室蘭工業大学に「地域に開かれたカフェを!」

2021年9月、室蘭工業大学内に特定非営利活動法人ten to ten(理事長 宮地リサ)が運営する ”TENTO” は誕生しました。


元事務所・床屋だったところをリノベーション。設計と施工を手掛けたのは、同大学の卒業生で「gl」という室蘭で設計事務所を営む方です。


学生・地域住民など約50名から構成される「室工大カフェプロジェクト」が立ち上がったのは2019年9月のこと。
毎週毎週ワークショップを開催し、ハード面・ソフト面のすべてをゼロから作り上げていきました。

活動の中で最も大切にしていることは、「北海道・ 西いぶり地域の人やモノ、点と点を繋いでいくことで、地域の課題を解決していく」ということ。その想いから決められたコンセプトは「室工大カフェ8箇条」でした。ですから全ての企画は、この8箇条に当てはまるということになります。



今回の取材は、この「室工大カフェ8箇条」に基づいてお話を伺っていくことにしました 。
対応してくださったのは、3名のスタッフの皆様でした。 バイタリティー溢れ、笑顔溢れる女性たちです。


指名入札で選ばれた特定非営利活動法人ten to tenのスタッフ。他には「室工大カフェプロジェクト」参加メンバ ーを中心に、地域の主婦・室工大OB・OG、建築家、市職員などのスタッフが存在します。


この日はお客様がひっきりなしでした。大忙しの厨房。


メニューも豊富です!


「ではまず、8箇条の1『学内リソース大学ならではの資源(学生・専門性・教育力)を活かす』について聞かせていただけますか?」

「学生たちが自主運営をしている『はんもっく(TENTOファンクラブ )』という団体があります。 TENTOを交流の場として、あるいは各種発表や地域の子どもたちへの指導の場として利用しています。 学生たちの企画によって地域交流が生まれています。」


学生のジャズ研イベント


学生と地域の皆様との交流イベント


「8箇条の2『地域リソース=胆振・北海道・鉄・工業地域の資源を活かす』というところはいかがでしょうか?」

「カフェの原材料は主に胆振管内で仕入れをしてい ます。 たとえば室蘭“ハイミート田中”の鶏肉・室蘭”あけぼの”のパン・室蘭“チョコレート研究室”のbean to barチョコレート・苫小牧“MOE”のカシューナッツ・伊達”コスモス“のクッキー・壮瞥”浜田果樹園“の林檎・壮瞥”さらら“のレモンなどのほか、近隣の商品 を取り入れています。また、オリジナルタンブラーの製作も地元企業とタイアップして取り組んでいます。そうそう!この店のデザインも室工大の卒業生が営む地元の企業が手掛けました。元事務所・床屋を引き算方式で取り除くという発想のもと、明るくすっきり広々とした空間を作っていただけました。」


タンブラーのデザインについては公募しています。


こだわりの取扱い商品についての説明


壮瞥さららの無農薬レモンを使った、『皮ごとレモネード』。ものすごく美味しい!外国産レモンにありがちな舌ピリピリがしませんでした。


「では次に8箇条の3『エンゲージメント 地域のさま ざまな人と学生がつながるため活動・場をつくる』 というところについてはいかがですか?」

「実はワークショップの一部のメンバーは、“高砂5 丁目公園の有効利用を考える”ワークショップにも関 わっていました。TENTOで朝食の提供を担当するなど、外へ出て 行って活動する取り組みも行っています。最近は認 知度が上がってきましたので、各種イベントの食の部分でお声を掛けていただくことが多くなりました。イベントに参加して、顔を知っていただくこと で、その場で知り合った方が口コミでTENTOの活動 を広めてくださり、場の存在を広めてくださるという効果も生まれています。」


子ども向けイベント


外イベントでフードメニューの提供をされました


TENTOがオープンして1年。
撒いた種が少しずつ地域に芽を出しつつあるということですね。


学生に向けたこのようなセミナーを行うときもTENTOをご利用いただいています。


「さて、1〜3までは主に周辺地域との交流・連携のお話でしたが、次からは少し視座が広がっていますね。8箇条の4『イノベーション 地域にない新しい商品・サービスや情報を産み出す。』についてはいか がでしょうか?」

