コーナーがあるのみ。 ドリンク&フードは、テイクアウトまたは外のデッキ(こちらも国彦さん作)でご飲食可能です。 雑貨は日本のものも一部ありますが、多くはスウェーデン・フィンランド・デンマークなど北欧で買い付けてきたもの。 「今はコロナで行けなくなりましたが、以前はスーツケースとリュックにプチプチと新聞紙だけを詰めて仕入れに行っていました。」 と、語る瑠美さん(シャイな瑠美さんは写真NGでした)。 商品選びの勘とセンスはバイヤー時代に取った杵柄なのでしょう。 小さな体でリュックを背負いスーツケースを引く瑠美さんを想像するとちょっと驚きます。 食器をスーツケース一杯に入れたらどれだけ重かったことか…。 でも、自分の目で見て選びたい気持ち、よくわかります。 だからこそのこのラインナップ。 海外へ出かけられない今は、その時に知り合ったフィンランド人から仕入れをしているそうです。 食器はどことなくレトロ感漂います。 ヴィンテージ物だそうです。 「ちょっとレアな食器に拘っています。これらが生活に加わることで精神的に豊かな気持ちになってほしい。」 瑠美さんはそう語ってくれました。 家具職人の国彦さんには工房を案内していただきました。 大きな機械がたくさんあり、工房というよりも工場といった雰囲気です。そこには、見たこともない重たそうな機械が所せましと置かれていました。 当たり前ですが、全て使い道が違います。 これらを全てお一人で使いこなしています。そして、これらの機械でカットされ加工され材となった木は、国彦さんの手で家具などに生まれ変わるのです。 ダイニングチェアからスツール、箱物、キッチン周りなど家具全般を制作なさいます。 たとえフシがあってもそれを活かしたものを作るなど、端材も決して無駄にしないそうです。 こちらのカッティングボードもフシがありますが、味わい深い作品になっています。 そして、どうしても作品にならないときには薪に。 “ 材料を無駄にしない “というのは国彦さんのポリシーです。 こちらはオガクズを集める機械です。 もちろんオガクズも無駄にはしません。 肥料として引き取ってもらっているのだそうです。 国彦さんは丁寧に言葉を選びながら家具作りへの想いを語ってくださいました。 「なるべく環境に配慮したいと考えています。 自分が作るものを通して、あるいは木を通して地域や社会に貢献したいと思っています。」 “ 環境への配慮 “ “ 社会貢献 “ いまやどの分野でも気を配らなければいけないキーワードです。 それを意識した実践は素敵です。 そして最後にこうも話してくださいました。 「KITORINGO作品を使っていただくことで、生活に精神的な豊かさを感じてほしい。これが来てから生活が楽しくなったね。これが来たから生活しやすくなったね。そんな風に思っていただけるような、品質の良い使いやすい作品を作りたいです。」 近々新作発表があるそうです。 ある方とのデュエット作品とか…? とてもワクワクします。 珈琲の香り。 良質でハイセンスな雑貨。 瑠美さんの笑顔。 木の香り。 シンプルで使い心地の良い家具。 国彦さんの木への眼差し。 そしてまるで庭のように遮るもののない洞爺湖。 それらすべての融合である「KITORINGO」さん。 なんとも言えない心地よさを感じる素敵な空間でした。 KITORINGO キトリンゴ 営業 土日祝 11:00~16:00 住所 虻田郡洞爺湖町洞爺町174-7 電話 0142-82-9382 e.mail kitoringo@gmail.com Facebook ※記事の内容は取材時の情報に基づいています。取材2021年
Rietty
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“悩める女性の力になりたい”「Thyme on greentea @ツケダ薬局本店」
