
心の伊達市民 第一号
糸井重里が毎日、ネットに書いている「ほぼ日刊イトイ新聞」というエッセイがある。結構面白く、そこから得る情報も多い。
ある時の書き込みで『思えば超高層ビルとかって、上の方の階は縦に遠いだけじゃない?』とは前からよく言っているんだけど、「ああなるほどねー」なんて肯定されつつ笑われる』。
『ほんとに、そうだと思わないのかな。ふつうに200メートル歩くって、遠く感じない? しかもエレベーターを待って乗って行くしかないんだよ。東京とか大都市は土地の値段が高いから、建物を高くして使える面積を増やさないと効率が悪い、という論理がけっこう説得力があったんだけど、そこまで土地代が高いところで仕事をする必要はあるのか?』
全文ではもっと長いのだが、このエッセイを読んで考えた。
私が超高層のマンションに住んでいるからである。
最近の「窓から見る夕陽が綺麗だ」と感じていた時に、このエッセイを読んだ。「なるほどねー」と思いつつ、私は少し違うことを考えた。いまの時期には、夕陽の沈む位置が工事中の高層ビルの辺りになっている。
屋上に立てられているクレーンが、自然とは相容れない物なのに、それがあるので夕陽が目立つ。そして考えた。「次々と建つ高層ビルだが、500年後にはどうなっているだろう?」
「もしかしたら廃墟となり、遺跡のようになっているのだろうか? 昔の10階建てくらいまでのビルなら解体も簡単だが、60階ともなったらどうなるんだろう?」。
最近の話題では戦後に建てられたマンションが、住民の高齢化で空き室が増えてしまい、管理費も入らない、修繕積立金も無いということで、ニッチもサッチも行かなくなっていると聞く。相続人も相続放棄をしているので、どうにもならない。
一戸建てでも同じような廃屋があり、近所の人が迷惑がっている。
これからは家余りになりそうなので、家は持たずに借りる方が良い時代になるかもしれない。
それでも近所には、また新しい巨大な高層マンションが建った。
以前はその土地は倉庫街だった。
街が綺麗になり、散歩する場所が増え、レストランやカフェも出来た。私にとっては少し景観が邪魔された程度で、あまり悪いことは無い。でも越して来る人も若い人が多いようなので、あまり先のことまで考えていないだろう。
私も若い頃は、自分が年を取った時のことは考えていなかった。
いや若い時だけじゃない。61歳で引退した時さえ、こんなに長く生きるとは考えていなかったのである。
これから世の中の役に立つことも出来ないし、お世話になるばかりのような気がしている。なんとかみんなに迷惑を掛けないで、「ピンピン・コロリ」と逝きたいものだ。
(おまけの話)
世の中には、私の想像外の人もかなりいる。
私に迷惑が掛からない限りは、だから世の中は面白いのではないかと考えている。
同級生でコロナで亡くなった男は、「歯を磨いたことが無い」と言っていた。
特別な唾液を持った人には、虫歯にならない人がいるようだ。
でも私は虫歯になるが、今のところコロナに罹っていないし死ななかった。
どちらが良いのだろう?
私の住むマンションは高層マンションで、2棟が建っている。
住民は数は約8000人だから、小さな町くらいの人が住んでいる。
そうなると当然であるが、想像外の人も住んでいるはずだ。
ある時、マンション関係の仕事をしている人に聞いたことがある。
私『マンションにはどのくらいの率で、変な人が住んでいるのですか?』
男『どこのマンションでも、だいたい5%くらいは変な人がいます』
そうなると私もマンションでは、40人くらいはいることになる。
同じマンションに住む知り合いに、少し変わった人がいる。
彼は高齢で介護を受けている。週に3回くらい介護人が来ているようだ。
変な話は「彼はものごころついた頃から、風呂に入っても石鹸で体は洗わない」。
私が『洗濯物はどうしているの?』と聞いたら、『1週間に一度、介護の人がやってくれる』と言っていた。
私は『では量が多くて大変ですねー』と言ったら、『大丈夫。私は1週間は着替えをしないから』と言うので、とても驚いた。
でも本人は「変だ」とは思っていない。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
詳しくはこちらハッシュタグ
月別アーカイブ
「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています
人気の記事
-
07/24(水) 新宿御苑のカブトムシ
-
07/01(火) 築地場内市場跡地の未来像
-
06/30(月) 街角スナップ(2)・・・銀座のギャラリー巡り
-
07/04(金) 写真で見る東京(111)・・・豊洲散歩
-
07/02(水) 街角スナップ(3)・・・銀座のアート

イベント
「その他」カテゴリーのおすすめ記事
-
2025/06/03(火) 6月3日 あの日から1年
ホテルマンの幸せ
0
-
2025/02/01(土) 2025年の本当の正月
