心の伊達市民 第一号

小さな話(26)

【喫煙目的店】
銀座通りを新橋方面に進み、高速路の下を過ぎた少し先の左角に立派な珈琲店がある。
店名は「宮越屋珈琲」で以前から店があるのは知っていたが、入ったことはない。
表から見えるところには、有名ブランドらしきコーヒーカップが並べてありカフェも併設している。コーヒー豆を売るのが本業らしいが、HPを見ると1985年創業の北海道が本社の会社だった。

私がこの店を取り上げたのは、ガラス窓に「喫煙目的店」の張り紙があったからだ。
いまの時代に「喫煙」を売り物にしている店は珍しい。しかも「目的店」というのが可笑しい。コーヒーは1杯800円と高い。私はこれからも入ることはないだろう。


 「喫煙目的店」(宮越屋珈琲)



【ノエビア・ギャラリー銀座】
銀座7丁目の裏通りに「ノエビア・ギャラリー銀座」がある。
時々、ここを覗くのだが、今回は動物写真家の「岩合 光昭氏」の「Where's Cats」だった。彼はテレビ番組の「世界ネコ歩き」で、猫の写真を撮り続けている男だ。

我が家でも2匹の猫がいるので、この写真展は面白いと思い中に入って見た。
20枚ほどの写真が展示してあるが、「どこに猫がいるの?」と思った。
良く見ると、必ず画面の中に小さく写っている。
タイトルの「Where's Cats」の意味が分かった、面白い写真展だった。撮影禁止が残念だった。


「ノエビア・ギャラリー銀座」



【VECTRIX】
「犬も歩けば棒に当たる」ではないが、「ジジイも歩けば、ブログネタに当たる」である。銀座から新橋に向かうと、「VECTRIX」(ベクトリックス)のショールームがある。私は初めて聞く名前だったが、これは電動小型三輪車で「マクドナルド」などがデリバリーで使っているのを見たことがある。
なかなかお洒落な車だと思ったら、デザインはイタリアで、製造は台湾だった。

経営は日本人で、代理店制度で全国展開をしていたとは知らなかった。
値段を調べたら、高くてびっくりした。車体は98万9000円、バッテリーが2個で39万6000円もする。私は一度も食事のデリバリーを頼んだことが無いが、マンションには頻繁にこの車で届けに来ているのを見る。


電動三輪車「VECTRIX」



【弁当の店頭販売】
ランチを食べるために汐留に行った。
いつもと少し違う道から行き、「Shiodome City Center」に入った。
ここはレストランが多く、昼時はサラリーマンでごった返す。
レストラン街の地下一階を通ったら、各店舗が盛大に弁当を店頭に並べていた。

店は和・洋・中華・寿司・イタリアン・ベトナムなど、色々ある。
その全ての店が店頭に弁当を並べている。値段はどこも1000円を少しだけ下回っている。サラリーマンの昼飯には「1000円の壁」があるようだ。


 「Shiodome City Center」の弁当売り場



【OLIVESPA】(Aroma & Asian Healing) 
銀座は表通りより裏通りの方が面白い。ブランド店ばかりではなく、バー、クラブ、風呂屋もある。新宿などと違って、怪しい店は無いと思う。

8丁目の裏通りを歩いていたら、変な動物の置物があった。
「犬かな? それとも獅子かな?」と思い、よく見たが分からなかった。
入口には「OLIVESPA」と書かれた玄関マットが敷かれていたが、これも意味が分からない。気になったので家に帰って調べてみたら、「オリーブ スパ」であった。

オリーブオイルを全身に塗って、マッサージをするようだ。値段は最低コースで「60分/1万3200円」だった。私は体が凝るというのが分からない体質で、マッサージも好きではない。床屋のマッサージもパスしているくらいだ。


 「OLIVESPA」の犬か? 獅子か?



【アオサギのいる川】
築地市場から歩いて家に戻った。ゆっくり歩いても30分で帰れる。
途中で場内市場の再開発の様子も見られるし、築地大橋から隅田川を行き来する船も見られる。いまは築地大橋の勝鬨橋寄りの護岸工事をしているのが見える。

最近はどこでもコンクリートで護岸工事をするので、川に落ちたら上がれない。
そのためにところどころに浮き輪が置いてあるが、それも落ちてしまった人には手が届かない。岸の上からでないと取れない浮き輪は、役に立つのだろうか?
橋脚のところに静かに佇む「アオサギ」がいた。この鳥はいつも「佇んで」いる。


 佇む「アオサギ」



(おまけの話)【混沌として来た世界】
私は61年前にニューヨークに少しの間、NY世界博覧会の日本館の従業員として住んでいた。この年はケネディ大統領が暗殺された翌年で、大統領選挙が行われていた。
テレビの英語はよく分からないし、アメリカにいるのにアメリカのことが良く分からなかった。

あの頃のアメリカは輝いていた。私の憧れでもあったし、「アメリカ人に生まれたかった」と思っていた。1ドルが360円もして、日本の大卒の初任給が2万3000円の時代だった。


 「PEACEFUL PROTEST」



それが最近になり、少し変になっていうように感じる。
特にトランプ大統領になってから、世界は彼に振り回されている。
トランプ大統領が不法移民の追放を強力に推し進めているので、全米各地でデモが起きている。

特にロサンゼルスで激しくなり、リトルトーキョーを含む一部地区で「夜間外出禁止令」が発令された。私の親戚がロスに住んでいるので心配になり、メールで問い合わせてみた。


「NO KING」、「NO IDIOTS」



『アメリカはメキシコ側からもカナダ側からも歩いて入れる地形なので、規制コントロールが完全に出来ません。不法移民もアメリカに入ってしまえば、なんとか仕事を見付けて居付いてしまいます。雇用側は安い労働力に目がくらんで、不法でも雇ってしまい、やがて不法移民が子供を持てば子供が自動的にアメリカ市民になってしまいます。・・・』

『親子はコミュニティの一員となり、親はアメリカ経済の大切な労働力になります。もとを糺せば、ずーと前から移民政策をきちんとやって来なかったからでしょう』。
ヨーロッパでも不法移民の問題で、今になって困っている。

水は高いところから低いところに流れるが、移民は低いところから高いところに流れるのである。日本も安易に外国人労働者を入れるのは、外国の例を見て良く考えてからの方が良いと思う。


 警察官から催涙弾が投げられた。

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コメント

  1. 小さな話(Y)

    小さな話(Y)

    返信

    珍しい「小さな話」を毎日楽しんで読んでおります。この「小さな話」のどれに視点を向けてコメントを送るかを何時も悩みます。よくぞこれだけのブログネタを探してくるものかと感心してます。寝起きの頭の冴えない時間にコメントを考えるのに苦労しています。発信する「心の伊達市民 第一号」さんの毎日の散策結果を明日も期待しておりますよ!

  2. Shinji

    Shinji

    返信

    細かいことで、すみません。「Where's Cats」のタイトルですが、気になったのでーーー。
    Where is cats. (複数)は文法的に間違い。

    Where is a cat? or Where's a cat? か
    Where are the cats? (複数の疑問形)か短縮形での
    Where're the cats? が正しいです。
    私も、英語の単数、複数、a とthe の付け方は、日本語からは程遠く、マスターするには今生ではまあ無理、とあきらめていますが。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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アクセス総数
1,499,332回

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