コロナ禍もあり、特定疾患のあるオジサンは人混みを避ける日常がこの数年習慣化している。初詣は、多くの人が集まる元日を避け、頃合いをみて参拝している

 家族に受験生や出産を前にした妊婦がいると、一年間に何度も神社で手を合わせることもありそうだが、神社と疎遠になっている人もいるだろう。人の力が及ばない物事をうまく解決する。痛みや苦しみを和らげたい、健康を保ちたいなど、社会全体からみると些細だか個人にとっては大きな問題に、力を貸してくれそうな雰囲気を持っているのが宗教の力なのだろう。

 特に、精神的なダメージが大きいときに、落着きと平安を取り戻すためには、応援してくれる人や物のありがたさを強く感じる。わずか200円前後でありながら、苦しみへの対処法や示唆に富んだ教訓を含んでいる「おみくじ」はあなどれない。

 自分の手で選ぶ瞬間の偶然で引き当てるという行為が、これからの1年間の方針を決定づけるのは、やりすぎのような気もするが、人間の弱みに付け込む仕掛けは、科学も医学もない時代からの知恵なのだろう。

 もちろん、信じるかどうかは本人の勝手。ネガティブな文面は境内の木の枝に結んでしまう道も用意されている。とはいえ、「大吉」の心理学的効果は絶大で、悩みや病を解決できそうだ。例え高額な「壺」などを買わなくても。




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