-
2025/02/16(日) ホテルを再スタートさせようと思ってくれた秘話
ホテルマンの幸せ
0
その他に関する
特集記事
-
-
有珠善光寺 2台の門前市 仲良く営業中♪~伊達みやげ研究所&morning owl Japan~
2006年 土日のみの営業で善光寺さんの門前市は始まりました。 「善光寺さんはもちろんのこと、伊達市の皆様のお力添えがあったからこそ門前市を始められました。」 当時を振り返り、そう語り始めたのは “伊達みやげ研究所”代表の赤塚文俊さんです。 その頃は仲間達と一緒に、木製の屋台を店舗にして門前市を開催されていたそうです。 けれども、店主たちの高齢化とともに屋台の老朽化も進み、一人抜け二人抜け、3年前からとうとう赤塚さんお一人になってしまいました。 ↑仲間とともに開催していた頃の様子です。 門前市を始めた頃の赤塚さんたちは、「伊達の文化財を活用して町の経済活性化を計りたい!」という強い想いのもと、週末の境内を賑わしていました。 お一人になった今でも、「観光振興の一助を担いたい!」という気持ちから、訪れた観光客にお勧め周辺スポットや善光寺・善光寺自然公園の見所などを語り、伊達の魅力の情報発信をしていると話していらっしゃいました。 「伊達は本当に素晴らしい資源がたくさんあるのです。」 このお話には筆者も激しく同意。 途中、取材だということを忘れてしまい語り合ってしまいました ^^; 対面販売の良さを大切にする赤塚さんの姿勢は、当然お客様にも伝わります。 「あ。おじさん居るかなあって思って来たのよ!」 取材中、登別からいらしたご夫婦が「鰐口もなか」を2箱買っていかれました。 「リピーターの方もいらっしゃり嬉しいです。」 心から頷いてしまう…。 ↑「鰐口もなか」は、地元有珠の老舗製菓店「日当製菓」さんが作っていらっしゃいます。 最中はもちろんですが、私は善光寺さんのお茶も強くおすすめします。 熱くしても冷やしても本当に美味しいのです。 お話をする中で何度も何度も赤塚さんの口から出たのは、「善光寺さんには本当に感謝しています。」という言葉でした。 そんな赤塚さんに、今後に向けての想いをお尋ねしました。 「自然・歴史・文化など、地域資源の保全も意識しながら伊達市の活性化をしたい!という想いを持つ、門前市の仲間を増やしたいです。」 控えめだけれど熱い心が伝わる言葉でした。 そして、その想いを繋ごうとしている若い門前市仲間が現れました。 “ morning owl Japan “さんです。 Japanとある通り、実はカナダのオタワに本店があります。 オーナーの西村ななさんは、札幌出身喜茂別在住。 オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・アイルランドと、海外にトータル7年間住んでいらっしゃいました。 3年前に移動販売車でのカフェを始め、冬はニセコのヒラフ坂に常駐していらっしゃるのだそうです。 morning owl Japanを始めた時の想いを語ってくださいました。 それは、やはり豊富な海外経験から。 「向こうでは、キッチンカーが当たり前にあるのです。その文化を北海道にも根付かせたかったのです。」 そんな強い想いから、なんの躊躇いもなく一気にこの世界に飛び込んだのだそうです。 出店を断られることも多く、場所探しには苦労なさっているようですが、めげている様子は見せません。 「珈琲には特に力を入れています。こちらのエスプレッソマシーンは実は車より高いのですよ。」 ↑こちらのエスプレッソマシーンを載せているキッチンカーは他にはないとか。 珈琲豆は、札幌平岸のAce Coffee Roaster さんの浅煎り豆で、morning owl Japanオリジナルブレンドを作ってもらっているそうです。浅煎りなので豆の味がよくわかり、すっきりと美味しいです。 ↑ドリンクメニューがとっても豊富です。 要所要所に強いこだわりがあってほんと素敵♡ 常に筆者を真っ直ぐに見つめながらにこやかに話してくださる西村ななさん。 その目には、未来がはっきりと映っていると感じました。 「この店を通して、” 私もやってみたい “という方が意外と多いことを知りました。まだまだ認知度が低いキッチンカーですが、コロナ禍でも密にならないという利点もあります。共に北海道にキッチンカー文化を定着させられたら嬉しいです。」 ななさんは、最後にそう語ってくださいました。 ―善光寺門前市情報― 場所 有珠善光寺境内(伊達市有珠町124) 「伊達みやげ研究所」 冬季以外はほぼ毎日営業 代表 赤塚文俊 電話 090-9751-9065「morning owl Japan」 ひと月に週末のみ4回位営業 冬季は@ニセコ 代表 西村なな 詳細はQRコードを読み取りInstagramをご参照ください。 ※ 記事の内容は取材時の情報に基づいています。営業日等、変更になる場合があります(取材2021年)
Rietty
0
Shinji