Rietty
ファッションと自然素材の店『eco moko.u』(エコ・モコ・ユー)が目指すもの
2022年7月1日にグランドオープン!
今回は、6月1日よりプレオープン、7月1日よりグランドオープンをされた『eco moko.u』を訪ねました。
オーナーは西條恵子さんです。
「ビオプラス西條デザイン 伊達支店」の事務所内に開店されました。
もう25年も前から「素敵な店舗だなあ〜」と思っていた筆者でしたが、ようやくその中に入ることができた日となりました ^^
恵子さんは静岡県沼津市のご出身。
三人のお子様を持つお母様でもあります。
子育てをするうちに、だんだん健康や環境への興味が増していくのを感じていたと言います。
年間約15億着もの衣類が廃棄!?
「一番下の子が小学校に上がった7年前までずっと専業主婦でした。アパレル関係の仕事を始めた頃からエシカルへの興味が膨らんできました。日本では1年間で約29億着の衣類が供給され、半分以上の15億着が廃棄されているとも言われています。その現実を知り、私なりにそれを生かす術はないものかと考える様になりました。」
なんという数字でしょう!!
しかも先進国の中でも多い廃棄量らしいです…。
廃棄された衣料品の行方は
- ウエス、半毛綿(フェルト、綿)などの 原料になる
- 中古衣料品としてリユースされる
- 焼却・埋め立て処分される
ですが、実はリサイクルやリユースされるのは全体の34%で、残りの多くは焼却や埋め立て処分されているのだそうです。
このことは世界的な問題になっており、国によっては衣料品の廃棄処分を禁止している国もあります。
またリユースについても、衣料廃棄物の海外輸出が、環境汚染や自国の衣料品メーカーへの影響など、新たな問題を引き起こす原因となっているとも言われています。
これらのことはなんとなく知ってはいたものの、この驚愕的な数字を見ると、消費者としてこのままにしてはいけないという気持ちになります。
少なからずも、自分もその原因を作っていた一人ならば、何か行動を起こさなくては!と恵子さんのように考えてしまいます。
商品選びの4本の柱
- 大量廃棄を防ぎ、おしゃれを楽しむセレクトショップ
- オーガニックやコットンなどのできるだけ肌にやさしく環境に配慮された衣類やアイテム
- 日常の暮らしの中に取り入れやすい身近な自然素材の日用品や雑貨
- できるだけ無添加や化学調味料等を使用していない身体にやさしい食品
「子どもたちがこれから暮らしていく未来や社会が健やかであるようにとの願いがこもっています。大切な家族や大切にしているものを守りたいという気持ちは誰にでもあるものだと思っています。理想の姿をイメージできても、なかなか行動には移せないものですよね。
でも何かしなければ!という想いを持っている方はたくさんいらっしゃると思うのです。
『eco moko.u』との出会いが、その想いへの第一歩になれたらいいな…きっかけになれたらいいな…。そんな風に思っています。」
ただ一つ、筆者には気になることが…。
「エシカルを意識して暮らすこと、購買をすることが、環境にとっても生産国の労働対価の側面でも大切なことは理解していますが、値段を見ると続ける自信がなく躊躇してしまう…というのが課題のような気がしています。意識だけでなく行動をどう変化させていくか?その点はどのように考えていらっしゃいますか?」
「それはすごく良くわかります。私も専業主婦でしたし、子どもが3人おりますし。ですので、商品選びには先ほどの4本の柱はブラさず、主婦目線も忘れずに、自分で使ってみて良い!と思うもの、お値段も手頃なものを選ぶようにしています。そうすることで、無理なく毎日の生活の中に取り入れていただけるのではないかと思っています。」
家族の健康を守りたい!と強く思い、家計を守らなければ!と強く思う主婦目線で選ばれているということはとても安心します。
いえ。
誤解があるといけません。
主夫だって同じですね。
あ。
なにを隠そう、筆者の家庭の場合がそうです ^^;
「健康」と「家計」を守る主婦目線で選んだ商品たち
さて。
“ 百聞は一見にしかず ”ということで、商品を拝見させていただきました。
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フェアトレード商品に敏感なファンを多く持つ「People Tree」の商品の一部です(左下の2点)。
フェアトレード商品は、作り手の方にとって適正価格で取引がされています。
スタイリッシュで色も綺麗な大人気商品。目指せ脱ペットボトルの魔法瓶です。
すでに何度も仕入れをされているそう。
今や入手困難のバンブーファイバーで作られたカップ。色がとても美しくお洒落です。
アップルレザーなるものが存在することを恥ずかしながら知りませんでした。
林檎に留まらず、色々な果物の搾りかすや皮などの繊維を加工した合皮素材で作られています。とても軽くて柔らかく、触り心地もまるで皮革製品の様。
『eco moko.u』には、動物の皮革製品はありません。
シューズやサンダルも同様に皮革製品ではありません。
とても履き心地が良く、筆者は右側の白いサンダルを購入しました♪♪
こちらのサンダルと迷いました ^^; 甲高だん広な足にもとても楽でした。
こちらのシューズは一部再生ペットボトル繊維からできています。軽い!
布バッグの持ち手などに使われる手芸用リボンテープは、半端に残ったものなど(時には一巻ごと)捨てられているのだそうです。それを使ってバッグが作られています。
燃えている時の煙が健康を害さない材料で作られています。あえて香りの無いタイプ。
まだまだ沢山ありますが、それこそ ” 百聞は一見にしかず “で実物を店舗でご覧くださいね。
あ。
そうそう!最後に!
食品もあるのです。
あとは、店頭で〜。
「ところで、店名の由来を教えていただけますか?」
「こどもたちの名前なんです。 momoko、koudai、yudaiということで『eco moko.u』です ^^」
なるほど。
環境問題に興味を持たれたのがお母さんになられてからというお話しに繋がりますね。
「さて、まだオープンされたばかりですが、今後の展開のご予定について何かありましたら教えていただけますか?」
「衣類に関してはメンズ商品も増やし、環境負荷の少ない洗剤・シャンプー・リンスなども取り扱いたいと思っています。また、今後注目されるであろうヴィーガンレザーなどの商品ももっと仕入れていきたいと考えています。」
今でもお手頃価格で魅力的なラインナップですが、今後はさらに豊富な品揃えになるようで楽しみです。
「私自身学びながらの毎日ですが、購入した人も作った人も販売した人も、誰もが納得して幸せになれる社会になることを心から願っています。これからも等身大の自分で、エシカルな商品を揃えて発信していきたいと思っています。」
柔らかい雰囲気の恵子さんが、キリッと、キッパリと話してくださったお話が心に響きました。
eco moku.u 情報 |
|
住所 |
伊達市舟岡町50-28 |
電話 |
0142-22-0624 |
OPEN |
11:00~18:00 |
定休日 |
日・月・木・最終土曜日・祝祭日 |
|
https://instagram.com/eco_moko.u?igshid=YmMyMTA2M2Y= |
編集部のライターとして月に2~3回ほど、皆様のお目にかかることになりましたRiettyです。
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