Rietty

♡心と体で楽しむ健康なハーブを提供したい♡ 〜店舗リニューアルからの新たなチャレンジ 高橋敬子さんの想い

取材の間中、素敵な笑顔でお話ししてくださった敬子さん。


今回は洞爺湖町、洞爺湖へ向かう坂の途中にある香る丘「ハーバルランチ」代表の高橋敬子さんを訪ねました。
この敬子さんの笑顔と、この広げた腕が、まさに「ハーバルランチ」の温かさを象徴しているように感じます。

2000年噴火後の洞爺湖を盛り上げたい!

ハーバルランチは2007年創業、毎年6月〜10月の営業です。

「小樽の春香から2002年に移住してきました。もともと春香でホースランチを営んでいた夫の手伝いをしていたんです。2000年に有珠山の噴火があり、テレビで復興に取り組む観光事業者さんたちの姿を見ました。噴火後2年経っても、観光客が2割しか戻ってきていないという現実を知った時、「私たちも復興に関わりたい!」「噴火後の洞爺湖を盛り上げたい!」と思いました。とくに、洞爺湖のこの素晴らしい景色の中で、自然を生かした遊び・体験の拠点を作りたいと考えました。」

けれども待っていた現実は厳しかったと言います。
当時は「体験」メニューの走り的存在でした。
まだまだハーブの認知度が低かったこと、当時の拠点がモンゴルのゲルだったこと、何よりも余所者だったこと、などからかなり怪しまれたそうです。


昨年の秋まではこのゲルが拠点でした。


それこそ。
「あの変なテントみたいな家で一体何しているんだろう?」「ハーブって何?」「草でお金を取るの?」「蒸留って何?」
そんな悲しくなるような声がちらほらと聞こえても、なんとか地域に溶け込もうと頑張ってきたそう。

認知度が低いからこそ敷居は低くしたい。
そう考えていた敬子さん。

「難しく考えなくても良いように、とにかく間口を広くして気軽に直ぐに楽しめるコンテンツを作りました。」

敬子さんとハーブとの出会い

ところで、少しお話を戻して〜。
敬子さんとハーブとの出会いのお話をさせてくださいね。

・    洞爺湖の景観にマッチすることは何か。
・    自然を生かしたプログラムは何か。
・    お客様が楽しく癒されて健康に貢献できることは何か。

そんなことを考えていた時、たまたま近所の会社でアロマとばったり出会いました。
ピンと来た敬子さんは、ハーブ園を作ることを思い立ちました。
そして、直ぐにそこでハーブやアロマのことを学ぶことになり、ハーブコーディネーターやアロマテラピー検定1級の資格も取得されました。


6月下旬。 ハーブの生育も7分です。 この後ハーブの花でいっぱいになります。 現在は約40種類のハーブを育てています。


この場所を選んだことも、もしかしたら洞爺湖が敬子さんを導いたのかもしれません。


タイム


セージ


「実は私、思いついたら行動までが早いんです笑 畑には、化学肥料や農薬は使わず、夫が経営するホースランチのお馬さんたちの堆肥を漉き込みました。この辺りは元々火山灰土壌なのですが、そこに質の良い馬堆肥を入れたことでハーブにはとても良い土になったようです。目指しているのは循環型の農です。ただちょっと困るのは、お馬さんの糞に残っていた牧草の種が発芽して生えてきてしまうことです。農薬を使っていないので、せっせと手で摘み取ります。

頑張ったご褒美で、ハーブ好きなお客様から『ここのハーブは味も香りも良いね!』とおっしゃっていただけるので嬉しくて。そうそう!そういえば!畑を作り始めたばかりの初期の頃、ようやく畑に苗を植えたところで、なんと修学旅行の予約が入ってしまったんです。『え!?どうしよう‥』と思ったのですが、『はい!』と受けてしまいました笑」

生育が間に合わないというのに受けてしまった敬子さん。
ここでも行動の早さというか、腹の括りの早さが見えます。
もちろん、ハーブをやりくりしながら見事やってのけました。


「その後だんだん道外での認知度が上がり、メディアへの露出も増えました。それでも地元の認知度は依然として低いまま。これではいけないと、地域のイベントにどんどん出展するようにしました。」


その努力の甲斐あってか、ようやく地元での市民権を得たハーバルランチでした。
今では道外・道内・地元からもリピーターさんが多くなったそう。

この日、実は取材と並行してヴィーガンのお菓子を習っていた敬子さん。
出張レッスンにいらしていた先生のもと、マフィン・スコーン・クッキーを試作中でした。


ハーブが散りばめられています。 美味しそう♡


ヴィーガンのマフィンとスコーンをご馳走していただきました。 どちらもしっとりとして甘すぎず、食べていて体に良いことを実感できる味でした。


そして一緒にいただいたハーブティーは、題して「敬子ブレンド=リラックスブレンド」。
フレッシュなラベンダー+シソ+ペパーミントのお茶でした。

実はラベンダーの香りがする食べ物や飲み物は苦手な筆者ですが、こちらは衝撃的な香りと味でした!
嫌どころかお代わりしたいくらい美味しい!!
敬子さん、魔法かけた??
いえいえ。
やはり、良い土を作り、ハーブの特長と特徴を良くご存知だからこそのブレンドなのですね。
だって、どれをとっても癖のある強い香りのものばかりなのに、この素敵な味と香り!


