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[2011.07.05]
■今年の毛ガニは高い 
毎年この時期には、噴火湾の毛ガニ漁が解禁になっている。 
私が伊達に来てすぐの時に、土木業のKさんから、『カニは茹で立てが一番美味しい』と教わった。 
 
そして、毎年のこの時期にイコロ農園で「カニパーティ」を開くことが決まりとなった。 
昨年までは私達は主催者側だったが、今年は私1人だけなので、幹事長は金物屋のHさんに代り、私は客人となった。 
 
毛ガニの揃い踏み 


午後6時半の開始に間に合うように行ったら、もう大勢の人が飲んでいる。殆どの人が顔馴染みである。 
早速、幹事のHさんから会費を請求される。 
 
ところがポケットを探ったら、財布が無い。 
「失くした」と、思った。 
隣にいた医師のIさんが、『私が出しておきます』と助け船を出してくれた。 
 
イコロ農園に集う伊達の紳士達 
 
壮瞥町の農家のオヤジのIさんが、伊達名物の「いとうのテンプラ」を焼く。隣では、Kさんが焼き鳥を焼く。 
私はそれを食べる。 
「客人の立場もいいものだ」と、つくづく思いながら、また食べる。 
 
肝心の毛ガニであるが、今年は不漁と原発の影響で、かなり値段が高い。 
1パイ1700円とは、東京で買うより高いのでは? 
 
夕暮れと共にギター演奏に合わせて歌もあり 
 
それでもシッカリと自分の分は食べて、9ヵ月ぶりに会う懐かしい友人達と話が弾む。 
午後9時を過ぎて、東京から来た私は寒くてたまらず、そっと席を外して旅館に戻った。また、明日も忙しい日が待っている。 
 
失くしたと思った財布は、出掛ける時にズボンを穿き替えた為に、旅館に置き忘れていただけだった。 
 
伊達の夜は寒いので、火を燃やす 
 
(おまけの話) 
北海道で育った人から、よく聞く話がある。 
『子供の頃は、いつもおやつが毛ガニだった』。 
東京育ちの私からすれば、『ウソだろー』と思う。 
 
ところが、伊達市の医師のIさんからも同じようなメールが届いた。 
『子供の頃は、噴火湾内の毛蟹の密度は高かったので、一杯30円くらいで売られていました。 
 
朝獲れて茹でられて直ぐの毛蟹を、おやつで食べてました。 
 
これが1700円は高い(睨むな!) 
 
蟹の加工場では、♀蟹の内子は殻の中に入ったまま捨ててありました。友人の家の加工場に行っては拾って食べていました。』 
 
そして更に、『今では高価な食べ物となってしまい、コープ札幌で半額で売られている時に時々買って来ます。』と、あった。 
 
この最後の文章で、その前の話が全て嘘っぽくなってしまう。 
千歳空港で売られている値段なら、私も買わないが・・・。 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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