
心の伊達市民 第一号
東京オリンピック&パラリンピックが終り、もう1年が経過した。
私の感覚では『まだ1年かー!。もう5年くらい前のような気がする』である。
我が家の近くでは東京オリンピックの選手村だったマンション群「HARUMI FLAG」が売りに出され、人気が凄まじい。
購入希望者の競争率は平均で8.8倍、最高倍率は111倍だというから恐れ入る。
近くに住む私の感覚では、「交通の便が悪い」、「見晴らしの良い部屋は少ない」、「近所になにも無い」などで、人気の理由がよく分からない。
今回の話はマンションの話ではなく、抽選に当選した話である。
かなり前に「東京パラリンピック1周年記念イベント」のチケットの申し込みを知り、応募していて忘れていた。私は大して興味は無かったが、このイベントに元SMAPの3人、「香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎」が出演するようだ。
女房が香取慎吾のファンのようなので、「もしかして当れば、女房孝行が出来る」と思い申し込んでおいた。
抽選に外れることを想定していたので、女房には黙っていたのが当ったのである。
8月24日に東京都の主催で開催された「東京パラリンピック1周年記念イベント」である会場の「有明アリーナ」は不便なところにあり、会場の前まで行くには都バス以外に交通手段が無い。東京駅から「東京ビッグサイト」行きのバスに乗って行くか、地下鉄・有楽町線の豊洲駅から「ゆりかもめ」で「新豊洲駅」で降りて10分ほどの徒歩である。
ネット情報によると都バスは始発の東京駅で超満員となるので、途中からの乗車は無理らしい。そこで私達はマンション前からタクシーに乗った。歩いても行けないことはない距離で、料金は1300円だった。東京オリンピックの時は「無観客」だったので、交通に関する問題が分からなかったのである。
タクシーの中から私達が乗るバス停に差し掛かった時に、丁度、都バスが来たがバスは超満員で停留所で待つ人達は乗れなかったのが見えた。タクシーは10分ほどで「有明アリーナ」に着いた。すでに大勢の人達が並んでいるのが見えた。
10分ほど並んで入口でQRコードを読む取り、先に進む。
手荷物検査と着席券用の別のQRコードを読み取り、やっと中に入ることが出来た。
1万5000人収容の会場で我々の席は4階で、会場が広いので初めての者にはかなり迷う。
やっと席に座り、午後5時になりいよいよイベントが始まった。
小池都知事、橋本聖子東京オリンピック委員長、国際パラリンピック委員長、日本パラリンピック委員長などが次々と挨拶をする。選手代表も2人いて、全員が挨拶を終えるのに1時間も掛かった。
会場には交通の為に遅れて来る人も多く、空席が目立つ。1階席と2階席は関係者の席らしいが、最後まで半分くらいは空いていた。続いて来賓へのインタビューなどもあり、なかなか始まらないが、それも含めてイベントなのだと諦める。
やっとパラ・バスケットのエキジビション・マッチが始まった。私は初めて車椅子バスケットボールを見た。
4階席から見下ろしているので距離があり、選手の顔は見えないし分からない。
音も聞こえないので、「なんだか静かなスポーツだな」と感じた。
実際は車椅子同士が激突し倒れたりするので、近くではかなり音がしているのだろう。
翌日の朝刊で知ったのだが、最初は男子選手、後半は女子選手が戦っていたのを知った。どうも後半は動きも遅いし、ボールもゴールに入らないと感じてはいた。
イベントの最後に記念撮影があり、挨拶をした全員が揃って並んだ。
そして会場の人達に向って撮影が許可され、四方のお客に撮影の機会を与える為に、3回も向きを変えて並び直したのには驚いた。なんだか凄いサービス精神だった。
小池都知事が最後まで残っていたとは驚いた。
3時間のイベントが終り帰ることになった。新豊洲のバス停まで歩いて行き、時刻表を見たら4分前に出たばかりだった。次のバスは18分後なので、家まで歩いて帰ることにした。久し振りに夜風に吹かれて、晴海の夜景を楽しんだ。
(おまけの話)
8月13日に「eplus」というところから、パソコンにメールが届いた。
私は初めて知ったが、「eplus」というのはインターネットによる、イベントのチケット代理販売をする会社らしい。
そこには『イープラスをご利用いただきまして、誠にありがとう御座います。お申込みいただいたチケットを下記の内容でご用意いたしました』とあった。そして『公演名:東京2020パラリンピック1周年記念イベント、会場名:有明マリーナ、抽選結果:当選、一般席3枚、料金;¥0』とあった。
その後、「eplus」から、またメールが届いた。
『ご登録完了後にお送りするメールに、入場時に提示が必要となるQRコードをお送りします。受付にてご提示が必要となりますので、当日まで大切に保管をお願いします。座席用QRチケットは、別途8月23日(火)16時以降に「e+サイト」の申込み状況紹介へログイン後、上記公演の詳細からご確認を頂ける予定です。入場は2種類のQRコードを使った、二段階認証となりますのでご注意ください』とあった。