ツケダ薬局さんと出会ったのはこの夏のことでした。 普段元気な筆者にはあまり縁のない「薬局」という場所でしたが、この時はまったく別の用事で訪れたのでした。 食品や化粧品・衛生用品・雑貨などが並ぶ大型のドラックストアとはまた違う雰囲気の薬局は、「病気を前提に少し緊張感を持って入るところ」。 そんなイメージを勝手に持っていました。 けれどもツケダ薬局さんは違いました。 入った瞬間になんとなく温かく優しい空気を感じました。 そして、気になった薬局店内にある「薬膳カフェ Thyme on greentea 」の看板。 いつか取材させていただきたい!と3ヶ月想いを溜めていたのでした。 今回、取材に応じてくださったのは「ツケダ薬局」取締役の附田 綾さんです。 綾さんは釧路のご出身で、長らく行政の保健師としての立場で健康相談・指導をされてきました。 ご結婚後、密かに温め構想を持っていらしたこと。 それは。 「もっと薬局の敷居を下げたい」 「気楽に立ち寄って、皆様に健康になってほしい」 「悩める女性の力になりたい」 ということでした。 そしてそれらを総合した『街の保健室計画』のもと、2019年9月にオープンされたのが「薬膳カフェ Thyme on greentea 」でした。 ↑明るく気取らない心地よい空間。 ↑可愛い椅子が並びます。 綾さんは保健師の資格の他に、国際中医専門員としての資格をお持ちです。 日本的に言えば漢方相談員。 皮膚の悩みと不妊の悩み・更年期などを中心に体のあらゆる悩みの相談に乗ってくださいます。 時には不登校の悩み相談も。 「相談」の場は、「薬膳カフェ Thyme on greentea」のスペース。 メニューには、いかにも体に良さそうなドリンクが並びます。 ↑筆者はクラフトコーラとグリーンサブレを注文。丁字の香りが心地よい刺激で私好み。青汁が混ぜ込んであるサブレはサックサクですごく美味しい♡ ↑奥の厨房で注文品を作る綾さんの姿はまるで調剤をしているように見えました ^^ 「人間の体は口に入れるものからできています。 一方で心の動きもありますね。体の不調はその方の「体質」によるものなのです。 けれども、心も体もスパっと割り切れないのが人間でもあります。 もし、相談にこられた方が占いで体調が良くなるのならそれがベストだと考えますし、マッサージでよくなるのならそれがベストなのだと考えます。 相談者の方に合う改善策が必ずあるのです。 ですので、私は中医専門員としてあるいは保健師として改善のお手伝いをさせていただきます。 こちらでは、中医学や分子栄養学などの理論からアプローチをして改善策をご提案しています。 ひとりでも多くの方に健康になっていただきたいと心から願っているのです。」 すこぶる納得。 そしてとても不思議な感覚でした。 取材で訪れているのに、何故か心が癒されていく。 それはきっと綾さんがもつエネルギーのなす技なのだと思いました。 夏に初めて訪れた時の「なんだか温かくて優しい空気」を発しているのは綾さんだったと気づきました。 ↑ご相談ご希望の際はご予約されることをお勧めします。 ツケダ薬局さんはレンタルルームとしても利用できます。 ↑月に2度 「お耳セラピー ソエルテ」さんの体験会が開催されたり。 ↑月に1度 「手作りコスメとアロマの フランジバニ」さんの体験会が開催されたりなどしていますし。 数店出店していただく健康になるためのイベントなども企画されたりしています。 それらも全て。 「薬局の敷居を下げて、気楽に立ち寄って皆様に健康になっていただきたい。そのお手伝いがしたい。」 そんな綾さんの強い想いからのものなのですね。 1時間ほどの取材ののちには、心も体もスッキリしていたことには驚きました。 心地よい薬局を見つけてしまいました。 ↓ツケダ薬局さん入り口。店舗裏に駐車場があります。 体の不調を感じている方。 ぜひ、ツケダ薬局さんの綾さんを訪ねてくださいね。 もちろん、お茶タイムだけでもOK ♡ 気軽に入れる薬局です ^^ 心が元気になりますよ♡
Rietty
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“ 通過点としての居場所 ” 荒川量子が考える 『るる』 の役割
この日は、洞爺湖湖畔でお話を聞かせていただきました。 留寿都村で活動されている方なのに申し訳ないとおもいつつ…。 でも、実は彼女にはぴったりのロケーションだったと思った取材となりました。 地域おこし協力隊で留寿都村に 荒川量子(かずこ)さんは札幌ご出身。 高校卒業後、進学等で札幌を出てからは千葉県に長らく住んでいらっしゃいました。 その後、お子様お二人とともに留寿都村の地域おこし協力隊として2020年に北海道に戻って来られました。 いえ。 「北海道に戻って来た」という表現は、もしかしたら適切ではないかもしれない…というのが、今回のストーリー展開となります。 「そろそろ、都会を離れたい。」 