先般、洞爺国際交流協会主催の講演会に参加しました。また、6月一般質問の後半をご報告します。



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最初は、国際交流協会のネタからです。「ぼくから見た洞爺湖」の講演会に参加しました。講師は、NAC(ニセコ・アドベンチャーセンター代表)ロス・フィンドレーさんでした。洞爺湖町にUターンする前に札幌で講演会に参加して以来4年ぶりに聴きました。




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講演会のテーマは、「ぼくから見た洞爺湖」でした。リゾートのコンセプト、ラフティングの魅力、ニセコ・倶知安エリアの魅力、オージー(オーストラリア人)の気質、町づくりの想いについてお話していただきました。



講演会では、ストラティジー(戦略)と言うフレーズがよく出てきました。プロジェクトやベンチャービジネスで利用されているSWOT分析について言及してました。


SWOT分析とは、個人や組織の市場環境を分析する手法です。Sとは強み (Strengths)・弱み (Weaknesses)・機会 (Opportunities)・脅威 (Threats) を評価するのに用いられるています。



このSWOT分析の考え方をベースに講話を進めていました。多くの参加者が観光業界の関係ではなく英語という語学に興味のある方たちでしたが、ニセコの今を知るにはわかりやすかったのではないでしょうか。


SWOT分析では、どのように強みを活かすか? どのように弱みを克服するか? どのように機会を利用するか? 
どのように脅威を取り除く、または脅威から身を守るか?が大事です。フィンドレーさんのご講演を参考に、「下道から見た洞爺湖」を考えたいと思います。


4年前に札幌で講演を聴いたときに、「ニセコが大好きで楽しいです。ニセコの次に有望な地域は、洞爺湖です。ニセコは、山だけど、洞爺湖には湖がある。将来、湖畔沿いに別荘を建てたいです。」と主催者との質疑応答で言ったときには、当時驚いた。洞爺湖の可能性を地域産業おこしに燃える人から直接聞いたんですから。「灯台下暗し」、「傍目八目」ではありませんが、意外と地元以外の人が、地域の物事の是非、地の利・不利がわかるんですかね、、、、。当時、こんな感想を抱きました。




前回に続き、一般質問の後半についてご報告します。後半戦は、観光振興をテーマにマラソン大会のスポーツ観光、ジオパーク推進課の新設に伴う今後の取組みについてお伺いしました。



「それでは、次の質問に移ります。観光振興のスポーツ観光、いわゆるスポーツツーリズムとジオパークの二つの視点からご提案、今後の取組みについておたずねします。昨年12月の定例会でも観光振興をテーマに一般質問させていただきました。



観光振興とは、言い換えれば、自治体が地域の皆さんが収益を生み出す環境づくりの手助けをする仕事だと思います。観光地をかかえる洞爺湖町は、観光振興を真正面から取り組み続けなければなりません。



最初に、洞爺湖マラソンを中心にスポーツ観光の取組みをおたずねします。洞爺湖マラソンを活用して観光振興については、以前の定例会でもお伺いしました。



12月議会では、「警察から許可を頂き、制限時間が30分延長して5時間半になった。2年後には第40回の記念大会になりますので毎年、毎年、参加者が多くなるような改善策、努力をしていきたい。」と力強い答弁を頂きました。



今回第38回大会では、エントリーがはじめて6千名を越え約6千500名がエントリーしました。観光振興課が中心となった事務局の視点から、運営上、良かった点・悪かった点をお聞かせください。



今回、38回大会の報告書を読ませていただきました。交通対策、交通規制の結果・反省の記述では、「次回から臨時駐車場のお知らせを徹底し、大会当日、参加者の車が1台でも多く臨時駐車場に駐車するよう検討し、洞爺湖温泉街の路上駐車を解消したい。」「次回から高速道路で大渋滞になるようであれば、高速をおりた信号機に警察官を配置するなどを検討したい。」などがありました。



今回は、中山峠通行止めの特殊要因がありましたが、臨時駐車場の使用状況では、温泉中学グランド370台、旧翠明荘160台、西山散策路南口空き地247台の合計777台が利用したとのことでした。777台ずい分縁起が良い数字ですが、、。



また、当日の観客動員数の内訳ですが、、、、中略、、、、、、マラソン実行委員会で把握しているだけでも相当数の人たちの交流人口があります。マラソンランナーの多くが購読している雑誌では、洞爺湖マラソンは開催ベスト100の11位番から15番目にいます。




ここ数年は、順位を出さず「走ってみたい開催大会100」に変りましたが、常に選ばれています。直球の質問になりますが、コースの問題、駐車場の問題、ボランティアスタッフの問題、臨時トイレの問題等、障害は多々あります。しかしながら、再来年の40回記念大会に向け、エントリー1万人を目指した挑戦が出来ないでしょうか。



大変な困難があると思いますが、観光振興課を窓口としながら「エントリー1万人プロジェクト」に向け、陸協、体育協会の既存団体はもちろんですが、一つの例ですが、洞爺湖マラソンが一つのブランド大会になっているので、冠をつけたスポンサー大会として、「○○○洞爺湖マラソン」とか民間のスポンサーを募集して大会の命名権を売って大会運営の補助をしていただくとか、これからは、企業とのタイアップが必要ではないでしょうか?




今月初旬、洞爺湖マラソンと同じ程度の知名度がある「千歳JAL国際マラソン」に参加しました。エントリーが1万2千人をはじめて超えた大会でした。受付では、航空会社の宣伝はもとより様々な企業のイメージアピール合戦で過熱していました。




自分が走った過去の大会でも「京都シティマラソン」では、半導体会社がタイアップしています。「札幌マラソン」では、20以上のスポンサーがついて宣伝をしています。「エントリー1万人プロジェクト」、役場の一担当課中心の実行委員会から段階的に民間スポンサーを募集しながら骨太の大会運営の組織作りを進めるべきではないでしょうか?」




以上が一般質問のおおまかな流れです。ジオパークについては、今年の主要テーマである「ジオの恵み」として「食」を発信していきたいとの担当課からの答弁がございました。また、町長からは、国際会議での感想と今後の取組みについてお話頂きました。最後に教育長からは、ジオと教育、ジオと防災の観点からご答弁頂きました。ジオパーク推進課関連の質問は、提案型ではありませんでしたので省略し議事録でご報告いたします。



ご提案中心に一般質問を組み立てていますが、まだまだ未熟で不十分です。現実的提案、中期的提案、長期的提案、行政に取り入れていただいた事柄などを検証しながら頑張ります。まとまりのない長文をお読み頂きありがとうございました。これからもしっかり努力いたします。



日々感じたこと・洞爺湖町の想いをお伝えします。 しもみち英明

アクセス総数:66,087

2022年4月洞爺湖町長に初当選。
大学卒業後、証券会社に勤務し米国留学、海外駐在経験。
帰国後、札幌市で学習塾を13年間経営。
30年ぶりに地元に戻り町議会議員とバス会社の二刀流で2022年1月まで4期途中まで活動。
1985年成城大学経済学部卒。

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大学卒業後、証券会社に勤務し米国留学、海外駐在経験。
帰国後、札幌市で学習塾を13年間経営。
30年ぶりに地元に戻り町議会議員とバス会社の二刀流で2022年1月まで4期途中まで活動。
1985年成城大学経済学部卒。

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