激動の2021年も終わりますね…。皆さん、来年は気づきを得られるような良い年を迎えないとね…。

中が空洞になっている道具には、霊的なモノがこもる…という考え方は、世界的にも共通していて、その根底には、中空の空洞が母胎や子宮を連想させ、そこから生命や生殖の象徴、愛や魂(生命力)の容器としてイメージされた背景があります。

中空な道具は、木の板を組み合わせて作った箱、竹や蔓を編んで作った籠、果実を利用した瓢箪、土を固めて作った壺や瓶、竹を利用した筒等、身近にいっぱいあります。
もっと広く捉えたら、提灯、行灯、灯篭、桶等も中空であって、更にいえば瓢、臼、椀、杓子、しゃもじ等の形態的にくぼんだ丸い空間も一種の空洞と考えらえますよね?それらは基本的に霊的なモノを宿す機能を持っている!とされています。
出雲大社等のしゃもじのお札も有名ですし…。道具の空洞が子宮と結びつけられたように、古代人にとって霊魂は、普通丸い形(霊魂=玉)をしている
とイメージされたようで、霊的なモノは基本的に閉ざされた丸い空間に寄り付きやすいと考えられたようで…。

中空の中に秘められた呪力は、道具によって色々発現されますが、分かりやすくまとめると以下のもので…。
霊的なモノ(神霊、霊魂、悪霊等の異類)を封じ込める
神の霊域、人に幸福をもたらす力を収める
霊魂の新生と関わる力
異界の出入り口の機能

個別的な機能の特徴的なものとしては、浦島太郎の玉手箱の時間を封じ込める力、瓢箪の水神(「日本書紀」仁徳天皇の条)や火神(「延喜式」)を鎮める力、臼の穀霊を宿す力、あるいは壺の中に展開する仙界(古代中国の「壺中の天地」の故事)等があります。

来年のラッキーアイテムは、中空のモノかもよ…?

 


ちょっと不思議なおはなし タリズマン・マスター

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