東北の大震災以降、都会に住みにくさを感じはじめ、生活を見直したいと考え始めていた量子さん。 「自然に恵まれた環境で豊かに生活をしたい。」 そう思っていた時に目に飛び込んできた募集が、“留寿都村の教育委員会(社会教育)所属の地域おこし協力隊でした。 そもそも量子さんは教育分野にとても興味がありました。 それというのも、千葉県での活動が背景にあるからです。 つまり、採用された後の活動イメージを量子さんは既にお持ちでした。 「千葉県在住時は、小学校特別支援学級のサポートや、『自主保育』活動をしていました。プレーパーク活動をしていた方とも接点があり、野外活動にも興味があったので自然体験指導者とのつながりもありました。」 と、そんなバックボーンを持つ量子さんは続けてこんな話しをしてくださいました。 「子どもに対しても、大人に対しても、「こうであらねばならぬ」という考えを押し付けるのは違うと思っています。こう言われたからとそうするではなく、「自分はどう思うのか?」「自分はどうしたいのか?」を考えて、どちらに転んでも全て自分の責任だと自覚をもって行動できるように、相互に自立をしたいと思っています。そして、大人も子どもも縦ではなく、横で、1対1の人間同士の関係つくりを理想としています。ゆくゆくは、お互いが地域や北海道(あるいはもっと広く)に還元できるようになっていけたら嬉しいです。」 ここで、耳慣れない二つの用語について簡単に説明しますね。 自主保育とは〜 就学前の子どもたちを、特に自然の中で遊ばせたいと考える保護者主導の保育の取り組み。 地域の公園はもちろん森・海・河川敷など自然の中を中心に、時には屋内において活動をする。生まれてから小学校就学までの子どもたちの生活や成長の場を、保護者たちの手で地域の中に作り、保育士や教諭に全面的に頼るのではなく、保護者たちが協力し合いながら、家族以外の子どもたちも我が子と一緒に見守りつつ、ひとりひとりの個性を尊重し生きる力を育んでいくことを目的とする。また時に、地域の人の協力も得ながら子どもも大人も育っていく。そのような活動のこと。 プレーパークとは〜 「冒険遊び場」とも呼ばれ、土・水・火・木など様々な要素がある空間のこと。「自分の責任で自由に遊ぶ」ということをモットーに、子どもたちの好奇心や欲求を大切にし、やりたいことをできる限り実現できるように、ある程度大人が見守る体制が整った中で子どもの自由度と責任感を大切にする場。 量子さんは、過去の活動経験から得たアイディアを豊富にお持ちで、バイタリティーもあり、決断力と行動力もあるので、人口1900人足らずの村ではとても頼りにされています。 もちろん、その期待に添う様に、数々の活動をこなされています。 地域おこし協力隊としてのお仕事は、たとえば〜 マリーゴールド染めワークショップ:国道230号線沿の花壇に植えられ、花が終われば捨てられてしまう花を有効に利用したものです。とても美しい黄色に染まります。 制服おさがりプロジェクト 0円マーケット クリスマス飾り作りワークショップ 高齢者向けスマホ講座 みんなでつつみこむあたたか村作りプロジェクト その他、イベントというイベントの企画運営などのほか、当然事務仕事も そして実はもう一つ、量子さんの裏(?)のお顔としてアートセラピー講師としてのご活躍もあります。 ↓↓興味がある方はこちら〜 https://arakawa-kazuko.com/art-therapy/ このように超ご多忙な量子さんですが、いま、最も力を入れているのは古民家コミュニティー『るる』での活動です。 古民家コミュニティー『るる』とは 「では、まずはじめに『るる』のお名前の由来を教えていただけますか?」 「『るる』の 『る』 は、一つには留寿都の『る』です。ほかに、『あつまる』『つながる』『ひろがる』の『る』。そして『縷々(るる)』。この言葉には「長くつづく」という意味があります。地域の居場所が長くつづきますように‥の願いが込められています。」 なるほど。 可愛らしい響きのなかに、そんな素敵な意味があったのですね。 さて、現在 『るる』 となっている建物は10年以上誰も住んでいませんでした。 でも、立地はとても良い。 留寿都小学校の裏にあり、敷地も広く、村の中心部。 誰もが訪れやすい場所でした。 ところが老朽化が激しく、誰も見向きもしない建物。 周りの人たちは、直すのは無理だと言いました。 でも、量子さんは諦めませんでした。 