私は家でパソコンで申し込みをしたので、QRコードもパソコンに送られて来る。
若者は全てスマホでやっているから問題無いのだろうが、私はパソコンを会場に持って行くわけにもいかず困った。そこで座席番号とQRコードの画面をスクリーンショットで切り取り、それをメールに添付して自分のスマホに送信した。
最近はかなり色々な分野でスマホが主流となっているので、高齢者には「あんな小さな画面」での対応は無理だ。まだなんとか出来ているが、これもいつまで出来るか心配だ。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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「またたび文庫」の羽地夕夏さん(羽ちゃん)〜人の心に風を送る人〜
嵐ではない。 そよ風でもない。 ヒュン!と人の心に風を送り。 ハッとさせてくれる人だと思いました。 ひさびさに「いいものみつけた!」という気持ちにさせてくれた人。 と、失礼な書き方をしましたが「なんて素敵な人なんだ!!」という意味です。 そして、実際には見つけたというよりも、出会いのきっかけは若い友人からの紹介でした。 ただその時には、羽ちゃんはその「光」を見せてはくれませんでした。 沖縄の人らしいのんびりした感じの印象。 表面的に溢れ出すオーラで、その存在の凄さを隠せない人はいますが、羽ちゃんはそういうタイプではないように見えました。 決して隠しているわけではなく、あくまでも自然体で、自分をそれ以上にも以下にも見せない人でした。 それがもう、話してみてビックリ! さらに彼女の書いたものを読んでみてビックリ! https://www.instagram.com/matatabibunko_hon/ ↑本の書評や所感などを書いています。 こちらを読むと、只者ではないことが分かります。 ということで、今回は白老を本拠地に移動本屋「またたび文庫」を展開している羽ちゃんこと羽地夕夏さんを取材させていただきました。 この日、またたび文庫は、白老の子育てふれあいセンター「すくすく3・9」の森のカフェイベントに参加されていました。 庭が森になっているそこには、小さい子を連れたお母さんや、地域の方々が来場者となって訪れていました。 その脇にあるニッセの小屋では、地元の店「カイザー」さんが珈琲を落としていました。 「すくすく森のカフェ」は、手作り感溢れるあったかい和みの空間でした。 そんな雰囲気の中で出店されていた、またたび文庫の羽地夕夏さんは、沖縄県読谷村出身の24歳。 大学で国際政治を学び、卒業後は東京の出版会社の営業を1年経験されました。 その後、2022年5月より白老町の地域おこし協力隊員として活動をされています。 「本は子供の頃から好きでした。学生時代は古本屋巡りが好きでした。何かを調べたい時は必ず本。ひとつのテーマについて深く知りたいときは、本を探して読みます。」 何故白老だったか 白老に来たきっかけは、先ほどお話しをした共通の若い友人でした。 それは羽ちゃんが大学4年生の時、初めてその友人に案内されて白老の森を歩き、すっかり白老の自然に魅せられました。 「それまでの人生では森歩きをしたことってなかったんです。」 同時期に読んでいたのはアイヌを題材にした小説「熱源」。 沖縄とは全く異なる北海道の自然への興味、アイヌ文化への関心も後押しをして、白老移住を決めたそうです。 そして実際に移住をした白老は期待通りだったと言います。 またたび文庫の誕生 「人口1万6千人の町 白老の文化拠点として、本屋をつくりたい。」 〜という想いで羽ちゃんは移住後、ほどなくして始めた 古本メインの移動本屋(新刊も1割ほどあり) 「またたび文庫」を立ち上げました。 マタタビといえば、あの齧った猫が恍惚状態になると言われる樹木の名前です。 「初めて北海道を訪れた時、森で初めてマタタビを口にし、とても美味しかったのです。これが猫もうっとりするというマタタビの木の実か!!」と。 きっと、その実は熟したオレンジ色をしていたのでしょう。 ほんのり甘いマタタビは、アイヌ文化史にもたびたび登場し、現代でも果実酒にして薬効を得るなど様々な利用法があります。 そしてまた。 羽ちゃんが好きなアーティスト奥田民生のCDにも「股旅」というタイトルのものがあるそうです。 こちらは旅のうたですが…。 旅先だった北海道に移住した羽ちゃんにとって、「またたび」という響きには特別な想いがあるのでした。 ところでこの日、鮭の木箱に入れて持ってきた本は100冊くらいでした。 「在庫はどのくらい持っているのですか? また、ここに持ってくる時の選書の基準は何でしたか?」 「在庫は2000冊くらいです。今は主にイベント出店という形で販売をしているので、出店するイベントの趣旨や、集まるであろうお客様の層を考えて、その志向を想像しつつ選書しています。今日は子育てイベントですので、お母さんが読める本・子ども向けの本をご用意しました。コンセプトは日と場所によって変わり、持ち歩く本も変わります。冊数もあえて少なくしています。」 この選書のセンスがまた抜群です。 