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むしゃなび編集部
「有珠山文庫」(図書コーナー)が設置されているのをご存知でしょうか。
有珠山文庫は、
2000年の噴火のさい、伊達市に沢山の児童書が寄贈されたのを受けて発足しました。
避難した方たちへ、
「被災地区の子どもたちが噴火に負けない、
強く、そしてこころ豊かな子どもに育ってほしい」
というメッセージと共に、
財団法人伊藤忠記念財団とダイヤルサービス株式会社から900冊の本が寄贈されたのです。
この有珠山文庫では、毎年12月、有珠山文庫まつりを開催し、
有珠小学校の生徒たちが描いた読書感想画や、読書感想文を表彰、展示、また新しい蔵書のお披露目をしています。
表彰式では皆、少し緊張した面持ちで、
委員長の泉謙之さんから賞状と副賞の図書券を受け取ります。
選考委員でもある有珠小学校の裏鍛領湖(うらがりょうこ)校長先生に、感想文の書き方のコツを聞いてみました。
「文の中に光った言葉があると印象的です。文のほとんどがあらすじのようになってしまっても、ひとことでも自分の言葉で気持ちを表現しているところがあると、読んでいる者はハッとさせられます。言葉は、そのこどもの生活の中から出て来るものなので、ひとことでその心情が伝わってくるものがあります。ですから、思ったことを素直に書くといいですね」
夏、有珠山文庫のみなさんは、お好み焼き屋さんに変身する
2000年の噴火時から、蔵書は増え、現在は約1400冊。
これは、寄贈された年から15年、毎年新しく購入して増やしてきたもの。
「有珠の磯祭りで、お好み焼きや焼きそばのお店を出して購入資金を作っているんです」
と、話してくれたのはスタッフの
山本敦子さん。
「手弁当で、お好み焼きの材料も持ち寄って、お好み焼き屋さんになるんです。はじめのころは手順も分からなくて大変でした。でも毎年、楽しいですよ」
今回購入したのは71冊。
「こどもたちが、本を読んでいる姿を見るのが嬉しいです。みんなに借りていって欲しいですね」
甲斐あって仲間入りした本を前にするとよろこびもひとしおです。
本棚の横に置いてある記入用紙に必要なことを書き込んで、箱に入れるだけ。
冊数の制限はありません。
返すときも、自分で本棚に戻します。
白鳥館に行ったときには、ちょっと絵本を開いてみるのもいいですね。
有珠山文庫
有珠地区コミュニティセンター白鳥館
北海道伊達市有珠町41番地2
電話 0142-38-3270/FAX 0142-38-3270
開館時間:午前9時から午後10時
休館日:年末年始12月31日から翌年1月5日
(その他、臨時休館する場合あり)
白鳥館の案内ページ(伊達市役所HP)
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引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/mushanavi_desk/entry-2304.html
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