むしゃなび編集部
洞爺湖のボードゲームおじさん!坂本篤司さん
昨年から度々特集で取り上げている「ボードゲーム」。
略して、ボドゲ。ドイツゲームと呼ばれることもありますが、気軽に集って誰でも簡単に楽しめるアナログな遊びとして全国各地でますます人気が上昇しています。論理力、推理力などを問われるものも多く、教育や脳トレの分野でも注目されているようです。 シリーズ「みんなで楽しみたいっボドゲの世界!」では、室蘭、伊達、豊浦など西胆振のボドゲ愛好家さん達にご登場いただきましたが、ここにまたひとり、ボードゲームをこよなく愛する超アツい方が!
札幌から洞爺湖に移住し「ボドゲで地域おこし」に取り組む坂本さんにお話を伺いました。
洞爺湖のボードゲームおじさんです :-)
今年1月、洞爺湖町の地域おこし協力隊として家族4人で札幌市から洞爺湖町に移り住んだ坂本篤司さんは、「洞爺湖のボードゲームおじさん」を自称する39歳、2児の父親。
数年前、ボードゲームにハマったことをきっかけに、家族みんなで親しむようになったそうです。
次第に近所の子供たちやお子さんのクラスメートへとボドゲブームが広がり、「信濃ボードゲームサークル」という会を立ち上げ小学生を中心としたゲームイベントなどを行ってきました。
洞爺湖の景観は素晴らしい、という坂本さん。まずは協力隊になったきっかけから伺いました。
「洞爺湖町の公民館『あぶた母と子の館』にはドイツゲーム(ボードゲームの別称)が以前から沢山置いてあって、町のHPでも結構詳しく説明されているんですよ。(洞爺湖町社会教育課ドイツゲームのページ)
それで札幌のボドゲ仲間の間で「洞爺湖町はすごいぞ!」という噂があったんです。
妻も僕も以前から洞爺湖が好きで移住を考えていたところ、丁度、協力隊の募集がありまして。すぐ町に問い合わせました。」
すごいタイミングですね!以前はどんなお仕事をされていたんですか?
「印刷会社に勤務していました。当時のスキルはほとんど生かされてないですが(笑)、プライベートでやっていたボードゲームの方が本業になるとは。
現在は教育委員会の配属で、教育現場や地元イベントでのボードゲームの活用に取り組んでいます。学童保育などでボードゲーム会を行ったり、この秋には町の婚活イベントで「婚活 de ボドゲ」というのをやるんですよ。」
初対面や会話が苦手な人でも、ボードゲームをするとすぐにうちとけてしまう、と坂本さんは言います。もっといえば「その人が全部出てしまう」のだとか・・・。イベントや婚活の盛り上げに一役買ってくれそうですね。
そんな坂本さんの目標は『食事とマンガとボードゲームを、風光明媚な洞爺湖でゆったり楽しめるお店』の開店だということですが、5月に水の駅の近くにボードゲームや漫画を楽しむスペース「ゲームセンターサカモト」をオープンしました。
超アナログが新しい「ゲームセンターサカモト」OPEN!
