
むしゃなび編集部
虎杖浜の天丼専門店、三春。
とあるカフェで耳にした噂。
「揚げ物苦手なんだけど、あそこのは食べれるんだよね」「わかる。私も〜」
天丼の店 三春。
のれんををくぐると、カウンターのショーケースにはネタが。
エッお寿司屋さん!?と思ったら、「10年前までは寿司屋だったんですよ。」と、ハチマキに割烹着姿がかっこいい大将の平館春光さん。なるほど、よーく見たら、半分はツヤツヤのお野菜です。
三春の天丼はえび、えび・野菜、えび・穴子の3種類。
えび天丼は大きなえびが5本どーんと載っています。野菜と穴子は、えび3本プラスそれぞれの具材の天ぷらで、値段はどれも972円。味噌汁と漬物が付いてきます。
さっそく運ばれてきた、えび・野菜天丼。

大急ぎで写真を撮ってエビ天を頬張ると、、ぷりぷり、じゃなくてブリブリ!
はち切れそうな食感!衣はカラッとして、食べ進むうちにタレがしみてきてもザクザク感が残っています。
秘密は油の回転のよさにあるのだそう。
「うちは天丼専門店ですから、営業中は油の火を落とさず、温度をずっと一定に保っています。他のメニューがない分、油の入れ替わりも早いですし、温度を下げらないから劣化しにくい。揚げ物屋なのに、油臭くないねってよく言われますが、そこを徹底してるからなんです。」
カウンターの奥で黙々と天ぷらを揚げるているのは、春光さんの息子、若大将の哲徳さんです。
小樽で寿司職人の修行を積んだ春光さんが地元・虎杖浜に三春を開いたのは40年前。
当時は通りの反対側にお店がありました。10年前に天丼専門店に変わりましたが、お寿司屋さん時代からのお客さんのために、これだけは残しているというメニューがあるんです。
海鮮ちらし(972円、税込み)。
美しいです……。新鮮なネタに絡んでいるのは、醤油じゃなく秘伝の「タレ」。艶が違います。
コクとさっぱりした甘味のあるタレは、つけている、というよりもネタをくるんでいる、という感じ。
海鮮の風味と食感をマイルドに引き立てています。うーん、うまい!!
家族連れで来て、天ぷらが苦手なお子さんがいても、サビ抜きの海鮮チラシを喜んで食べてゆくのだとか。
値段も千円切っていて、かなり手頃だと思います。

「今は寿司といったら醤油だと思う若い人がほとんどですが、もともとははタレで食べるもの。タレっていうのは、店の顔みたいなものですね。職人の技がそこに表れるんです。」
そうだったのですか……。恥ずかしながら知らなかった筆者。タレ作りというのは、とても手間のかかる仕事だということですが、おいしさの秘密にまたひとつ納得しました。
春光さんから哲徳さんへ受け継がれた技と味。哲徳さんの息子さんもまた、二人の大将のもと、現在修行中だということです。職人の技術が、息子さんへ、お孫さんへと守られ、伝えられていること。
おいしいことと同じくらいに、そのことが素敵だなと思います。

お昼時は入れ替わり立ち替わり、お客さんで賑わいます。特に土日は混雑するそうです。
年配のお母さんを連れたお客さんを見て、うちのおばあちゃんも元気なうちにここに連れてきてあげたくなる。そんなお店です。
お腹をめいっぱい空かせて訪れてみてくださいね!
ドライブのランチや夕食にもおすすめですよ。持ち帰りもできます。
天丼の店 三春
北海道白老郡白老町虎杖浜2−1
TEL 0144-87-3586
昼の部 11:00~14:00
夜の部 16:30~20:00(L.O 19:30)
定休日 水曜日
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