大滝区北湯沢の「御宿かわせみ」は、長流川に隣接するワイルドな露天風呂と、今では珍しくなった男女混浴の湯で知られる温泉宿です。
雰囲気のある建物はなんと築90年。歴史ある佇まいが国道沿いに目を引きます。





混浴というと、特に女性は「入りづらい」印象を持つと思いますが、実際に訪ねてみて、そのイメージがガラリと変わりました。そこで今回は、カップルやご夫婦でのんびり訪ねてみてほしい、かわせみの素敵なお風呂をご紹介します!



古きよき、日本の温泉文化を味わう!





「御宿かわせみ」は宿泊のほか、日中は日帰り温泉も利用できます。
日帰りの場合は、玄関で料金箱にお金を入れて、中に入ります。
館内はまるで、タイムスリップしたよう!90年前というと昭和のはじめ頃でしょうか、大正から昭和の「浪漫」な空気がいっぱいに感じられます。





お風呂に続く階段。昔ながらの湯治場のような雰囲気です。
最近リニューアルされたそうで、素朴な木の風合いがとても素敵でした。
脱衣所と内湯は男女別になっています。安心して、中へ。





内湯もいい感じです。自慢のお湯は源泉掛け流しの天然温泉!
北湯沢温泉の泉質は透明でさらっとしていて無臭です。神経痛や皮膚病、健康増進など色々な効能があるようです。
内湯から2つの露天風呂に続く通路に出られます。





この通路がまた素敵!秋の終わりの紅葉がキレイでした。





途中に木のベンチがありました。こちらは休憩用。のぼせたらひと休み。
心地よいせせらぎを聞きながら、お酒を飲んだりしてもいいそうです。
さて、ひとつめの露天風呂に到着。





なんということでしょう、すぐ目の前を長流川が流れている・・・。川の隣、というか、もう、ほとんど川の中にお風呂が造られているのですね。
オーナーさんに伺うと、大水が来るとこちらのお風呂は流されてしまうそう。なんともワイルドです。それだけに、大自然と一体になったような爽快さをめいっぱい味わえます。





ちなみにこういう露天風呂は、現在ではつくろうと思っても、法律上、許可が下りないのだとか。混浴もまたしかり。昔から続く温泉宿だからこそのお風呂であり、日本古来の温泉文化を現代に伝える貴重な宝物なのです。





そして、やぐらっぽい屋根が素敵なもうひとつの露天風呂へ。
カップルで来ている方や、ツーリングや途中のライダーらしき人々が思い思いにのんびりと浸かっていました。全然いやらしさはなく、ほのぼのとした雰囲気です。通路でもお客さんに会いましたが、普通の温泉以上にフレンドリーな気持ちになるから不思議。
今の世に、こんなおおらかな世界があるとは・・と驚きつつも、これなら女性も抵抗なく入れそうです。裸だとハードルが高い方は、「湯あみ」(着たままお風呂に入れる温泉着)もレンタルできるので気軽にどうぞ(300円)。





現在のオーナーさんになられてから、女性の方が安心して入れる気持ちのよい環境づくりに力を入れているそうです。そのため、男性だけの日帰り入浴は2時間以内というルールも設けられています。
最近はご夫婦で訪れる方が多く、カップル同士お話したりしながらゆっくりと温泉を楽しんでいかれるそうです。微笑ましいですね。
最後に、ロマン漂う館内の様子を少し。











以上、北湯沢温泉のレアなスポット、「御宿かわせみ」のお風呂をご紹介しました。
川の露天も、混浴も、古くからあるものの魅力がかえって新しく感じられるほど!
宿泊の方は24時間入浴可能だということなので、文豪が執筆していそうな渋〜いお部屋に泊まって温泉三昧!なんていかがでしょうか。



御宿かわせみ
北海道伊達市大滝区北湯沢温泉町40
電話 0142-68-6014
日帰り入浴 10時〜17時(大人700円、5歳以下400円)





※ 記事の内容は取材時の情報に基づいています。取材2020年10月


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