「実はこちらについては課題として進行中です。まだ1年ですので、まずは地域の方に知っていただくことを目標にしたいと考えています。」

確かにそうですね。 地域でなくてはならない存在感になっていき、その中でさらに新しいものが産み出されていくのだと 思います。

「ところで、さらに範囲が広がっていますが、8箇条の5『グローバル地球規模で存在価値を考える』では、どのような取り組みから始めていらっしゃるのでしょうか?」

「TENTOはカフェとしても機能していますので、目下の目標としてはフードロスに取り組みたいと考え ています。その方法については試行錯誤中です。コーヒーかすの再利用としてサシェを作ったりはしています。それと、フェアトレード商品の仕入れも増やす予定です。その一つがカンボジア産のカシューナッツです。また、中国人留学生による中国語講座 などもカフェで催されています。これは「1」にも関 わりますが、大学の中のカフェであることを活かし、各国の留学生との交流も今後グローバルな活動に展開していく可能性があると考えています。」


大きくて甘みが強いカンボジアのカシューナッツは燻製された皮付き。自社農園でオーガニック栽培されています。


「さて、8箇条の6では『プラットホーム変化しつづけ、さまざまな人を受け入れる場』とありますが、 こちらは国・地域・さまざまな背景を問わずさまざまな人という捉えですね?」

「はい。その通りです。まずは大学内のカフェとしての役割が最優先だと考えていますので、親元を離れて来ている新入生・研究生・在校生の心の拠り所でありたいと考えています。もちろん、地域の方にとってもそうでありたいですし、地域外からいらしてもふらっと立ち寄れる場でもありたいと考えています。TENTOに行くとなんとなく落ち着く・ホッと安心する・誰かと話ができるので楽しい・色々な情報を得られて興味深い etc.そんなプラットホームを目指しています。」


西胆振の好きなところをプロットしてもらうという取り組み。地図を見ながら改めて考えるという行為、他の人の好きなところを知るという行為は、地域の良さをより知るということに繋がりますね。


カフェをレンタルスペースとして活用できます。


「では次の8箇条の7『デザイン 魅力的な場所・デザイン・雰囲気・風景』についてはいかがでしょう?」

「こちらについては次の「8」も同様ですが、これまでお話しさせていただいたようなことを持続しつつ、変化も怖がらず、進化しつづけていくことで醸 成されていくものだと考えています。いまはまだ、『入ってもよいのですか?』と地域の方に聞かれることも多く、気になる場所ではあっても雰囲気的に入りにくいようです。誰もが気軽に入れるデザインや雰囲気作りを目指して、魅力的な場所になっていくように努力して行きますので、どうぞお気軽にドアを開けてください!」

今回、3名のスタッフの方とお会いしてお話を伺いましたが、皆様のTENTOに掛ける熱い想いをひしひしと感じることができました。

「人々が語り・学びあい・つながることで、地域の「好き」が増えていく社会」をビジョンに掲げ、「カフェというつながりの場を提供し、点と点をつ ないでいくことで、地域の課題を解決していく」というミッションを達成するために、TENTOの挑戦は今日も続いています。

とても居心地の良いところです。
皆様も是非くつろぎに訪れてみてくださいね。



コメント

  1. 手塚 弘
    手塚 弘
    返信

    室蘭工業大学に 地域に開かれたカフェ TENTO 誕生一周年おめでとうございます。
    室工大カフェ8箇条に基づいてバイタリティーに溢れ笑顔溢れるスタップの努力にて学内及び地域の皆様に愛され貴重な存在感となり更に新しい目標に邁進する TENTO
    今後の皆様のご健勝とご発展、ご繁盛祈念申し上げます。
    此の度は誠におめでとうございます。
    千葉県にて次回の近況をお待ち致してます。

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