■ベトナム(17)・・・床屋へ行く
(2013年7月26日) 私は外国へ行くと、必ずといっていいほど床屋へ行く。
床屋というのは、その国の普通の人の生活感覚が分かるからである。
ベトナムに来て、日が経つに連れて髪の毛が伸びているのが気になっていた。
通訳として日本語教室の生徒に床屋に連れて行ってもらうことも考えたが、彼らは学校が終るとアルバイトに行っている。
だからそれも気の毒なので、止めにした。
床屋を探して歩いていたら、ドリアン屋があった。
3万5000ドン(1キロ・・175円)
そこで暑い日差しの中を、近所の床屋を探して1人で歩いた。
すぐに見付かったのが、歩道で椅子を出して髪を切っている床屋だ。
でもこれはさすがに不潔そうで、入るのを止めた。
学校の隣の床屋。暗くて汚い。
次に暗い店が見付かった。
店主が客待ちの為か、お客の整髪台を斜めに倒して座って新聞を読んでいる。ここも店主の態度が気に入らないので止める。
私の入った店。お客の椅子が8台あるので、大きな店である。
暫く歩いてから、横道の2軒目に清潔そうな店を見付けた。
店主が入り口のバイクの片付けをしている。
私を見付けると、ドアを開けた。髪が伸びているのを見たのだろう。
この店はお洒落な人が来るらしく、店員の髪形もユニーク。
中に入ると床屋と美容院が一緒で、女性客はパーマをかけている。
私をベトナム人と思ったのか、店主が何か言った。
私が「髪を切ってくれ」と日本語で言うと、ギョッとして、少し時間を置いてから、「CUT?」と英語で言った。
店長のチェンさん。
そして席に着き、電気カミソリと櫛を器用に使って整髪をして行く。
最後に櫛で整えて、奥の部屋に連れて行かれた。
そこでシャンプーをするらしい。
ベッドに仰向けに寝かされて、頭だけ洗髪台に出す。
これは非常に首が痛くて、耐えられない。
途中で起きてベッドから降りて、前屈みで日本式で洗ってもらった。
仰向けに寝て頭をあらうのは苦しい。途中でベッドから降りた。
それが終るとまた席に戻り、髪をドライヤーで乾かして、怪しいクリームを塗って髪の毛を逆立てる。そして終った。
その間、わずかに20分だった。
「料金は幾らですか?」と英語で聞いたが分からない。
お金を見せたら、紙に書いてくれた。
7万ドンだった(350円)。クーラーのある店は値段がかなり高い。
髭を剃ったりすると別料金になるのか、その辺は分からないで終った。
店長は私の髪を逆立てた。
(おまけの話)
毎日、ベトナム料理を食べていると、少し飽きる。
たまに、ベトナム料理以外のものを食べたくなる。
そんな時には日本料理屋へ行ってみようかなと思う。
歩道は自分の物のように使うベトナム人が多い。
ベトナムに着いた最初のホテルには、「粋」という日本料理店があった。構えも立派で、外から見た時は美味しそうな感じがした。
ある時、思い切ってタクシーで、今いるホテルからその店に行ってみた。そして無難なところで、「天麩羅定食」を注文した。
出て来た料理は見たところは、大丈夫そうだ。
日本料理店は造作にお金がかかっている。
天麩羅を食べて驚いた。衣が硬くて歯が欠けそうだった。
半分も食べずに出て来た。それでも20万ドンもした。(1000円)
それ以来、暫く日本料理から遠ざかっていたが、また行ってしまった。
今度は今のホテルに近い「花すし」という店だった。
天麩羅で懲りたので、トンカツ定食を頼んだ。
見た目は「トンカツ定食」だが。(20万700ドン)・・1035円
見た目はトンカツだが、食べてみたら少し違う。
ご飯がベトナム米で、日本米ではないのが美味しくないと感じる理由かもしれない。
もう日本に帰るまで、日本料理を食べるのは止めようと思う。