関係各所で諸々を調べ、ついに2021年6月に広い庭込みで建物を借りることができました。 クラウドファウンディングで応援金を 借りるところまで漕ぎ着けたはよいけれど、そこからが大変でした。 トイレは使えず、壁は危険な状態…。 それに修理費用もない…。 ということで、クラウドファウンディングで資金を集めることにしました。 しかも、中間サイトを用いず、返礼品もなしで、SNSを使い応援を呼びかけたのです。 すると、驚くことに70~80名の協力者が現れ、あっという間に目標額の倍額を集めることができました。 実はその応援者のほとんどが道外の方で、千葉県での各種活動やSNS繋がりとその繋がりの仲間たちだったそうです。 個人的に直接お願いしたわけではなく、皆様が自主的に応援金を振り込んでくださったのだそうです。 素晴らしいことです。 それは、量子さんの千葉県時代の活動が認められていて、今後も期待されているという紛れもない証です。 見返りを求めることなく、応援してくださった方々も素敵です。 「全員への返礼品はありませんでしたが、留寿都高校の生徒さんが作った野菜が手に入ったので、抽選で何名かに送らせていただきました。寄付していただいたお金は、トイレと壁の修理費に使わせていただき、残りは運営費として使わせていただきます。本当にありがたいことです。」 「るる」のミッション ところで、量子さんの『るる』への想いや考え方はこうでした。 「『るる』のミッションは、“穏やかな繋がりの中で一人ひとりが輝き、お互いを認め、支えあう社会の実現に貢献します”と謳いました。 そのために『るる』にできることとして具体的に掲げた4つのことがあります。 1. 季節のイベント開催 2. 本を読んだり・おしゃべりをしたり思い思いにすごしてもらい、子育ての合間にホッとできる癒しの時間を作る。 3. 赤ちゃんからお年寄りまで多世代交流ができる。 4. やってみたい心を応援し、体験活動をサポートすることで、学び×遊びの場とする。 これら4つを通して、誰でもふらっと気軽に立ち寄ることができる地域の憩いの場=居場所にしたいと考えています。 ひいては『るる』という場だけでなく、ここでの活動や出会いを “きっかけ” に、こうあらねば!ではなく 『みんな違って当たり前』が普通になり、お互いが認め合える世界になれるよう、一人一人が自立して暮らしていけたら幸せだなあと思っています。」 これまでの『るる』の活動は〜 ・ 親子で草木染め ・ ミモザリースづくり ・ かまくらづくり ・ 焚き火 ・ 焚き火でバームクーヘン ・ 外遊び ・ 水引きワークショップ ・ マーブリング etc.バリエーション・アイディア豊富です。 いま、どの分野でも “ 多様性を認め合おう “と言われていますが、スローガンのようにただ叫ぶだけで到達できるほど容易くない世界です。 けれども、『るる』のような ありのままでいられる “ 場 “ があることで、そこで過ごした人たちのマインドが波及していくことを願う量子さんです。 あらためて、さまざまな活動の拠点としての『るる』の役割とは〜 ・ 多世代交流の場作り ・ 誰でもウェルカムの居場所作り ・ 地域づくりの場 ・ 体験活動の提供 ・ 野外活動のサポート ・ 出張ワークショップの受け入れ 千葉時代の経験の積み重ねがあり、ノウハウも多くお持ちだからこそ、『るる』の役割を自覚し、即実践に結びつけることができるのでしょうね。 「さて、色々お話を伺ってきましたが、10年先のご自身がこうありたいというイメージお持ちですか?」 ここまで流れる様にお話をされていた量子さんでしたが、少し間を置いてきっぱりとこうおっしゃいました。 「わたし、旅人になりたいんです。」 ああ…。 そうか…。 筆者には、その不思議な答えが、何故か、すんなり腑に落ちました。 量子さんは風を運ぶ人だったのです。 「わたし、旅人になりたいんです。」 「『るる』の活動も、留寿都村での荒川量子も、ここで出会う人にとっての通過点であってほしいと願っているのです。生意気な話に聞こえてしまうかもしれませんが…。依存関係ではなく、互いが自立し、認め合う、支え合うという共生社会を目指したいです。ですので、その想いは留寿都村にとどまることなく、色々な土地で広げていきたいと考えています。出会った人(子どもも大人も)にそっと寄り添い、見守る人でありたいです。もちろん、留寿都村の拠点としての『るる』は今後も大切にします。