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じもとブロガー
明るく元気な町づくり 洞爺湖町
議員ネット胆振・政策研修会に参加。テーマは、「地域医療を守る」で市立室蘭病院の麻酔科部長・下館勇樹先生。
22日(日)議員ネット胆振の政策研修会に参加。場所は、登別「石水亭」。室蘭市・登別市・伊達市・苫小牧市・洞爺湖町・厚真町の市議・町議と道議会議員が加わりました。
「地域の救急医療を守る」と題して、市立室蘭総合病院麻酔科の下館勇樹先生のご講演。
基礎編として、救急を学ぶとして、1)ひとりで学ぶ 2)一緒に学ぶ
応用編として、病院を変えるとして、1)外傷チーム 2)災害訓練 3)DMAT 4)医師の現場派遣
発展編として、地域を守るとして、1)災害拠点病院間の連携 2)胆振地域災害医療対策会議(仮称) 3)地域の救急医療の現状
基礎編、応用編、発展編に分けてのレクチャー。
DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持もったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
下館先生からは、2007年に開催された「第1回洞爺湖救急フォーラム」・2009年「第2回洞爺湖救急フォーラム」での基本コンセプト、演習シナリオについて触れながら説明。
09年のフォーラムでの演習シナリオでは、乗客50名を乗せた観光バスが路上に転落し、多数の負傷者が発生した。DMATを含む複数の医療チームが現場で活動する。北海道DMATが非公式ながらも初めて協働した報告あり。
地域救急の危機、外傷診療における問題点、予測生存率と予後、地域の外傷患者が集まる病院、職員の意識改革、広域医療搬送の実働訓練などパワーポイントで時おり笑いを取るコメントをまじえながら素人にもわかり易い説明でした。
地域を守るとして胆振地域の医療状況の説明がありました。西胆振・東胆振の約40万人の医療圏人口で、人口10万人に当たりの医師数は全道平均220人に対して西胆振202人、東胆振163人とのことでした。問題点は、脳卒中(特に脳梗塞)への対応、呼吸器内科医の集約化などを取り上げてました。
胆振地域とくに西胆振では、火山・海・JR・高速道路・工場地域(室蘭、苫小牧)など災害の危険性が多数存在しているリスクをあらためて認識させられました。
“一人でも多くの命を助けよう”から始まったDMAT。現在では、現場の医療だけでなく、災害時に多くの患者さんが運ばれる被災地の病院機能を維持、病院の指揮下に入り病院の医療行為を支援させて頂く病院支援や平時の救急医療レベルを提供するため被災地の外に搬送する広域医療搬送など、機動性、専門性を生かした多岐にわたる医療的支援を行っているとのこと。
東日本大震災はもとより、洞爺湖町では、有珠山噴火災害などが想定されます。防災には医療の関与が不可欠であり、個人レベルから病院全体へと救急・災害医療に対する取組みの現況を学ばせていただきました。
災害時に備えた応援協定の締結が行われているが、医療機関とコミットした協定がないことが不安である。「病院が勝ち残ること」ではなく、「地域が生き残ること」を考えようとの下館先生の言葉が印象に残りました。地域の医療についても問題点、改善点などを勉強させていただきたいと思います。有意義な時間でした。
記事の問題について編集部に報告
日々感じたこと・洞爺湖町の想いをお伝えします。 しもみち英明
アクセス総数:66,325
2022年4月洞爺湖町長に初当選。
大学卒業後、証券会社に勤務し米国留学、海外駐在経験。
帰国後、札幌市で学習塾を13年間経営。
30年ぶりに地元に戻り町議会議員とバス会社の二刀流で2022年1月まで4期途中まで活動。
1985年成城大学経済学部卒。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/toyako/blog2/201207/article_13.html
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30年ぶりに地元に戻り町議会議員とバス会社の二刀流で2022年1月まで4期途中まで活動。
1985年成城大学経済学部卒。
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