ただの勘ではなく、自分のお客さまになりうる層をしっかりと分析しているようです。 それが証拠に、いらっしゃったお客様の年代・会話・購入された本などの記録をされています。 入れ替わり立ち替わりお客様がいらしたことと、雨が降り出したことでじっくり本を選ぶことができなかったのですが、どれもこれも気を惹くものばかりでした。 筆者の図書館司書の友達が、いたく褒めていたのが納得でした。 本へのおもい 「ところで何故、古本をメインにしているのですか?」 「一つには、誰かに大切にされていた本が次の人に回っていく循環に魅力を感じるからです。もう一つは、流行りものの宣伝にまみれた新刊書店より、ひっそりと本が積み上がっている古本屋での本との出会いの方が “ 自分の感覚で選んだ “という実感があり面白かった…という実体験からです。」 なるほど…。 ベースは大学生の頃の古本屋巡りだったのですね。 そしてこんな質問も〜。 「いちばん大切な本はなんですか?」 「いちばん長い期間、定期的に読み返している本は『星の王子さま』です。王子さまとキツネのお話しが大好きです。まわりの人やモノを大事にするとはどういう行為なのか、どんなふうに世界の見え方がかわるのか、美しい言葉で教えてくれます。」 筆者も遠い昔に読んだ本でしたが、このお話を伺い、また読みたくなりました。 羽ちゃんの言葉は、とても人を惹きつけ「読みたい!」気にさせてくれます。 ではもうひとつ。 少し難しい質問を投げかけさせていただきました。 「生き方を決定づけた本はありますか?」 「難しいですが…。平野啓一郎さんの『私とは何か 「個人」から「分人」へ』という本をあげさせていただきます。モラトリアム真っ盛りの大学生時代に読みました。自分のアイデンディティーは確固たるものではなく、他者との関係性の中でうまれる多様なものだという考え方に出会い、“ 自分とは何か?” という内向きの漠然とした悩みに対する執着がうすくなりました。」 う〜む。 深い…。 これもまた俄然読みたくなりました。 あらためて羽地夕夏という人 羽ちゃんはInstagramやnoteに本にまつわるいろいろを書いています。 その中から一部抜粋してみますね〜 『現時点のスタイル→本との一期一会の出会いの場をつくるというスタンスで、毎日本棚を入れ替える。POPをおくなどの装飾はとくにしない。自分の感性で本をえらぶという行為じたいを楽しんでもらいたい。。。と思いながら。』 こちらは移動文庫のスタイルのお話ですね。 おもしろい。 とにかく本と真摯に向き合っている。 そしてもう一話。 『〜前略〜「読書は人生に役立つのか?」というテーマに近づけたい。読書とは「自分で問いをたて、知識を得て、深めていく習慣」と定義してみる。特定のスキルや知識は陳腐化してしまう。だとしたら、せめて今の自分が本当に関わりたいものを、自分でえらべるようになること、ってすごく大事なのでは。。。読書が「自分のものさし」をアップデートしていく手段になるなら、「読書は人生に役立つ」と言えるんじゃ〜〜中略〜〜地理、社会、個人の思想を紐づけてみていくのは終わりがないから面白い。なんの役にたつかはわからないし、時間があるときのお楽しみになっちゃうけど。 今日もよい一日をおすごしください』 こちらは羽ちゃんの読書観。 と、こんな感じで羽ちゃんが発信するInstagramの書評や所感、あるいは考え方は、とてもグッとくる文章ばかり。 それでも物書きではなく、人や本との一期一会を大切にしたいと、売る側を選びました。 最後に地域おこし協力隊卒業後の構想を伺いました。 「拠点としての古本屋(店舗)を持ち、時々移動するというスタイルにしたいと考えています。 同時に、これから製本の勉強もする予定です。その後、絵本作りのワークショップを行ったり、出版のサポートもしたいと考えています。」 本を軸に活動の幅を広げていかれるようです。 今後の活動が楽しみです。 羽ちゃんの発する言葉ひとつひとつが筆者のこころに風を送ってくれた気がしました。 気がつけば秋。 読書を楽しみたいですね。 ―またたび文庫情報― クラウドファウンディングは2024年4月8日まで! 応援はこちらから。 白老でのおもな拠点は蔵、Haku hostel、観光協会(ポロトミンタラ)など。 出店予定は毎月更新されます。 営業時間は11:00~17:00 *出店予定は、Instagramにある月次予定表をご覧ください。 ・しらおい創造空間「蔵」 〒059-0906 白老郡白老町本町1丁目7-5 ・haku hostel+café 〒059-0905 白老郡白老町大町3丁目1-7 ・白老観光協会(ポロトミンタラ) 〒059-0902 白老郡白老町若草町1丁目1-21 Instagram https://www.instagram.com/matatabibunko_hon/ note https://note.com/matatabibunko/m/m10475c2e1abd?nt=magazine_mailer-2022-08-25 買取り情報
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