『るる』と荒川を通過点にして、ここで出会った人たちも「自分は自分」と精神的に自立して自由に羽ばたいてほしいと願っています。当たり前のことですが、世界には色々なモノがあり、色々なコトがあり、色々なヒトがいます。でも体感しているのはそのほんの一部。自立して自由になって、自分の責任のもとに生き方の選択をして、多様なモノ・ヒト・コトとつながって、心も体も経済的にも豊かになってほしいと心から思います。そうすれば、その豊かさは循環していくと信じているのです。ですから、私自身も自立して自由に羽ばたきたい。だから旅人になります!」 「通過点」という言葉も、「旅人」という言葉もとても共感しました。 自然体で生きる量子さんが纏う風。 10年後、どこか違う空の下で旅人の量子さんに偶然会える気がしました。 ―『るる』 代表 荒川量子 情報― 荒川量子 電話:090-7650-5347 Email:arakawa.chiiki.230@gmail.com Facebook:https://www.facebook.com/kazuko.arakawa.12 ホームページ:https://arakawa-kazuko.com/ 【お知らせ】 倶知安町にて「夢みる小学校」の上映会を開催します! たくさんの方にみていただきたいドキュメンタリー映画です。 ぜひ、お越しください。
Rietty
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今と未来への想いを商品に架ける
ファッションと自然素材の店『eco moko.u』(エコ・モコ・ユー)が目指すもの 2022年7月1日にグランドオープン! 今回は、6月1日よりプレオープン、7月1日よりグランドオープンをされた『eco moko.u』を訪ねました。 オーナーは西條恵子さんです。 「ビオプラス西條デザイン 伊達支店」の事務所内に開店されました。 もう25年も前から「素敵な店舗だなあ〜」と思っていた筆者でしたが、ようやくその中に入ることができた日となりました ^^ 恵子さんは静岡県沼津市のご出身。 三人のお子様を持つお母様でもあります。 子育てをするうちに、だんだん健康や環境への興味が増していくのを感じていたと言います。 年間約15億着もの衣類が廃棄!? 「一番下の子が小学校に上がった7年前までずっと専業主婦でした。アパレル関係の仕事を始めた頃からエシカルへの興味が膨らんできました。日本では1年間で約29億着の衣類が供給され、半分以上の15億着が廃棄されているとも言われています。その現実を知り、私なりにそれを生かす術はないものかと考える様になりました。」 なんという数字でしょう!! しかも先進国の中でも多い廃棄量らしいです…。 廃棄された衣料品の行方は ウエス、半毛綿(フェルト、綿)などの 原料になる 中古衣料品としてリユースされる 焼却・埋め立て処分される ですが、実はリサイクルやリユースされるのは全体の34%で、残りの多くは焼却や埋め立て処分されているのだそうです。 このことは世界的な問題になっており、国によっては衣料品の廃棄処分を禁止している国もあります。 またリユースについても、衣料廃棄物の海外輸出が、環境汚染や自国の衣料品メーカーへの影響など、新たな問題を引き起こす原因となっているとも言われています。 これらのことはなんとなく知ってはいたものの、この驚愕的な数字を見ると、消費者としてこのままにしてはいけないという気持ちになります。 少なからずも、自分もその原因を作っていた一人ならば、何か行動を起こさなくては!と恵子さんのように考えてしまいます。 商品選びの4本の柱 大量廃棄を防ぎ、おしゃれを楽しむセレクトショップ オーガニックやコットンなどのできるだけ肌にやさしく環境に配慮された衣類やアイテム 日常の暮らしの中に取り入れやすい身近な自然素材の日用品や雑貨 できるだけ無添加や化学調味料等を使用していない身体にやさしい食品 「子どもたちがこれから暮らしていく未来や社会が健やかであるようにとの願いがこもっています。大切な家族や大切にしているものを守りたいという気持ちは誰にでもあるものだと思っています。理想の姿をイメージできても、なかなか行動には移せないものですよね。 でも何かしなければ!という想いを持っている方はたくさんいらっしゃると思うのです。 『eco moko.u』との出会いが、その想いへの第一歩になれたらいいな…きっかけになれたらいいな…。