レトロな建物の半分は古道具屋さん。もう半分のスペースを週末だけ借りて実験的に営業しています。
デジタルゲームの電子音ではなくサイコロを振る音や笑い声が響くゲームセンター。大人は1時間400円からボードゲームが楽しめます。
ゲームの種類は約150種。まだまだ多くはないが「定番は抑えています!」とのこと。
いずれにしても初心者には沢山すぎて、何がなんだかわかりません。そこで、坂本さんが息子さんと対戦するところを見せていただきました。
こちらはQUARTO!(クアルト!)というフランスのゲームで、初心者から上級者まで幅広く遊べます。
木製の駒を色、高さ、穴の有無などで揃えて一直線に並べたら勝ち、というシンプルなゲーム。
ただし、駒は自分で選ぶのでなく、相手から渡されたものを置かなければなりません。
簡単だけどなかなか奥が深いです。親子対戦の後、chもやってみましたが、普段使っていない脳の部分がピキピキしてきました。協力隊としての活動では、子ども向けのゲーム会を主宰することの多い坂本さんですが、こちらのゲームセンターサカモトのメインの客層は大人。
★坂本さんオススメ!大人がじっくり楽しめる「パンデミック:レガシー シーズン1」
ゲーム=子どものもの、という印象がありますが、ドイツゲームは論理的思考力や推理力、心理的駆け引きを駆使するものが多く、じっくりと考えながら楽しみます。だから本当は「大人も楽しめる」、というより、「子どもも楽しめる」という方が正解なのだとか。
飲食の持ち込みも可能なので、地元の食材を使用した近隣のこだわりカフェで飲み物や食べ物をテイクアウトしてのんびりじっくりゲームを楽しんでみては。
ゲームセンターサカモト
北海道虻田郡洞爺湖町 洞爺町145
OPEN 毎週土曜・日曜 10:00~17:00
090-2870-9923
https://www.facebook.com/gc.sakamoto/
ゲームセンターサカモト | 大人 | 子ども(小中学生) |
1時間 | 400 | 200 |
2時間 | 800 | 400 |
3時間 | 1000 | 500 |
マンガのみ1時間 | 100 |
★3時間以降は30分毎に+100円です。
★小さなお子様だけでの入店はご遠慮ください。
★お問い合わせいただければ、
とにかく体験してほしい!ボドゲの魅力。
こちらは今年3月に洞爺駅で開催した2DAYSイベントでの一コマ。小学生から大人まで入り混じってゲームを楽しんでいました。
坂本さんもすっかり少年顔!
「そういえばいたなー!こういう人たち!」と、学校の教室でゲームに興じていた男子達を思い出し、懐かしさとともに本気で楽しむ姿に妙に癒されたch。坂本さんのボドゲ歴のルーツは・・・?
★愛好家同士のネットワーク力がすごいのもボドゲならでは。洞爺駅でのイベントに集結?したボードゲーマーズ。左からいときち、さん(@1103hokora)、坂本さん、メイリンさん(ゲーム集会所SHT)、オルターさん(北オフ室蘭ボードゲーム交流会)
「ハマったのは数年前ですが、昔、パーティジョイっていうゲームがあったの知りません?
1000円くらいでいろんなキャラクターのゲームが出ていたんです。コンピューターゲームが流行ったから消えて行っちゃったんですけど。それはやっていましたね。」
そういえば、ファミコン直前の頃って、いろんなアナログゲームがありましたね!
「そうそう、やっぱりファミコンが流行って、日本でアナログのゲームが衰退して行っちゃったんですよ。
でも海外では、デジタルだけじゃなくてアナログも進化していったんですね。日本は「人生ゲーム」で止まっちゃいましたけど。」
「僕がボードゲームにハマったら、子供達も一緒にやるようになったんです。
それで家族4人でするようになりました。ビデオゲームも親子でできるんですけど、妻が全くダメだったもので。
でもこれだとみんな一緒に遊べるんですよ。近所の子供達とも、妻はDSだと全く絡めないんですけど、これなら一緒に遊ぼうよ~ってなる。
それを見ていて、これは可能性があるなって思いました。そこから信濃ボードゲームサークルを立ち上げ、現在は洞爺湖町でボドゲの普及や活用に取り組んでいます。 ボードゲームって基本的には室内でするものですが、やり方次第では教育やイベントだけでなく、観光の分野でも使えるコンテンツになるんじゃないかなと考えています。
ボードゲームを地域に根付かせて、もっと認知されるようにしていけたらいいなと思っています。」
出張ゲーム会、イベント出店、ゲーム説明など承っています。
坂本篤司さんへのお問い合わせは、ゲームセンターサカモトまでどうぞ。
知れば知るほどハマってしまう・・・「ボドゲ」関連記事はこちら!
ボードゲーム会in洞爺湖畔!TOYAKOマンガ・アニメフェスタ2017
し、しらなかった。みんなで楽しみたいボドゲの世界!
みんなで楽しみたいっボドゲの世界2
みんなで楽しみたいっボドゲの世界3
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