心の伊達市民 第一号

築地場内市場跡地の未来像

爽やかな気候なので、築地大橋を渡り「築地三丁目」のバス停まで歩いて行くことにした。築地大橋を渡っていると、向こう側には広大な空き地が見える。
橋の中央は都道2号線で、築地大橋を渡ると地下に潜り新橋近くで地上に出て虎ノ門ヒルズに続いて行く。

私がここへ越して来た時はまだ築地場内市場も健在で、豊洲市場への移転でもめていた。現在は空き地になり、周りをぐるりと工事用の仮囲いで見えなくなっている。


 「ようこそ築地へ」(仮囲いのマグロの絵)



少し前までは殺風景な景色が、いつの間にか仮囲いに「築地跡地の未来像」のイラストが描かれていた。東京都の説明では、計画は次のようになっている。

『築地地区では、都心の大規模な土地、歴史、文化資源などのポテンシャルを生かしながら、民間の力を最大限に活用して、東京の持続的な成長につながるまちづくりを進めていくこととしています。2018年5月に外部の有識者から成る築地再開発検討委員会により取りまとめられた「築地まちづくり方針」を策定しました』。


 仮囲いに築地市場跡地の未来図が描かれている。



『また、築地地区まちづくり事業については、2022年3月に事業方針を策定、2022年11月には事業者募集要項等を公表し、2024年4月に事業予定者を決定、2025年3月に基本協定を締結しました。東京都は2024年4月19日、築地市場跡地の事業予定者について、三井不動産㈱を代表企業とするグループ「ONE PARK×ONE TOWN」に決定しました・・・』


『中核となる5万人規模の大規模集客・交流施設やMICE施設などを水辺に整備します』。
(注)MICEとは「Meeting、Incentive、Convention、Exhibition/Ivent」を組み合わせたビジネスの新しいキーワードです。


  「ナイトライフイメージ」



『築地再開発の事業内容だけでなく、開業スケジュールは施設の大部分は2032年に工事完了予定となっています。地下鉄の新路線「臨海地下鉄」の整備も計画されています。臨海地下鉄は東京駅周辺を起点に、銀座、築地、勝どき、晴海、有明と臨海エリアを繋ぐ路線を計画しています』。

これらの計画を見ると、益々、私の住む場所は賑わって来そうだ。
でも2032年では、まだ7年も先のことだから、私は見られない可能性が高い。工事のための騒音や交通混雑だけの被害を受けて、アチラに行ってしまうのも癪に障るなー。


 「にぎわいイメージ」



この絵で見ると、左側が隅田川である。左奥に「築地大橋」が見えている。
私の住まいは右奥の方で、わずかに見えるタワーマンションの隣になる。
右側手前には東京ドームのような競技場が見えている。
空には「空飛ぶ車」が飛んでいるが、まだ完成時にはこうはならないだろう。


「広域交通結節点イメージ」



この絵はハッキリしないが、浜離宮側から見たところかもしれない。
私が気になっているのは、「原爆マグロの碑」である。
現在は地下鉄「大江戸線」の「築地市場駅」から地上に出たところの仮囲いに、プレートが貼ってある。

この計画が完成した時には、このプレートは残るのだろうか?
私の年代の者には、「原爆マグロ」は強烈な印象として残っている。


 「浜離宮恩賜庭園との調和を意識した緑」



この絵にある「波除神社」はそのままのようだ。
神社の鳥居の両側にある大きな赤いものは、寄付した人の名前が書かれている奉納板である。手前は場外市場だが、ここ辺りも少し変わるようで道路が広くなっている。

左奥は3階建ての駐車場のように見える。神社の右が再開発のメインの場所である。
期待が持てそうだが、果たして私は完成が見られるか?


 「波除広場イメージ」



(おまけの話)
日本橋に用事があったので、出掛けて行った。
その時に築地本願寺の向かい側にある「築地駅前」から、都バスに乗ろうと考えた。
時刻表では10時34分なので、本願寺の本堂で時間調整の為に休んでいた。

10時25分になったので、バス停に向かった。しばらく待ったが、時刻通りにバスが来ない。「変だなー」と思いバス停にある時刻表を見たら、10時34分は休日の時間で平日は10時21分だった。

次は58分で30分くらい待たねばならないので、順番を変えて先に人形町に行くことにして、築地3丁目から銀座4丁目まで都バスに乗って地下鉄「浅草線」に乗ることにした。築地本願寺で時間調整をしていた、自分のアホさ加減に呆れてしまった。


 築地本願寺本堂



人形町のカフェに入り、図書館で借りた「木挽町の仇討ち」という本を読んでいた。
12時半になったのでカフェを出て、「鳴門天然鯛焼き」を買って店の前のベンチで食べた。久し振りだったが、330円に値上がりしていた。
隣の「鳥近」でも久し振りに、夕食用に「玉子焼き」を買った。

ランチは若い夫婦が経営のカウンター式の日本蕎麦屋に行ったが、どうしても店が見付けられない。「変だなー」と思い近所をうろついたが、どうやら店のあった場所は現在は時間貸しの駐車場に変ったいた。流行っていると思っていた店だが、色々と事情もあったのだろう。また「ボケたか?」と思ったが、今回は違って良かった。


 鳥近の「玉子焼」(900円)



人形町からは歩いて日本橋へ向かった。
途中に兜町を通る。東京証券取引所の前を通り、少し先の同じ側に「KABUTO ONE」がある。ここは私の贔屓の場所で、近くに行った時は必ず入る。

1階のアトリウムに設置された天井から下がる世界最大のキューブ型ディスプレイ「The HEART」を見る。
この「HEART」は株価表示と共に、時々、3分割で回転する。それを見るのが楽しい。
入口近くには1万円札に登場した「渋沢栄一」がベンチに座っている。
いつもここで並んで座り、記念撮影をしてしまう私なのである。


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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    やはり東京ドームのような大規模な競技場を作るのですね。残念至極です。何万人も入るスポーツアリーナは、ものすごい交通量を生み、周辺は群衆であふれかえるでしょう。東京は常に何かを建設しなくてはならない経済的圧迫があるのでしょうが、ニューヨークのセントラルパークのような広大な公園を期待していた私の夢は破れました。

  2. 未来(Y)

    未来(Y)

    返信

    10年後の「未来」を想像する事は今の私には出来ないのです。築地の未来をイメージした絵を見ながらその時の自分を想像できない。過去を思い出す事は勿論自由にできるが、未来の自分が想像できないのは悲しい。人生100年とは言いながら実年齢から10年先の現実を想像することすら恐ろしい!
    それでも築地市場の未来は明るい。東京の「未来」も明るいと期待する事は出来る!

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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