写真で見る東京(55)・・・レインボーブリッジから見る船舶
レインボーブリッジの上で、晴海桟橋から出航する「海王丸」の動画を撮った。 その時にレインボーブリッジの近くを通る船、橋の下を行く船など色々見て楽しんだ。 前回は橋の上で日本丸の通過を待ったが、私の勘違いで出航ではなく入港した日だった。最近はそんな早とちりが増えて来て、自分でも嫌になっている。 私が以前に住んでいた小金井という町は、身近な場所に水は無い。 小金井という名は「黄金の水が湧く」というところから名づけられたようだが、泉と海ではスケールが違う。 いま住むマンションの周りも運河で囲まれているし、東京湾までも歩いて10分で行ける。だからいまは水のある生活になっている。 運河や海があると船を見る機会が多くある。 引退するまで水や船と関係ない生活を続けて来たので、いまは嬉しくて仕方ない。 やることが無いと、海や船を見に行くことになる。 家の窓からも隅田川も見えるし、運河も2つ見える。 隅田川には観光船が走っている。 休みの日には時々、水上バイクが疾走して行く。 東京湾や運河では、よく水上清掃船を見掛ける。 定期的に走り回り、水上のゴミを掬い上げているのである。 海や川が奇麗なのは、このような努力をしているからである。 しかし隅田川では水上清掃船を滅多に見掛けない。 その理由は不明だが、川はいつも流れていて、ゴミを海に送り出しているからかもしれない。 午後3時近くになると家の窓の外から、「ポー、ポー」と汽笛の音が聞こえる。 この汽笛は「東京みなと丸」が午後の遊覧を終えて、浜離宮の水門を入り係留地に行く合図だ。反対側から水門を出る船がいるかもしれないので、そのための警笛である。 まだまだ多くの船がレインボーブリッジの下を行くが、数が多くて紹介し切れない。 以前は晴海ふ頭に豪華客船が入港していたが、現在はレインボーブリッジの手前に「東京国際クルーズターミナル」が完成したので、そちらに接岸するようになった。 レインボーブリッジの海面からの高さをもう少し高くしておけば、必要ない設備だった。その頃は豪華客船が、いまほど大きくなるとは考えられなかったのだろう。 (おまけの話) レインボーブリッジの歩行者通路は、いつでも歩けるわけではない。 無料だが営業時間というものがあり、4月から9月末までは9時から21時、10月から翌年3月末までは10時から18時である。そして毎月第3月曜日は休みとなる。 芝浦側から歩くためには、エレベーターで7階まで上がる必要がある。 それで営業時間が決められているのだろう。 レインボーブリッジは二層式になっていて、上部は有料高速道路で、下部は中央に「ゆりかもめ」、その両横に一般道、さらに外側に遊歩道がある。芝浦から台場までの橋の長さは、798メートルである。途中に芝浦と台場の境界線の印が書かれている。 橋の長さが798メートルと知ったが、実際に歩くともっと長く感じる。 横を走る大型トラックに脅かされたり、途中の見晴台で写真を撮ったりするからかもしれない。お台場に近づくと、橋はカーブしている。 ここで振り返ると、いま歩いて来たレインボーブリッジの景観がよく見えるのである。 かなり歩いて海を渡ったのに、芝浦も台場もどちらも港区である。