■ベトナム(20)・・・ドンナイに行く(2)
(2013年8月1日) 昨日の話で「ドクダミ」のことを書いたら、日本から3人の友人がメールで指摘して来た。「ドクダミは毒ではない。毒矯みから来ていて、毒を抑えるの意味です」とあった。ありがとう。知りませんでした。
たまには間違いを書かないと返信をもらえないので、この間違いは私にとっては良かったと思っている。
さて、2日目は教室がお休みなので、ドンナイ観光となった。
朝7時15分に先生2人がホテルに迎えに来てくれた。
今日はハイヤーを頼んである。
名前は分からないが、有名なお寺。ここでは阿弥陀如来も象に乗っている。
ハイヤーを1日借りると、120万ドンである。(6000円)
私には高いのか安いのか分からないが、いずれにしても私が支払う。
ベトナムに来てから、なんでも私が払うことになってしまっている。
「金持ちの国、日本から来た人」ということになっているので、仕方のないことだ。
1万ドンでお線香を買う。 閻魔大王か?
先ずは小高い丘の上にあるお寺の見学である。
私は先生に聞いた。『ここはどんなお寺なんですか?』。
先生『ここは昔、偉い人が住み付いた場所だそうです』。
私『それだけ?。それじゃ、観光ガイドとして失格だよ』。
ザボン園で船に乗る。
船とザボン園見学とランチで4人で120万ドン(6000円)
ベトナムは仏教国だが、宗教は日本と同じく普段はあまり信じていない。ゆっくりと、寺の中を見て廻った。
色々な仏像があるが、古い日本の仏像と違って色が派手だ。
日本でも見たことがあるような仏像も多い。
ザボンが鈴なり。
庭に石碑があった。漢文が彫ってある。
ベトナム人は漢字は読めない。先生でも読めない。
フランス支配下の時に、漢字を捨てさせられたからだ。
私はかなりいい加減に、石碑の文字を読んで聞かせた。
『300年前に泰習という上人が雪や霧の中を、大変な思いでここまで来た。そしてここで悟りを開いたので、ここに寺を建てたのです』
ザボン園でランチ。ここは美味しかった。
食べ残すと、先生は持ち帰る(偉い!)
他の場所でも石碑に彫られた漢文を読んで、先生や生徒に聞かせた。
ベトナム人の知らない歴史を、日本人が石碑を読んで聞かせたのでみんなは驚き、日本語の先生から殆ど歴史学者となってしまった。
川の水は茶色い。町の人がレジャーに来ている。
その後は有名な滝を見に行くという。行ってみたら、大したことはない。東南アジアの川は、どこでも茶色に濁っている。
日本の透明な川や滝を見慣れた者からすれば、こんな滝はどうということはない。
その次はザボン園である。
日本のザボンや文旦のような果物がこの国にもある。
ここでゆっくりして、疲れを取った。
ザボン園の売店。
大きなザボンが6個で20万ドン(1000円)1個166円。
(おまけの話)
夕食を生徒達と食べてからホーチミン市に戻ることになっているし、疲れたこともあり観光を早目に切り上げた。
そこで、生徒達にドンナイ川の河畔のカフェに来てもらい、そこで日本語の練習をすることにした。
ザボンの木。むかしここに偶然に、2本のザボンが生えていたことから
ザボン園が始まった。
彼らは日本人と直接話が出来る初めての機会なので、この時とばかりに私に話し掛ける。でも残念ながら、大した質問は出ない。
日本語の単語を知らないからである。
ベトナム人は「つ」の発音が出来ない。
ベトナム語に「つ」の発音が無いからである。
『橋本先生はいちゅ日本に行きますか?』と聞いて来る。
私は『橋本先生はいつ日本に帰りますか?ですよ』と教える。
そして反復させるが、「つ」がどうしても「ちゅ」となってしまう。
カフェの前のドンナイ川では漁師が魚を獲っていた。
私は「9月に日本に帰ります」と言う。
生徒は「9がちゅですか?」と聞く。
そして「(ちゅ)ではありません。(つ)です」という発音練習が延々と続く。そして最後まで出来ない。疲れる。
ザボン娘。(住み込みで、給料は安いと言っていた)