むしゃなび編集部

シンガー・藤河ちあきさんのだてのうた!「私のふるさと、伊達」


伊達在住のシンガーソングライター・藤河ちあきさんが地元・伊達への思いを歌った自主制作CD「私のふるさと、伊達」を発売しました。昨年の「大切なあなたへ」に続く第2作目となります。
淡いピンクのエゾヤマザクラが一面にプリントされたディスクをプレーヤーに入れると・・・





「伊達紋別の 駅を出て歩く…♪」





ほのぼのとしたアコースティックサウンドにのせて、藤河さんのやさしく透き通った歌声がすう〜っと心にしみてきました。
あたたかくてほっとする、これぞ「伊達」な一曲!!
と同時に自分の故郷が、ふわっと浮かんでくるようでもあり……。
なんだかそっと「おかえり。」と言われたようなすてきな歌なのです!









藤河さんに新曲に込めた思いを伺いました。





伊達は、ひとのまち。





藤河ちあきさんは伊達の駅前育ち。高校卒業後に歌手を目指して上京し、レッスンやオーディションを受けながら歌の勉強をしました。劇団にも所属しお芝居、ジャズ、童謡など様々なジャンルの経験を積みましたが、稽古やステージの合間にアルバイトで生計を立てる暮らしはとてもとてもハードで、心身ともに疲れきってしまい、6年ほどの修行期間を経て故郷に戻りました。
一度は諦めかけた歌手の夢でしたが、一昨年から伊達を拠点に音楽活動を再開。現在は、二人のお子さんをシングルマザーとして育てながらソロライブやイベントへの出演など、パワフルにシンガーの道を歩んでいます。









そんな藤河さんが、伊達が150年を迎える今年制作したのが「私のふるさと、伊達」。





藤河さん「大好きな伊達の歌をいつか作ってみたい、と思っていたんです。でも、日常の子育てや生活、ライブスケジュールなど目の前のことに追われて、今じゃなくてもいいかな、と後回しにしていました。
1月ごろに今年は伊達が150年周年の年だということを聞いて、間に合わなかったな、と思ったんです。「せっかくの記念の年なのに、歌、なんにも作ってないや…」と。
それがなんだかとても悔しくて。
作詞作曲は私にとって、集中した時間とエネルギーを要する過酷な作業です。いつも半年から1年かけて作っていたので、今から始めても今年中にできるかどうか。
じゃあ、150年の次は200年、その時私は80代になっているんだな、それもなくはないけれど、今、できることをしたい!
と思い立って、4月下旬から、かつてない超急ピッチで制作を始めました。」





作詞の大きなヒントとなったのは、制作期間中にたまたま選挙の手伝いをした時のこと。街頭演説で伊達のあちこちに出かけ、たくさんの人に出会いました。





藤河さん「伊達ってこんなに素敵な人が住んでいる街なんだな、とあらためて感じました。いままでは街に人が住んでいる、と思っていましたが、そうじゃなくて、人が街をつくっているんだ、と気がつきました。」









あらためて感じた伊達の魅力、人の魅力。そこに藤河さんの子どもの頃のイメージや、大好きな街への思いを織り交ぜて歌が生まれました。
いつも周りの人が支えてくれ、励ましてくれたこと。だから今の自分があるということ。家族や友人、伊達で出会った人たちへの「ありがとう」の気持ち……。





伴奏メンバーは伊達周辺で活動するミュージシャンで構成し、ギターやパーカッションのほか、ヴァイオリンや和楽器の篠笛も加わって華やかなサウンドが出来上がりました。









5月に行われたレコーディングには、藤河さんや友人のアツい呼びかけで市内の有志26名が集い、コーラスパートを大合唱。曲のクライマックスの聞きどころとなっています。
これまでにない短期間での制作でしたが、無事6月中旬にCDが完成しました!









藤河さん「大人も子どもも、男性でも女性でも歌いやすいように音域を工夫して作りました。学校やイベントなどいろんな場所でたくさんの方に歌っていただけるよう、覚えやすさにもこだわっています。伊達の皆さんに愛される歌になってほしいです!





歌うことが、生きること。





歌詞カードを開くと、そこには桜並木を前にランドセルを背負った女の子がはしゃいでいます。藤河さんの地元、伊達紋別駅前の喫茶店「パル」マスターで画家の井樫和夫さんが描いた子どもの頃の藤河さんの姿です。隣に佇む後姿の女性は現在の藤河さんで、さらに隣には未来の姿が…。









子どもの頃から歌が大好きで、両親が車の中で流していた音楽をいつも一緒に歌いながら育ったそうです。歌手を志したのは5才の時。エレクトーンの先生の「ちあきちゃんは高音がきれいで歌が上手ね。」という一言がきっかけでした。子どもの頃からずっと歌と一緒に生きてきた藤河さんですが、東京から伊達に戻ってからの数年間、音楽から遠ざかっていた時期がありました。
歌手の夢を諦め、プライベートでは幼子を抱えて離婚を経験。育児に追われる中で心に深い傷を負いました。









一番病んでいた時に、藤河さんが自分を見つめて気づいたこと。
それは「歌いたい!」ということでした。
やっぱり私は、歌うことが生きがいなんだ……。
久しぶりに会った友人にそんなことを話したところ、翌日、同じ友人から「ロックバンドのボーカルを探している人がいるんだけど、やらない?」と声をかけられ、勇気を出して初めてのロックボーカルに挑戦しました。そこから、シンガーとしての本格的な活動が少しずつ始まりました。





藤河さん「なんのために歌うのかと言われたら、自分の声を使って、人を癒せたらいいな、と思っています。
人の心に寄り添って、ホッとしたり、安心するような歌。
自分の歌を通して誰かの心が緩むような歌手でありたいです。」





「癒しのヴォイス」と定評のある藤河さんが歌う「私のふるさと、伊達」。伊達150年の年に、聴いて、歌って楽しみましょう〜♪





CDは2曲+ボーストラック入り1,000円です。「この歌が伊達で暮らす誰かの笑顔になるといいな」という藤河さんの想いから、今回のCDは、売り上げの一部を市内の福祉施設や伊達をよくするための活動をしている団体等へ寄付する予定です。





CDの取扱店:伊達駅前喫茶『パル』
北海道伊達市山下町161−51
0142-25-5144
定休日:日曜日





問い合わせ:chiaki.fujikawa8083@gmail.com





発売記念ライブが開催されます。生歌の迫力をぜひ!









藤河ちあき「私のふるさと、伊達」レコ発ライブ
2019年6月27日(木) 
開場18:00 / 開演19:00 
会場:サザンクロス 
伊達市山下町161クロスビル1F 
0142-23-1820 
料金:2,000円 
出演:
ボーカル 藤河 ちあき 
ギター 志藤 奨 
バイオリン 三浦 裕加 
篠笛 角田 弥生 
パーカッション 河畑 敦史 










ライブでの画像は全て藤河さんにご提供いただきました。
※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2019年)
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