むしゃなび編集部

みんなで楽しみたいっボドゲの世界2

<ボードゲーム=ドイツゲーム? 発祥はどこ?> 
 
色々な国で生まれた色々な「ボードゲーム」。 
発祥がどこであれ、ひっくるめて「ドイツゲーム」と呼んでいる場合がある。 
 
フランスや、ウクライナ、オーストリアなどで生まれたゲームも 
ボードゲームの最大の市場がある本場ドイツに集まり、親しまれ、 
再びそこから世界に広がっていく場合も多いため、 
ボードゲーム=ドイツゲームと呼ばれるようになったという流れがあるらしい。

 
ドイツでは世界に知られる「ドイツ年間ゲーム大賞(ドイツゲーム賞)」が開催されており、受賞するとどこの国のゲームでも、いよいよ「ドイツゲーム(界のお墨付き)」として名を上げていくことになるようだ。 
最近日本で生まれたゲームの中にも世界に評価されたものが幾つかある。(下に紹介) 
 
また各ゲームの厳密な発祥地については、複雑な背景があり断定できない場合も多い。 
「伊達ドイツゲームを遊ぼう会」の菅原亜十夢さんによると、 
 
「仮にデザイナー(ゲーム設計、制作者)の出身国をそのゲームが生まれた国として考えるとしても、「ドイツゲームの父」アレックス・ランドルフがアメリカ人だったり、 
巨匠として知られるライナー・クニツィアはイギリス人だったり。 
 
根っからドイツ発祥のゲームをドイツゲームと呼ぶことにしたとしても厳密さを追い求めるとものすごくやっかいです。また、最近は各国での発売がほぼ同時だったりします。 
 
そんな事情もあり、アナログゲーム(ドイツゲーム)では、作ったデザイナーの名前がゲーム紹介のときに重視されています。 
 
様々なデザイナーがそれぞれの個性を発揮して次々に新作を送り出しているので、 
世界のボードゲームオタクはメーカーよりもデザイナーでゲームを選んでいます」


とのこと。なるほどねえ! 
 
それでは「ドイツゲーム」として認知されたボードゲームにはどんな特徴があるのか? 
そこらへんの話は次回。
 

 

●<カルカソンヌ> 初出 ドイツ(Hans im Glück Verlag)
作者 クラウス=ユルゲン・ヴレデ/日本語版販売 メビウスゲームズ

 舞台は、広大な、何もない草原!
 あなたはここに道をつけ、街や城などを建て、
 自分の国を作ってください。

 たくさんの道や領土を獲得したプレイヤーが勝利 。

「ドイツゲーム」の代表的ゲームの一つ。

伏せられたタイル(カード)を順に1枚づつ開き、つないでいきます。 
タイルには、道や町などが書かれており、
タイルを置くときはそれまでに置かれたタイルと地図のように繋がるように配置し、必要ならば自分のコマを置いて所有を示します。

マークがついた城や城下町は高得点タイル。 
同じ領地に2人以上のコマが置かれた場合は、
コマの位置によってどんでん返しの総取りになることも。 

全部のタイルを開き終わったら終了。
最後に所有地をポイントに変えて合算し、高得点を取った人が勝利!



これは視覚的にも楽しいし、つなげていくという単純な感覚的楽しさもあり。 
城取り合戦が勃発すると盛り上がります! 
全国大会も盛んだそうです。

 

 

●<宝石の煌き Splendor>
フランス(SPACE Cowboys)/マーク・アンドレ/ホビージャパン

 あなたは、かけだしの宝石商人。 
 宝石の原石を求め鉱山に投資し、職人を雇い、
 磨き上げた美しい宝石をたずさえて、
 宝石商人として頂点へ!
 富と成功を勝ち取れ!

