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七福神の神使いたち

最近、ちょっと過激な内容が多かったので、今回は少し軽めな話をしましょうね…。

 皆さんもよくご存じのように、七福神は、
日本、インド、中国に伝わる福を授ける神仙の中から選ばれた七神を一堂に集めて祀るもので、
布袋を除く六神には、それぞれ神使とされる動物がいます。

 弁財天はヘビで、豊穣と財福の霊力の結びつきです。

 福禄寿のツルは、中国の神仙思想で「ツルは千年、カメは万年の寿命を楽しむ」とされた事から、日本でも鶴亀はねでたい長寿の象徴とされました。ツルが選ばれた理由は、日本では古くから白鳥がめでたいとされて来た事と関係があるようです。

 恵比寿はタイです。恵比寿は、唯一日本古来の神様で、漁業・航海の守護神として信仰されて来た神様ですから、タイは漁業(福富)をもたらす神使とされています。

 寿老人のシカは、この神がやはり中国の道教を起源とする福禄寿と同神とされ「鹿」と「禄」の音が同じである事から来ているとされています。生え替わる鹿角の生命力から、長寿と知恵のご利益と結びつけられたと考えられます。

 大黒天はネズミです。大黒天は北方(子=ネズミ)守護の神で、この神と同神とされるオオクニヌシ命(大黒様)との結びつきに由来します。日本神話のオオクニヌシ命がネズミに助けられた話が有名です。

 毘沙門天(多聞天)のトラは、外敵から身を守る勇気と戦い(邪を祓い福を招く)を象徴しています。毘沙門天を祀る総本山の真貴山朝護孫子寺(奈良県平群町)の縁起に、聖徳太子が物部守屋を討つ時に仏法の守護神・毘沙門天が現れて守ってくれたのが、寅年、寅の日、寅の刻だった事に由来するとされています。

 また、ムカデも神使とされていますが、これは足の多さが商人や戦国武将に好んで縁起物とされた事に関係しているようです。


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