むしゃなび編集部

西いぶりと東京を「野菜」でつなぐ ノルノルブラザーズ 。 2018 夏の、いいこと(1)

今年は雨が続いて、もともと短い夏がますます短くなってしまいましたね! 駆け足で過ぎていく今年の夏、洞爺湖周辺で出会ったステキな人、ステキな出来事をご紹介します。今回は、故郷・西いぶりと東京を「野菜」で結ぶ、ハッピーなご兄弟の登場〜。




丘の上に現れた1日限りのポップアップレストラン!




7月最後の日曜日、地元食材をつくって、食べて楽しむ1日限りのレストランが伊達の丘の上に現れました。



「ファーム・トゥ・テーブル」


農園から食卓へ、と題して開催されたこのイベント、西いぶりの農家さんが育てた野菜や噴火湾の海の幸を、つくって、食べて、みんなで楽しもう! というもの。まもなくグランドオープンする志門気町のクッキングリトリート・スペース「Homestead(ホームステッド)」を会場に、農業者や飲食店関係者など、「食」に関わる地元の人たち40名ほどが参加しました。


伊達の街を一望する超絶景な丘の上、午前中はパティシエによるお菓子作り教室、夕方からはディナーパーティで盛り上がりました〜。 



このイベントを主催したのは、「NOLNOL BROTHERS(ノルノルブラザーズ)」こと、島部 弘之さんと島部 祐紀さん。伊達市出身で現在東京に暮らす仲良しなご兄弟。


3年ほど前から、伊達、洞爺、壮瞥、豊浦など西胆振産の野菜を仕入れ、東京の「青山ファーマーズマーケット」で販売しているそうです。今回は、ファーマーズマーケットを通じて出会ったシェフとパティシエを招き、地元伊達での初イベントとなりました。


画像借用元:https://www.facebook.com/nolnolbros/


島部さん兄弟が扱うのは、


自分たちが食べて、本当においしいと思った野菜。


実際に農家さんを訪ね、話をして、知りあった上で仕入れているのですって 8-O  さながら、こだわり野菜のセレクトショップ??


東京からふるさとの魅力を発信する「ノルノルブラザーズ」、兄の島部 弘之さんにお話を伺いました。






西いぶりと東京を「食」でつなぐ仲良し兄弟!





島部 弘之さん/ノルノルブラザーズ



ch:そもそも、どうして野菜の販売を始めたのですか?



島部さん(兄):僕も弟も、生まれ育った伊達が大好きです。


東京に暮らしながら伊達にもビジネス拠点を作りたい、地元の為に何かしらの貢献をしたい、と考えたのがきっかけです。


学生時代に飲食店で働いていた経験を生かして、「食」に関する仕事を思いつき、青山ファーマーズマーケットで西胆振の野菜の代理販売を始めました。




旬の夏野菜がたくさん!



ch:西いぶりの野菜といってもいろいろありますが、どんな野菜を販売しているのですか?



島部さん(兄):自分で食べて、「この人の野菜を売りたい」と思った農家さんの野菜を扱っています。


伊達のしましまファームさんや、洞爺湖の青山農園さんなど、西胆振にはおいしい野菜をつくる生産者がたくさんいますね。


伊達に戻ってきた時には、農家さんを訪ねて畑を見せていただいたり、話を聞いたりしています。




お料理をサーブしているのが、弟の島部 祐紀さん。



ch:東京のお客さんの反応はいかがですか?



毎回買いに来てくれるお客さんが増えていますね。おいしい野菜を求める人たちって、だいたいいつも同じ農家さんからしか買わないんですよ。なので、リピーターがついてくれているということは、評価されているということ。とっても嬉しいです :-) 



ch:お名前の由来ですが、ノリがいいからノルノルブラザース??



それもありますけど(笑) 英語の「no laughs no life」 の頭文字をとって「NOLNOL」にしました。私達と繋がるみんな、生産者や消費者、もちろん私達も含めて笑顔になれるといいな、と思っているんです!


正直、東京に行くまでは、伊達や西いぶりとつながる、みたいなことって全然考えていなかったです。早く都会に行きたかった。でも離れてからあらためて、故郷のよさ・面白さを感じるようになりました。



東京に拠点を置きながら、ビジネスというかたちで西いぶりと東京を繋ぎたい。そんなふうに考えています。





つくる人・食べる人、つながる!




さてさて、うっすらと夕暮れ。ディナーパーティが始まりました。 松川、タコ、黄金豚、夏野菜各種、フレッシュハーブもたくさん—。西胆振の海の幸、山の幸をふんだんに使った、目に美しく、とびきり美味しいお料理やスイーツの数々。


参加者の中には、食材の生産者もいて、おんなじ地域に暮らす「つくる人」と「買う人」がともにテーブルを囲みました。



和気あいあいと楽しい時間。


「このお皿にあるものみんな、知っている人が作っているんだなあ、と思うとおいしいのがもっともっとおいしくなりますね!」


と話していたのは、この日ライ麦パンを提供した室蘭のパン屋さん、pain de micさん。それから、「こんなにすてきな料理になるんだなあ〜」と、嬉しそうな農家さんの姿も。


また、伊達のとある居酒屋の大将は「おっ、この食材こうきたか! って感じがするネ」と、料理人ならではのコメント。



シェフのミカミ ナオさん。全国各地で腕を振るうフリーランスの料理人。




午前中のお菓子作り教室。パティシエ・アカイ ノリコさんの指導で、季節のベリーをたっぷり使ったケーキが出来上がり〜!




地元の新鮮な食材を、腕利きシェフの料理でいただいく……


それだけでとってもすてきですが、育てる人、料理する人、売る人、買う人が、集って一緒に食べるなんて、なかなかないことですよね。まさに、ザ・地産地消を大満喫。


撮影: ヒラマツカメラ


わいわいと飲みながら食べながら、丘の上の夜は更けてゆきました…… 最後に、島部さんに伺いました。これからの目標や夢って、ありますか??




撮影: ヒラマツカメラ


はい! 東京に西いぶりのアンテナショップを作るのが夢です! おいしい野菜を売る八百屋、それを料理したレストラン、さらに西いぶりで活動する作家のクラフトショップも入れて。さまざまな要素が一体となったお店を将来オープンできたらいいですね :-)



東京から故郷・西いぶりを発信する島部さん兄弟。都会にいるからこそできるつながり方で、ユニークな活動を展開されています。


東京近郊にお住いの読者のみなさま、ぜひぜひ、青山ファーマーズマーケットに出かけてノルノルブラザーズのショップでピチピチ野菜に出会ってくださいね〜。




NOLNOL BROTHERS


https://www.nolnolbros.com


Facebook


★「Farm to Table in 西いぶり」は2018年7月29日(日)に開催されました。




記事の内容は取材時の情報に基づいています


(取材2018年 ライターch)


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