■洞爺湖の風景
私の宿泊先の「ペンションおおの」の目の前は洞爺湖である。それなのに、滞在中はスッキリと晴れた日が無くて、中島が霧に霞んでいてよく見えない日ばかりだった。 帰る前の日になって、やっと朝から天気が良くなり、中島がハッキリと見えた。
早朝の湖は風も無く、水面が鏡面のようで、中島が水面に逆さに写っている。
「逆さ中島」とは言わないようだが、語呂が悪い。
逆さ中島
早起きの私は5時過ぎになると、洞爺湖の散歩に出る。
駐車場の近くの空き地では、テントを張ったキャンパーがいるが、まだ起き出してはいない。
例年は多くのキャンパーを見掛けたが、今年は少なくて変だ。
洞爺湖温泉にある旅館も、中国からの外国人観光客が来ないので、閑古鳥が鳴いている。
ウィンザー・ホテル
これは大地震の影響ではなく、原発事故の放射能の影響である。東京電力は洞爺湖温泉の旅館の営業補償もするのだろうか?
洞爺湖には多くの芸術家が、自慢の彫刻作品を展示している。その数は58にもなるそうだ。
ひとつひとつが個性のある作品で、天気の良い日に見て廻るには最高のロケーションである。
「ペンションおおの」の道路の向こう側は駐車場となっていて、早朝から観光バスが停まる。
観光客はバスから降りて、湖と中島の写真を撮るとバスに乗って行ってしまう。
だから「おおの」にはお金が落ちない。
私はなんとか落ちる方法を考えているのだが、1週間という短い滞在時間では良いアイディアは出なかった。
(おまけの話)
3月11日の大震災のニュースで、伊達市の事情が変ってしまったように感じる。それまでは、北海道伊達市も、菊谷市長の活躍でなんとか全国に知られかけて来ていた。
それが大震災のニュースで取り上げられるのが福島県伊達市なので、普通の日本国民は「伊達と言えば、福島県」という風に刷り込みがされてしまった。
朝霧の中の彫刻
ここから北海道伊達市が巻き返しをするのは至難の業だ。
仕方ないから、町の名前を変えたらどうだろうか?
全国で通用するような、「洞爺湖市」とか、「昭和新山市」とか、バカバカしく「ホタテ市」なんていうのも悪くない。
亘理から来た由緒正しい家柄の人に怒られるかもしれないが、そのくらいの発想をしないと巻き返しは出来ない。