■ベトナム(16)・・・アオザイ娘の勢ぞろい
(2013年7月25日) 日本からベトナムに滞在中の私に、同級生のH君からメールが来た。
「ベトナムに行ったのだから、アオザイ姿の美人の写真を送れ!」
そう言われても、これは簡単ではない。
日本での着物姿に似て、そこら辺に当り前にはいないからだ。
KAIZEN日本語学校の入口に集合する先生方。
でも、ベトナム女性の魅力の1つに「アオザイ姿」があることも確かだ。チャイナ・ドレスとも違い、下は長ズボンを履いている。
しかし、この国でアオザイ姿を見ることは殆ど無い。
たまに見掛けるアオザイ姿は、高級なホテルやレストランでのサービス係である。これは日本旅館の中居さんの着物姿のような感じである。
日本語学校の先生に聞いてみた。
『なぜアオザイを着ないのですか?』。
彼女は答えた。『アオザイは動き難いし、夏は暑いからねー』。
日本からの視察(この後に、採用企業の面接がある)
やっとアオザイ姿を見る機会がやって来た。
日本からKAIZEN日本語学校の視察があり、なにやら偉い人が来るらしいと知った。
時々、日本から政治家や採用企業の社長が来る。
その時には先生方は全員、アオザイ姿で出迎えて、その後、授業を行うと知った。しかもアオザイは自前だそうだ。
10時に視察があるので、その前に先生方の写真を撮ることにした。
先生といっても若い先生は24歳、年季の入った先生でも40歳は越していない。
いつもはラフな格好をしている先生方がアオザイを着ると、見直してしまう。和服姿の女房に新鮮な色気を感じるような感じだ。
アオザイはなんといっても、やせ形の人が似合う。
胸はあまり大き過ぎない方が良い。
自分の魅力を知っているのか、写真撮影では斜めに立つ先生もいる。
最近はデザインも昔風の柄ではなく、洒落た現代風に変って来ている。
値段は色々のようだが、標準的なもので80万ドン(4000円)くらいのようだ。
アオザイは全てオーダーメイドなので、体にピッタリ合うように出来ている。それがまたアオザイの魅力なのかもしれない。
どうですかー? H君、満足ですかー?
(追記)
Hさんは2011年の東日本大震災の後のボランティア活動で勿来に行き続け、2014年にそこで交通事故に遭って亡くなってしまった。(合掌)
私が市場でベトナムの服と思って買ったものは、中国服だった。
(おまけの話)
日本からのお客が帰った後に、アオザイ姿で全員で記念写真を撮った。
そんな時には、「橋本先生、真ん中に来て下さい」と言われる。
これはお世辞かもしれないと思い、今回は端に立って写真撮影をした。
独身女性は1人ずつ、記念撮影をした。
私は「お見合いの時に使うためには、良い機会ですよ」と言った。
その時に分ったが、ベトナムではお見合いはするが、その時に写真は渡さないと聞いた。その理由は「あまりに写真と本人が違う」ことが多く、
止めになった経緯があるようだ。
このように階段に並んで、日本からの来客を迎える。
お客はみんな喜んで、感激する。
そこから美容整形の話になった。
ベトナムでは整形はまだ一般的ではない。 費用が高過ぎるからだ。
また、顔にメスを入れることに対する抵抗感もあるようだ。
それでも、金持ちは外国へ行って整形手術を受けているようだ。
ベトナムには美人が少ないように感じていたのだが、「化粧をあまりしない」、「美容整形をしない」「ファッションが野暮である」という辺りにその原因がありそうだ。
集まれる先生方だけで、記念撮影をした。