■隅田川の船
目の前が隅田川なので、そこを行き来する船を見ているだけで楽しい。 色々な船が通るが、いつも目にするのは、浅草と日の出桟橋を往復している水上バスである。
この水上バスは私にとっては地方や外国から来た人を、何回も案内したことがある馴染みの船である。
その船をマンションの部屋から見るようになるとは、全く考えてもいなかった。
隅田川を行き交う色々な船
水上バスは30分おきに出ており、マンションの前で上りと下りが出会う。船は浜離宮の前で大きく舵を切り、停泊場に入って行く。
浜離宮の入口には水門が設けられていて、そこに差し掛かると船は汽笛を鳴らして入港の合図する。
築地市場の前辺りで、水上バスは出会う。
川にはあまり縁の無い生活をしていたので、川を見るのが楽しい。
浚渫船が通り過ぎ、勝鬨橋の先で停泊して工事をしている。大きな運搬船が、なにか分からないが品物を運んで行く。
タグボートに曳かれた船がユックリと通り過ぎる。
横をプレジャーボートが追いこして行く。
反対側からパトロール船が来るのが見える。
どこへ行くのか?漁船らしい。
石油を運んでいるように見える船は、被災地に向っているのか?
私の子供の頃は「おわい船」というのがあって、排泄物を遠海に捨てに行っていたが、今はそんなことはしないんだろうなー。
隅田川をここから見て左に行くと、すぐに東京湾に出る。
今年の東京湾花火大会は、東北大震災の為に、中止となった。
浚渫船が曳かれて行く
(おまけの話)
以前に家族でフランスをドライブ旅行した時のことである。
ニースの港に行ってみたら、モダンなデザインの観光船が出港するようだった。
よく分からないままにチケットを買って乗船した。
そして最初の停泊地で降りてみた。
殆ど降りる人がいなかったが、その次の停泊地がどこか分からないので、帰りのことを考えたのである。
屋形舟も行く
ところが、これが大正解で、なんとその島は小説にも登場する「鉄仮面」の幽閉されていた島だった。
小説は本当の話のようで、囚われていた城には昔のトイレがあり、しゃがんでウンコをすると海に落ちるようになっていた。
隅田川の船を見ていたら、そんなことを思い出した。