そんな風に思っています。」 ただ一つ、筆者には気になることが…。 「エシカルを意識して暮らすこと、購買をすることが、環境にとっても生産国の労働対価の側面でも大切なことは理解していますが、値段を見ると続ける自信がなく躊躇してしまう…というのが課題のような気がしています。意識だけでなく行動をどう変化させていくか?その点はどのように考えていらっしゃいますか?」 「それはすごく良くわかります。私も専業主婦でしたし、子どもが3人おりますし。ですので、商品選びには先ほどの4本の柱はブラさず、主婦目線も忘れずに、自分で使ってみて良い!と思うもの、お値段も手頃なものを選ぶようにしています。そうすることで、無理なく毎日の生活の中に取り入れていただけるのではないかと思っています。」 家族の健康を守りたい!と強く思い、家計を守らなければ!と強く思う主婦目線で選ばれているということはとても安心します。 いえ。 誤解があるといけません。 主夫だって同じですね。 あ。 なにを隠そう、筆者の家庭の場合がそうです ^^; 「健康」と「家計」を守る主婦目線で選んだ商品たち さて。 “ 百聞は一見にしかず ”ということで、商品を拝見させていただきました。 フェアトレード商品に敏感なファンを多く持つ「People Tree」の商品の一部です(左下の2点)。 フェアトレード商品は、作り手の方にとって適正価格で取引がされています。 スタイリッシュで色も綺麗な大人気商品。目指せ脱ペットボトルの魔法瓶です。 すでに何度も仕入れをされているそう。 今や入手困難のバンブーファイバーで作られたカップ。色がとても美しくお洒落です。 アップルレザーなるものが存在することを恥ずかしながら知りませんでした。 林檎に留まらず、色々な果物の搾りかすや皮などの繊維を加工した合皮素材で作られています。とても軽くて柔らかく、触り心地もまるで皮革製品の様。 『eco moko.u』には、動物の皮革製品はありません。 シューズやサンダルも同様に皮革製品ではありません。 とても履き心地が良く、筆者は右側の白いサンダルを購入しました♪♪ こちらのサンダルと迷いました ^^; 甲高だん広な足にもとても楽でした。 こちらのシューズは一部再生ペットボトル繊維からできています。軽い! 布バッグの持ち手などに使われる手芸用リボンテープは、半端に残ったものなど(時には一巻ごと)捨てられているのだそうです。それを使ってバッグが作られています。 燃えている時の煙が健康を害さない材料で作られています。あえて香りの無いタイプ。 まだまだ沢山ありますが、それこそ ” 百聞は一見にしかず “で実物を店舗でご覧くださいね。 あ。 そうそう!最後に! 食品もあるのです。 あとは、店頭で〜。 「ところで、店名の由来を教えていただけますか?」 「こどもたちの名前なんです。 momoko、koudai、yudaiということで『eco moko.u』です ^^」 なるほど。 環境問題に興味を持たれたのがお母さんになられてからというお話しに繋がりますね。 「さて、まだオープンされたばかりですが、今後の展開のご予定について何かありましたら教えていただけますか?」 「衣類に関してはメンズ商品も増やし、環境負荷の少ない洗剤・シャンプー・リンスなども取り扱いたいと思っています。また、今後注目されるであろうヴィーガンレザーなどの商品ももっと仕入れていきたいと考えています。」 今でもお手頃価格で魅力的なラインナップですが、今後はさらに豊富な品揃えになるようで楽しみです。 「私自身学びながらの毎日ですが、購入した人も作った人も販売した人も、誰もが納得して幸せになれる社会になることを心から願っています。これからも等身大の自分で、エシカルな商品を揃えて発信していきたいと思っています。」 柔らかい雰囲気の恵子さんが、キリッと、キッパリと話してくださったお話が心に響きました。 eco moku.u 情報 住所 伊達市舟岡町50-28 電話 0142-22-0624 OPEN 11:00~18:00 定休日 日・月・木・最終土曜日・祝祭日 Instagram https://instagram.com/eco_moko.u?igshid=YmMyMTA2M2Y=
Rietty
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