アプタフレナイの会主催「縄文講演会」が本日午後開かれました。多くの来場有り難うございました。主催者代表の一人として御礼申し上げます。

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大島直行先生(噴火湾研究所所長・札幌医科大学客員教授)をお招きし、「市民考古学の夜明け」を1時間30分ご講演して頂きました。考古学は、「市民のために」「市民とともに」あるとの考古学の意義を新しい視点から論じて頂きました。

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多くの来場者を入江貝塚館にお迎えし、大島先生の講演を聴講して頂きました。

市民考古学は、考古学をいかに町民に還元するか。地域の文化基盤は何かを考える。遺跡教育を通して「地域の持つ意味」は何かを発信する。市民参加の形での史跡整備のあり方。発掘調査への市民参加環境を整える。「移住者」だけでなく、「先住民」の視点からの研究(アイヌの視点・琉球人の視点)。情報発信のあり方の研究。

興味深かったのは、遺跡は、本当は「何かを考える場所」ではないのか、との問いかけでした。遺跡整備・体験する遺跡整備・学ぶことのできる整備は、いずれも一方的な「情報伝達」に終始していたのではないか。「学ぶ」場から「考える」場への発想の転換が必要ではないのか。

「学ぶ」場から「考える」場への発想の転換の言葉に考えさせられました。観光行政、観光振興にも通じるところがあると思います。全て学んでしまえば、リピーターとして来る回数も減ります。しかし、「考える場」であれば、常に新しい発見を見つけるためにまた訪れてくれます。

足下を見て洞爺湖周辺の観光を見ると、イベント型観光振興が多いような気が致します。イベント型観光振興では、いつかネタ切れになり、飽きられてしまうのが今までの結果です。これからの観光のあり方もこうしたニーズへの対応が必要になると感じました。大島先生の本日の講演は大変示唆にとむものでした。

大島直行先生は、6月19日(日)洞爺湖文化センターにて北海道大学観光学高等研究センター観光創造フォーラム「観光地~洞爺湖~は復活するのか?」の基調講演をします。当日は、洞爺湖町が後援、洞爺湖温泉観光協会が共催します。楽しみにしております。

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会員募集のお知らせです。「アプタフレナイの会」の会員を募集してます。縄文文化に興味のある方ご連絡下さいね。明日は、「第3回縄文まつり」です。たくさんのご参加お待ちしております。


日々感じたこと・洞爺湖町の想いをお伝えします。 しもみち英明

アクセス総数:66,530

2022年4月洞爺湖町長に初当選。
大学卒業後、証券会社に勤務し米国留学、海外駐在経験。
帰国後、札幌市で学習塾を13年間経営。
30年ぶりに地元に戻り町議会議員とバス会社の二刀流で2022年1月まで4期途中まで活動。
1985年成城大学経済学部卒。

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大学卒業後、証券会社に勤務し米国留学、海外駐在経験。
帰国後、札幌市で学習塾を13年間経営。
30年ぶりに地元に戻り町議会議員とバス会社の二刀流で2022年1月まで4期途中まで活動。
1985年成城大学経済学部卒。

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