
むしゃなび編集部
刀鍛冶工房で初冬の伝統行事「鞴まつり」2020
お詫び:公開時に一部画像に不備があり、きれいに表示できていませんでした。差し替えて再掲載いたします。大変失礼いたしました。
暗闇の中、飛び散る火花。
赤々と照らし出される、二人の刀匠の姿。カンカン!カキン!カキン!という澄んだ音が工房内いっぱいに響き渡りました。

今回は11月8日(日)に「だて歴史文化ミュージアム」内の刀鍛冶工房で行われた伝統行事「鞴(ふいご)まつり」の様子をお届けします。

鉄を鍛錬するのに欠かせない道具である「鞴」(火の勢いを調整するために風を送る道具)に感謝を込め、一年の仕事の安全を祈願して行われる神事です。例年、伊達の刀鍛冶工房ではこのお祭りを一般公開していますが、今年はコロナウイルスの影響により、関係者のみで行われました。
「ふいご」に感謝を込めて行う伝統行事。


はじめに主催者の伊達観光物産公社・鎌田社長よりあいさつがありました。
「今年は関係者のみでの開催となりとても残念です。一日も早く早く穏やかな日常が戻るようにと願うばかりです」と話していました。
続いて、相馬神社・禰宜(ねぎ)の畔蒜(あびる)さんによる祭儀がはじまりました。

おごそかな雰囲気の中、お祭りが進みます。


祭壇には沢山のミカンが!ミカンは鞴まつりに欠かせないお供物です。昔から、鞴まつりにお供えしたミカンを食べると風邪をひかないといわれているそうです。
大迫力の奉納鍛刀!

続いて奉納鍛刀が行われました。
真っ赤に熱した鋼をたたく度に火花が飛び散り、大迫力!
鋼を熱する炉を「火床(ほど)」といい、その奥に、祭りの主役・鞴が設置されています。木製で箱状になった道具で、鋼を熱しながら片方の手で鞴を操作して、火床に風を送り込み、火の勢いを調節します。
一見地味な道具ですが、この鞴なくして鍛冶はできません。それほど刀鍛冶にとって大切な道具なのです。


鍛刀はさかのぼること数百年〜1000年の昔、平安・鎌倉時代の技法です。製作にはいくつもの工程があり、この日披露されたのは、「素延べ」という工程です。
原料の玉鋼(たまはがね)が刀に仕上がるでにはおよそ20日ほど、さらにその後、研ぎ師をはじめとする職人のもとに渡され、最終的に一本の日本刀が完成するまでにはおよそ10ヶ月もの時間がかかるということです。

花火のように火の粉が飛び散っていましたが、後日菊地刀匠に伺ったところ、熱いどころか、火の粉が当たって火傷も日常茶飯事なのだとか。しかし一瞬たりとも気が抜けない作業のため、体は二の次で鋼をたたくのだそうです。

日本古来より受け継がれる鍛刀の技術。「匠の技」のごく一部ですが、間近で見ることができて感激でした!


刀鍛冶工房では、11月の鞴まつり、新年初打ちと年に2回の行事を開催しています。
行事の一般公開や刀鍛冶見学については、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在中止となっています。
刀鍛冶工房に関するお問い合わせは「だて歴史文化ミュージアム」へご連絡ください。
だて歴史文化ミュージアム
北海道伊達市梅本町57-1
TEL 0142-25-1056
※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2020年11月)
※トップ画像はじめ、奉納鍛刀の迫力ある画像は伊達観光物産公社コミュニティ推進室よりお借りしました。
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