オジサンは、カメラ好きだ。フィルム時代からいろいろ使っている。リコーオートハーフという骨董品も使っていた。このカメラは、中にゼンマイが入っていて、自動巻き上げになっていた優れモノで、さらにネガは半分のサイズに焼き込む超節約型。12枚撮りのフィルムで24枚撮影できるのだから、当時はバカ売れしたらしい。

 オジサンは例のごとく80年代にジャンクショップで中古で手に入れた。このカメラを使いこなすには、ゼンマイをほどほどに巻くという感性が求めれる。このとき既に、ゼンマイ式の時計など電池式にとっくに駆逐されていたので、ゼンマイをきっちり巻きすぎて、中の機械が壊れる。どうせゼンマイの留め金が外れただけだろうと、これを分解してみた。

 時計とカメラは、アナログ機械の芸術品である。モーターと電池の知識しかない世代では、本体を開けるところまでがせいぜい。一度開いたら、さまざまなバネが外れ、もう元には戻らない。レンズやシャッター関連の小さなバネは、一つを戻すと、別の一つが外れるといった、修行のような苦難が降りかかる。手は2本しかないが、複数のバネを同時にセットするなど、工具や治具がないといけない。

 というわけで、ゼンマイは優しく巻き、カメラは分解してはいけないという教訓を得たのだった。数年間ケースに本体からバネのはみ出たカメラを保管していたが、引っ越しのついでに廃棄した。敗北感でクタクタになったのは言うまでもない。


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