タリズマン・マスター
地震雲は皆さんもよく耳にすると思います。近頃、地震雲の目撃も非常に多いようで、それに伴って、地震も日本各地で頻発してますしね…。「地震虹」というのを知ってますかね?”環水平アーク”と呼ばれる虹がそれでして、一般的な虹はアーチ状なのですが、空の中央を水平に走るのが特徴とされています。中国の四川の地震で目撃された彩雲は、この環水平アークではないか?とも言われています…。
環水平アークを生涯をかけて追い続けた人物がいて、椋平廣吉という明治生まれの方で、17歳の時、天橋立の対岸の岬の上空に不思議な「虹のきれはし」を見つけて以来、取り憑かれたように環水平アークを観察し続けたようなの…というのもこの虹が出現すると、何故か3日のうちに大きな地震が発生するらしい…。
観察するうちに、彼は独自の予知技術を確立させるのさ…。虹の形で方向を…長さで距離を…濃さで地震の規模を…出現した時間で地震の起こる時間を導き出す事に成功したらしい…。研究を進めるうちに予知の的中率は25%を超えたそうですわ…。
地震と虹の相互関係に確信を深めた彼は昭和5(1930)年11月25日午後0時25分、約1時間30分前に虹を観測した事を受けて、天橋立局から京都帝国大学理学部宛に「アスアサ4ジイズヂシンアル」と電報を送った…。翌26日4時3分、北伊豆でマグニチュード7.3の地震が発生し、研究の成果を見事に立証して見せた…。
このニュースは瞬く間に全国に広がって、その後も椋平は予知を続け、関東大震災や丹波地震等、多くの地震の発生時期を次々的中させています。当時、手紙のやりとりをしていたエジソンや、来日していたアインシュタイン博士も彼を大絶賛し、「環水平アーク」は「椋平虹」と称されるようになった…。
ただ、当時も「オカルトだ!」「ペテン師!」とされて学会からは相手にされなかったんですがね…。そんな事もあって自分の予知の信憑性を確実にしたかったのか、イカサマを使っての予知が暴かれてて、権威は失墜…長年の研究全てが否定されてしまった…。
だだ、忘れて欲しくないのは、トリックを使うようになる前までは、彼が純粋に地震を予知し、的中させていた事実です!この技術は多種ある地震雲よりはるかに分かりやすい訳であって…残念ながらその技術は、亡くなった彼のみが知る”謎”なんですけどね…。
地震予知の技術が急ピッチで進められている現在、オカルトの烙印が押された「椋平虹」が最近クローズアップされているらしいです。不思議な直線状の虹を見たら巨大地震が発生するか、皆さん確認してみて下さいね…。
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