■想定外という言葉
今回の原発事故では、「想定外」という言葉が出て来た。 この言葉を世間に広めたのは、他ならぬ「ホリエモン」である。そのホリエモンは裁判で最高裁まで争って敗訴となり、実刑が確定した。
「想定外」という言葉は、「誰もが考えていたことよりも外のこと」という意味であるから、その言葉の中には、「仕方ない。私のせいじゃない」という意味が隠れている。
ハワイの和尚の絵説法
だから政府も、東京電力の社長も、原子力安全保安院も、みんなその都合の良い言葉を使う。
今回のことは「想定外」じゃなく、「私には考えが及ばなかった。」ではないのか?
それなら、責任といういう意味が含まれる。
浜離宮の水鳥たち
テレビのニュースでは外国人観光客が居なくなり、どこの観光地でも閑古鳥が鳴いていると知った。
遠い外国から見れば、福島も東京も大阪も小さな島国の日本なのであるから、みんな一緒であると見ている。
北海道や九州でさえも同じ状況のようだし、日本人観光客も自粛して行かなくなっているのだから、観光が復活するには相当の時間が掛るように思う。
夕闇迫る東京タワー
私に縁のある洞爺湖温泉やニセコも影響を受けているそうだ。
いまや全国の観光地は、外国人観光客無しでは成り立たない。これも全て原発事故から発生した被害である。
こういうのを、本当の「想定外」と言うのである。
原発関係者は、言葉の意味をよく勉強しておいてくれ!
GANBAROのライトアップの東京タワー
(おまけの話)
ソフトバンクの孫正義社長が、『太陽電池など環境エネルギーの普及を促進するため、「自然エネルギー財団」を設置すると発表した。世界中の科学者ら約100人に参加を促し、政府への政策提言などを行う』という。
私はこのような大胆な提案をし、そして行動する企業人が日本にいることを感謝したい。
彼は今回の震災で、個人的に100億円を寄付している。
在日ベトナム人研修生向けの原発事故の説明文
(私が顧問をしている会社のS子さんから提供)
そして引退するまでの報酬も全て寄付するというから驚きだ。
以前の私は彼のことを、「金儲けばかり考えてー・・・」と、あまり好ましく思っていなかった。
それが今回のことで、すっかりイメージが変った。
100億円くらいの寄付で、コロッと見かたが変るようじゃ、私もまだまだだなー。・・・と、大きく出てみた。
それなのに、当事者の東電役員達は報酬を50%カットで済まそうとしている。
こんな時はゼロにするのが当り前じゃないのか?(怒)