むしゃなび編集部

真冬のニセコに雪の洞窟出現!Niseko Ice Village

さむ〜い日が続きますね。「立春も過ぎたし、そろそろ春が恋しい〜」と呟きたくなる頃かも・・・

イヤちょっと待って!まだまだ楽しいぞ冬の北海道!

ということで、ニセコの夜を華麗に彩る雪の洞窟とバーに行ってきたよ。

ニセコ駅から道道66号線をアンヌプリスキー場方面に向かったところにそびえる


Niseko Ice Village

ニセコ・アイス・ヴィレッジ



この雪深さ・・・伝わりますでしょうか。

伊達から車で取材に向かったのですが、

洞爺→留寿都→真狩・・・と進むうち、

道路脇の雪の壁がどんどんどんどん高くなってゆくのです。ドキドキしながらたどり着きました。



中に氷のバーがあるという「ICE CASTLE」

外から見ると変わったかたちの、巨大かまくら???さっそく中へGO!!



うわーーーーー


なんだここはッ!!


いくつも部屋がつづき、ふしぎな通路がいっぱい!

まるでおとぎの国・・・

螺旋階段もあるよっ

バーカウンターに並ぶカクテルからいい香りが。

「わー」と「すごい」を連発するしかない

chの前に現れたのは、オーナーの宮崎さんでした。


Niseko Ice Villageオーナー 宮崎亘さん


ニセコ出身の宮崎さんはアンヌプリでロッジを営み、夏場はここセゾンクラブ敷地内でキャンプ場を運営しています。



雪原の中、羊蹄山をバックに雪の中に埋もれたような氷でできた冬だけに現れるファンタスティックな村を作りたい。



という夢をあたためていた宮崎さんは、10年ほど前からヒラフでアイスバーを制作していた造形作家・竹中博彦さんとともにNiseko Ice Villageの構想を練り、この冬、友人や家族と一緒につくり上げました。


設営作業は昨年2017年12月10日に開始し、今年1月中旬にオープン。それにしても一体、どんなふうにつくっているのでしょうか?

ごくごく簡単に説明すると、


卵型のドーム(テントのようなもの)を設置し、内側や外側から放水して凍らせる。

壁ができたら型を外して新たなドームを増設する。

チェーンソーで窓や通路を開け、ドームとドームをつなげながらどんどん大きくしてゆく・・・


竹中さんが考案したオリジナルの技法なのだとか。


現在もバーの終業後や日中に放水を続けて日々刻々と姿を変貌させており、

「あっこの前来た時はこんなお部屋なかった!」

と驚いている方もいましたよ。

何しろこの寒さの中でですから、並大抵のことでは・・計り知れないビッグなプロジェクトに、完全にノックアウトされました。


★作業の様子は、Niseko Ice Villageのfacebookページをチェックしてね↓↓
https://www.facebook.com/nisekoicevillage/


近隣地域で冬のイベント、雪のイベント、というとレジャーやアウトドア的なものが多いですが、Niseko Ice Villageはそれとは一線を画しています。

雪と氷でできた多様性のある「建築物」であり、アートであり、新しい冬の楽しみ方を提案しています。



「ニセコの冬といえば、スキーですよね。でもそれだけでなく、こんな楽しみ方もできる。

この空間だって、カタチや構造を少し変えれば、例えば倉庫やギャラリーに使ったり、まだまだいろんな可能性があります。」



と話す宮崎さん。

分厚い壁をつくるための水は、すぐそばの小川から引いています。川の水については当初、かなり苦労があったそうです。



「制作をはじめた頃、川の水が時々泥水になることがあって、ドームが茶色くなってしまったんです。前の晩は透明な水が出ていたのに、翌朝見てみると真っ茶色の水が出ている・・・。


原因がわからず苦労していたんですが、ある日放水していたら、水が急に茶色に変わったんです。


急いで川を上流の方に雪を漕いで行って、竹中さんが茶色くなるポイントを見つけたんですが、

なんとそこでカモが10羽くらい泳いでたと・・・ガアガアって。


これは話し合える相手じゃないね(笑)ということになり、茶色い水でも仕方ないとうことにしました。でも固まるうちに、透明な水が表面に染み出してきて最終的にはそれほど目立たなくなりました。

ほら、こうやって地層みたいに泥水の層が残っているんですよ。面白いでしょう。」



毎日夕方のオープン準備は除雪からスタート。


楽しそうに制作にまつわるエピソードを語る宮崎さんはじめNiseko Ice Villageの皆さん、


雪に対する愛情が半端ないです、

ニセコの冬を本当に愛しているんだなあ!


つららの一本一本にいのちが宿っているように見えてきました。


寒いのにアツい氷のお城に興奮しつつも、身体が冷えてしまったので、併設の屋内カフェバー「Vortex」で暖をとることにしました。


 Lounge & Bar vortex



廃材や倒木を利用した暖かい店内で、ホットドリンクやお酒、焼き鳥を食べながらくつろげます。

店長のアーサーさんオススメのスムージーはベリーなどいろんなフルーツをふんだんに使ったスペシャルな一杯!


左のグラスはアルコール入りですよ。お酒が大丈夫ならぜひトライしてみてね。


こだわりのコーヒーを使ったホット・カクテルも最高でしたー。

焼き鳥は赤提灯の下、イケメンなお兄さんが焼いてくれます。トリ、ブタだけでなくラムや鹿もあり。

どれもおいしいけど、特に鹿のうまさにびっくり。



今回、取材前に調べてこんな感じかな、と想像していたのをはるかに超えた場所でした。

百聞は一見にしかず。あらためて肝に銘じたchです。

ネット社会と言ったって、実際に見るもの、触れるもの、出会う人の迫力はすごい(しみじみ)。


こんなにも寒い土地で、豪雪を楽しんでしまうなんて、なんて豪快!本当の意味で贅沢なことだなと思いました。


さて、21時過ぎてますます人も増え、にぎやかになってきましたよ。

これからDJのプレイが始まるみたい。


ニセコの夜はまだ始まったばかり!!Niseko Ice Village 

北海道虻田郡ニセコ町曽我355-2

OPEN 17:00~22:00


https://www.nisekoicevillage.com





★記事の内容は取材時の情報に基づいています★ 

(取材2018年 ライターch)

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