先回の記事で広上さんの指揮するベルリオーズ作曲「幻想交響曲」のCDについて書きました。

クラシック音楽の面白さの一つは,同曲異演を楽しむということがあります。

超人気曲である「幻想交響曲」は本当にたくさんの指揮者,オーケストラが録音を繰り返しています。

同じ人が何度も同じ曲を録音することもしばしばです。

今日取り上げる指揮者,シャルル・ミュンシュ(1891-1968)はこの曲がオハコで,節目節目で名録音,名演奏を繰り広げました。


発足したばかりのフランスのパリ管弦楽団の音楽監督に就任し,真っ先に録音したのがこの曲です(左側のCD)。1967年10月のスタジオ録音で,この曲の決定版とされています。

右のCD,「1967 Paris Live」はその録音から1ヶ月後,ミュンシュ&パリ管弦楽団,お披露目演奏会ライヴです。

スタジオ録音も非常にテンションの高い録音ですが,このお披露目公演は,指揮者とオーケストラが渾然一体となった,血管のブチ切れそうな演奏です。

このCD(2009年発売)の帯が,昭和のレコードのような表現満載です。

「脅威の高音質」

「大爆発,驚天動地,未曾有,空前絶後」


ちなみに私が持っているものの一番誇大(笑)な宣伝はこれです。


JAROによく注意されなかったなと思います。

ところで「幻想交響曲 1967 Paris Live」,本当にとても50年以上前の放送録音とは思えない良い音で,素晴らしい演奏です。

YOUTUBEに最終楽章をUPしましたのでどうぞ!


熱いを通り越して「暑い」演奏です。

昨晩はこのCDを大きな音量で聴いてから寝たので,なかなか寝付けず,悪夢を見ました。

こんな破天荒な演奏をする個性的な巨匠指揮者は二度と出てこないと思います。

シャルル・ミュンシュは小澤征爾さんの先生の一人なので,小澤さんもこの曲の名演を多数残しています。

小澤さんの演奏は近いうちにまた紹介します。

ではまた!


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