宝石トークンを集め、 
集めたトークンで高品質宝石カードを買い集め、 
より高価な宝石カードについてくる点数を集める!というのが全体の流れ。


基本的に自分の番で、宝石トークンを3枚、受け取ることができます。 
 
トークンが貯まってくると、宝石(付き)カードを買うことができるので、トークンを取るか、カードを買うか、どちらのアクションをするかを選べるようになっていきます。 
 
 場に並んだカードには、そのカードを買うために必要な宝石の色と個数が書いてあり、 
指定された数の宝石を支払えば手に入れることができます。 
 
カードにも宝石が1つ付いており、
この宝石は使ってもトークンのように減らない(支払わなくても見せるだけでいい)高品質の宝石なので、その分は実質タダ。 
 そのため宝石カードを買えば買うほど減らない宝石が手元に増え、新しいカード購入が楽になります。 ・・・欲しい。使っても減らないイイモノ! 
 
さらに高価な宝石カードの中には、点数が書かれているものがあり、この点数を集めるのが最終目的。 ある条件下で手に入るパトロンカードでもポイントをゲットすることができます。 
 
カードに書かれた点数を合計して真っ先に15ポイント獲得した人が勝ち抜け!

   

取引額、アクションがどんどん大きくなり、 
ザクザクお得に買い物できるようになる、交換の妙! 

 
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楽しい絵柄っ♪ やればわかる、カードのみを使ったゲーム3種

 

●<ごきぶりポーカー>
ドイツ(Drei Magier)/ジャック・ゼメ/メビウスゲームズ

 嫌われモノのカードがかわいい!
 でも、よく考えて追っ払って。
 たくさん集まってくると負けちゃうよ。

嫌われ者カードのコウモリ、蝿、ネズミ、さそり、ゴキブリ、カエル、蜘蛛、カメムシを使った、嘘を見破るブラフゲーム。  
まずカードを全部配ります。 
はじめの人は手持ちのカードを1枚、伏せたまま嫌われ者の名前を言いながら、誰かに渡します。 
 
「ごきぶりだよ!」と嘘をついたりつかなかったり。 
 
一巡する間に、そのカードが何なのか見当をつけて「カエルだな!」とダウト。解らなかったらそのまま受け取り「ネズミだよ」などと言いながら他のプレイヤーにまわします。 
見破られたら自分の手札になりその場にオープン。同じものが溜まってしまったら負け! 
勝ち決めではなく負け決めで、なぜか敗者が可愛く思えてくる嫌われ者ゲーム!
 

 

●<ラブレター>
日本(カナイ製作所)/カナイセイジ/アークライトゲームズ
●<おそ松さんラブレターボードゲーム>

本場ドイツで賞を得た日本生まれの「ラブレター」。こちらも相手のカードを見破るブラフゲーム。「おそ松さん」のキャラクターを使ったカードも生まれました。 
ボードゲームを題材にした漫画「放課後さいころ倶楽部」(月刊少年サンデー)に登場して以来、話題になったゲームだそうです。
  
 
まずそれぞれカードを1枚持ち、山札から1枚引きます。 2枚になった手札からどちらかを出し、誰かに対し、そのカードの効果を使います。各カードには「誰かとカードを見せ合う」などそれぞれの効果が書かれています。 
 
相手のカードを見破ると脱落させることができます。 
山札がなくなるまで繰り返し、最後まで自分の手札が何かを見破られず、また大きい数のカードを持っていた人が勝ち! 
 
・・・文字で説明するとまどろっこしいのですが、やってみれば単純。感覚で理解できます!
 
 

 

●<ぴっぐテン>
ドイツ(Zoch)/Ayalet Pnueli/メビウスゲームズ 

カードに描かれている数字を足して10にしよう。 
色々な童話に準えた 
ブタちゃんのイラストも楽しい足し算ゲーム。
  
 
手に3枚づつ配り、場に山札として一枚オープン。 
場のカードに自分のカードを一枚足して10になるように出して重ねます。 
丁度10なら山になったカードをもらえますが、 
オーバーすると前の人が山をもらえます。 
順に繰り返し、最後にたくさんのカードを持っていた人が勝ち! 
 
「0」や「±5」のカードもあり。子供の計算練習にもいい!楽しみながら!
 
 

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ユーモラスなおばけなゲーム、2種

 

●<ヒューゴ> オバケと鬼ごっこ
ドイツ(AMIGO )/Wolfgang Kramer /メビウスゲームズ

 洋館で行われているパーティー会場に 
 オバケのヒューゴが現れた! 
 逃げろ、逃げろ、隠れろ、逃げろ!。 


おばけにぐるぐる追い回されるゲームで、 
単純なのだけど疾走感が楽しくて盛り上がる!


