むしゃなび編集部

草木の色合いにうっとり・・てんまる堂の「染め絵」を観てきました。

大町ミニギャラリーで11月17日(土)まで開催中の草木染め作品展に行ってきました。

「てんまる堂」のしもかわさんとくりはしさんが制作した、オーガニックコットンの草木染めガーゼストールなど、色とりどりの作品が並んでいます。


「てんまる堂」は女性二人の草木染めユニット。


伊達在住のくりはしさんは畑で自家栽培した藍を使って「発酵建(はっこうだて)」の藍染めをしています。「発酵建」とは、近年主流となっている「化学建」に対し、収穫した藍を発酵させ「すくも」にしてから、灰汁を使って染める伝統的で時間と手間のかかる手法です。

山のように収穫した藍の葉も、「すくも」にするとひとかたまりの大きさになってしまうそう。1年に染められる量が限られているので、一点一点大切に染めているそうです。



藍のドライフラワー。こんなに可愛い花が咲くのですね!


藍で染めた布はとても肌触りがよく、くりはしさん曰く「着る漢方」!

とっても気持ちがいいので靴下やタンクトップなど下着類におすすめだそうですよ。



ピンクや黄色、グレーなどの草木染め製品、そしてイラスト・絵は、登別在住のしもかわさんの作品です。あたたかな色合いと優しい表情、すべて天然素材の染料・顔料で描かれています。中でも「染め絵」は、紙やキャンバスではなく、オーガニックコットンに豆汁の下地を塗って、染めるように描いてゆくオリジナルの技法。


「染め絵」制作の様子はこちら

http://picture.tenmarudo.com/2018/01/14/2018年、雪の中で/



洗濯に弱い草木染め製品を、どうやったらもっと気軽に楽しんでもらえるか?

着るだけでなく、飾るものはどうかと、数年前から制作を始めたそうですが、今年5月、「KEARASHI Sea Frost」という染め絵作品が、日本の美術作品を海外で紹介する『5th DISCOVER THE ONE JAPANESE ART』(イギリス・ロンドンにて開催)で「タイモン・スクリーチ賞」を受賞しました。


5th DISCOVER THE ONE JAPANESE ART



今回、私がとても楽しみにしていたのは、受賞作品を生で観ることでした!



上中央がしもかわさんの染め絵「KEARASHI Sea Frost」


冬の朝、海に立ちのぼる「けあらし」。

しんとした冷たい景色が描かれています。冬の自然の美しさ、そして不思議な生命力を感じます・・・。

驚いたのは、複雑な色合いが藍の青、アカネの赤、エンジュの黄、たった三色から生まれている、ということ!


草木染めの色を見ていると、目が喜ぶというか、す〜っと気持ちよく目にしみ込んでくるような気がします。

もしかしたら、芽を出してから紅葉して枯れるまでの、植物の一生分の色が、肉眼では見えない色として溶け込んでいるからかもしれない・・・そんなことを思いました。

 

紙面や画面では伝えきれない、天然の美しい色。生で観るのはやっぱりすごくいいですね!

 

てんまる堂さんの詳しい活動は公式HPでご覧下さい。

 





てんまる堂展


期間:11月13日(月)~11月17日(土)  

時間:10:00~16:00 

会場:大町ミニギャラリー

住所:伊達市大町3番地7

大町ミニギャラリー(むしゃなび内)



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