「ハーブたちが良いお仕事をしてくれるんです。働き者のハーブがお客様に寄り添えるように、私はそのお手伝いをするだけです。」


レモングラスを抱えて、あくまでも謙虚な敬子さんです。


マロウ


ところで、マロウの後ろにある建物をご覧ください。
いつの間にかゲルからすり替わっていますね…。

拠点をゲルから手作り小屋へ

15年間苦楽をともにしたゲルでしたが、老朽化によりついにお別れをすることになりました。


「この形がもうなくなってしまう寂しさもありましたが、この形があったから、たくさんの人に喜んでもらえたと、ゲルには感謝の気持ちでいっぱいになりました。」


そこで今年の5月にリニューアルされた拠点がこちらの建物。
なんと旦那様の手作りです!
仲間の協力も得てついに完成しました☆

どうぞ画像をご覧ください〜。


風景に馴染みつつ、赤いドアがとても素敵なアクセント。 めちゃくちゃ可愛い♡


鏡にもハーブ畑が映る。 この時は敬子さんも〜


人気メニューの蒸留。 アロマウォーターが30分ほどで80ccくらい出来ます。 のんびりと豊かな時間。


看板犬のラヴィンくん、外を気にしていますね…。


敬子さんの旦那様、洋一さんがデッキ作りをしていました。 なんでもこなす頼り甲斐のあるスーパーマン☆


その、デッキも今は完成しています。 そこで作業をされていたのが12年勤続のスタッフ 南保子さん。 ここから花びらを外し、ハーブティーやアロマの材料にするそうです。


入り口の受付カウンターです。 棚に並ぶ小瓶に入っているのはハーブティー。 こちらでも作業中なのは勤続12年のベテランスタッフ南保子さんです。


南保子さんに、家庭でもできる簡単なハーブの使い方をお聞きしました。


「ミント・セージ・バジルなどはハンバーグや餃子に混ぜ込むと美味しいわよ♪増えすぎて困るアップルミントは出汁袋へ入れてお風呂へどうぞ〜♪」


なるほど!
それなら筆者にもできる!
アップルミントの侵略に困っていたんです ^^;


体験メニューはこちらだワン♡


再び敬子さんにお尋ねしました。
「建物のリニューアルをされて、新しく加わったメニューを教えていただけますか?」


ドアを開けたら世界が変わるイメージで設置されたそうです。 拠点の建物が変わったハーバルランチの敬子さんにとっても新たな扉を開けたというわけですね。


「ゲルからこの建物になったことで厨房も出来、長年の想い『食の提供』ができるようになりました。ハーブを心と体から楽しんでいただけるようになったのは大きなリニューアルです。ご提供するお料理やお菓子には、目の前の畑で元気に育ったハーブをふんだんに使っています。『ハーバルランチに行ったら元気になってリフレッシュできた!』そう思っていただけたら幸せです。」


RanchでLunch


まるで洞爺湖を独り占めしているかのようなこの景観だけでも贅沢な気分になるというのに、たくさんのハーブに囲まれて、おしゃれなランチやハーブティーをいただけたら、敬子さんの想いが伝わらないはずがありません。


ところで…。 むむむっ! なんて素敵なテーブルセッティング♡ これは? どうやら通常ランチではなさそうです…。


あらら? この方は「ウグイスデリ」のシェフでは??? はて??


はい!
ここからはバトンを「LUX TOYA」に渡しましょうか☆

今回は少し趣向を変えます。

「LUX TOYA」の謎は次回にします♪
どうぞお楽しみに〜!!


文頭、両腕を広げた敬子さんの元に駆けて来たのはラヴィン君でした♡


「私にとって、ラヴィンもハーブも大切な家族です。いつも側にいてくれてとても安心。いつでも寄り添ってくれる大切な大切な存在なんです。」

―ハーバルランチと高橋敬子さん情報―

ハーバルランチ
http://www.jphorseriding.com/herbal/

ハーバルランチInstagram
https://instagram.com/herbalranch?igshid=Y2IzZGU1MTFhOQ==

敬子さんFB
https://www.facebook.com/keiko.takahashi.902

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