2019年9月更新(再編集してお届けしています)





だて、洞爺湖、壮瞥の三地域をまたいでそびえる有珠山は、標高約730m、山頂付近から白い煙を吹き出す活火山です。有珠山のまわりには、噴火によって形成されたダイナミックな絶景ポイントが数多くあります。
今回は、気持ちよく歩きながら壮大な景色を堪能できるフットパスをご紹介します。








大地の鼓動を感じる!? 有珠山外輪山遊歩道









まずは、有珠山の大きな火口に沿って歩く「外輪山遊歩道」へ。
山頂までのルートは2つあります。壮瞥町側にある昭和新山のふもとから「有珠山ロープウェイ」に乗る方法と、伊達市側の登山口から約1時間半ほど山道を歩いて登る方法です。









ロープウェイの山頂駅から10分ほど歩くと、有珠山の火口を見下ろす展望台に到着します。間近にそびえる山が迫力満点! 
素晴らしい眺めですが、体力のある方はここからさらなる絶景ポイントへ、火口にそって遊歩道を歩いてみましょう。









片道1時間ほどの道のりを行くと、途中で登山道と合流し、目の前には「銀沼大火口」のパノラマが・・・!
ダイナミックに削れた山肌、あちこちから吹き出す白い煙も眺めることができます。まるで別の惑星? にでも来たようなダイナミックな眺めです。









長い遊歩道は整備されていて歩きやすいですが、ところどころアップダウンがあるので、ヒールや革靴だと厳しいと思います。履き慣れた靴で、のんびりと歩くのがおすすめ。
道中には600段の長〜い階段も待ち構えています。行きは下りでスイスイ〜ですが、帰りは上りですから・・・バテないようにマイペースで行きましょう!






長〜い階段





登山道は毎年4月末から11月上旬までオープンしています。登山口から山頂まで約2.6km、1時間20分ほどの道のりは比較的登りやすく、登山初心者にもおすすめです。






登山口は、国道37号線を宇宙軒の脇から山側に入るとわかりやすいです。










有珠山ロープウェイの公園から見る昭和新山は、大迫力!





有珠山ロープウェイ
北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山184−5
8:00~18:00(季節により変動あり) 
駐車料金 乗用車500円
チケット 中学生以上1600円 小学生800円
http://usuzan.hokkaido.jp/ja/







神秘の青い火口湖! 金比羅火口災害遺構散策路









続いて洞爺湖温泉の「金比羅火口災害遺構散策路」へ。2000年の有珠山噴火の様子を現在に伝えるこの散策路には、被災した建物が当時のまま遺されているほか、噴火によってできた火口湖を見ることができます。






団地と流された橋






案内表示に沿って進みます。





有珠山から一字ずつとって「有くん」、「珠ちゃん」と呼ばれる2つの火口湖のうち、神秘的なエメラルドグリーンの水を湛えているのが、直径約200mの有くん火口です。スタート地点から20分ほど歩くと、火口湖を見下ろすポイントに到着。









季節や時間によって微妙に水面の色合いが変化します。青にも緑にも見える深い色合いはとても印象的。安全のためロープが張られていていますが、吸い込まれそうなほど透明で、思わず足がすくんでしまいます・・・。






火口湖と洞爺湖温泉街。





金比羅火口災害遺構散策路のスタート地点は、洞爺湖ビジターセンターの裏手にあります。全長約2.5km、片道およそ1時間ほどです。解放期間は4月20日〜11月10日。






草木の合間にひっそりと見える珠ちゃん火口湖












噴火の爪痕を今に伝える西山山麓火口散策路 






噴火で窪地になり、水が溜まってできた沼





温泉側から1時間ほど散策路を歩くと、もうひとつのフットパス「西山山麓火口散策路」に通じます。隆起した道路に沿って枕木の敷かれた道が続いています。
この散策路では、2000年の噴火で被害を受けた幼稚園やお菓子工場の跡を見ることができます。






草木が生い茂る、倒壊した菓子工場





災害後に生えてきた草木に埋もれるようにして佇む建物は痛ましく、それだけに噴火の凄まじさがよくわかります。
大自然のエネルギーに圧倒されると同時に、火山と暮らす地域の人々のたくましさも感じられるような気がしました。






2000年噴火で噴石の直撃を受けた幼稚園。住民は噴火の前に避難していたので無事だったそうです





展望台からは噴火湾を一望できます。全長約1.5km、片道40〜45分です。解放期間は毎年4月20日〜11月末。
















有珠山とその周辺のフットパスは、適度なアップダウンがあり景色も良く、気持ちのよい汗をかきながら歩けます。時間と体力に合わせてコースを選び楽しんでくださいね!








※記事の内容は取材時の情報に基づいています。(取材2019年)
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