サイコロを振って、出た目の数だけ自分の色のコマを進めます。 
サイコロには「オバケの目」もあって、これが出るとオバケが3コマ進みます。 
追いつかれたら地下牢行き。部屋に逃げ込めばセーフ。エッサホイサ、ひたすら逃げろっ!
 
 
 

 

●<ガイスター>
イスラエル(KODKOD )/アレックス・ランドルフ/メビウスゲームズ

マス目の上に自分のオバケと相手のオバケをチェスのように並べてスタート。 
動かし方はごく簡単、どれもが常に1マスだけ移動できます。 
相手に見えないように赤い印と青い印が付いていて、 
青いオバケを4個とれたら勝ち、 
または赤いオバケを4個取らせたら勝ち。 
取り合いの中で、端っこの逃げ道に到達しても勝ちになります。 
まずは何も考えずにどんどん進めて取り合ってみるとスピード感もあって楽しくて一回やればコツがつかめます。わかりやすく、意外とけっこうな爽快感のあるオバケ合戦! 
 
 
 

 

●<街コロ>
日本(グランディング)/菅沼正夫/グランディング

 舞台はニッポン!
 農林業や漁業、工業、商業、それぞれを発展させ、
 ライバルより豊かな地域を作ってください。
 大型の駅や遊園地を完成させたら大成功。

 
日本発のゲーム! 
2015年のドイツゲーム賞の最終候補としてノミネートされて話題に。ドイツのアラカルトカードゲーム賞を受賞。
(ドイツゲーム賞 2015)


伏せられた「建設中」カードと、数枚の有効カードを持って、サイコロを振ってゲーム開始! 
出た目に従ってゲームは進みます。

 
サイコロの目と同じ数字のあるカードを持っていたら、その分のコインをゲット!
自分が振ったサイコロでなくても同じ目ならコインをゲットできるという、他人の力も借りられるのが楽しいところ。 
 
集めたコインで、 
畑を買ったり、コンビニを建てたり、 
雑貨屋や、寿司屋を始めたり。 
中にはマグロ漁船なんてのも! 
 
それぞれの職業には特典も書かれていて「清掃業」には誰かを廃業に追い込む力が。「畑」に加え「青果市場」を持っていたら余計にコインを稼げたり。 
 
そうこう稼いで、その果てに、 
大枚はたいて「建設中」だった4枚の大型施設を全て完成させたら勝利!

誰の番でもみんながアクションでき、待ち時間がなくて、楽しいヒマなし! 
サイコロの運で勝敗が大きく左右されるためか、 
並んでいるのはカードなのに、とってもすごろく感! 
 

 

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次回、本格推理ゲーム登場。オルターさん主催の交流会(下記)の様子も。
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この特集ではいろいろなボードゲームを数回に分けて紹介します。 
特集・みんなで楽しみたいボドゲの世界 全3回予定(変更あり) 
 (1)<カタン><パッチワーク><ドブル><おばけキャッチ>はこちら
 (2)<カルカソンヌ><宝石の煌き><ラブレター・おそ松さん> 
      <ぴっぐテン><ヒューゴ><ガイスター><街コロ>(このページ)
 (3)次回予定<ミステリウム><クク21><人狼><ディクシット><キャメルアップ>
  その他<詠み人知らず>

 

オルターさん主催の交流会 初心者大歓迎
北オフイベントin室蘭~丸一日ボードゲームで交流会!

 
2016年11月13日(日)13:15~21:00  
室蘭市輪西町2丁目5-1(室蘭市民会館2階 小会議室1) 
 
申し込み メール kitaofu@gmail.com ツイッター、LINEからの申し込みはこちらのHPからどうぞ。 

参加:18才以上の男女ならどなたでも (18才未満の方は保護者同伴)  
参加費などの詳細は上記HP、またはこちらをごらんください!
 


 

伊達ドイツゲームを遊ぼう会 (伊達市) 
Facebook  むしゃなび内会員ページ 
 
北海道オタクのためのオフ会(室蘭市)
電話:090-6218-7956 オルター(山田)/メール:kitaofu@gmail.com
 

※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2016年)  

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