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[2007.04.18]
■外国人特派員クラブに集合したNYの仲間達
43年前にニューヨークで働いていたことがある。 
マンハッタン島から地下鉄で少し東に行ったところにあるメッツ球場の向かい側に大きな公園がある。 
そこで2年間にわたりニューヨーク世界博覧会が開催されて、私は日本館の劇場付きレストランでバスボーイとして働いた。 
 
その時の仲間が15人いる。1人を除いてみんな消息が分かっている。そんな仲間が時々、都内で集り昔話をする。年を取ると昔話が好きになるが、これは年寄りの特権でもある。 
若者には昔話が無いからだ。 
 



4月14日にその仲間が久し振りに集まった。 
集合場所はテレビニュースにも時々登場する有楽町の外国人特派員記者クラブである。 
 
ここのメンバーになるのは難しいらしい。仲間の1人がここのメンバーなので利用の許可が出た。私がNYに行った頃は渡航が自由化されていなかったので、この機会を捉えてNYに行こうと考える男はどこか違っていた。そんな男達だから、人生で成功した者が多い。 
 
今回は15名中10名が参加だ。遠くは広島や青森からもやって来た。幹事のO君は昔から惚れっぽい男で、女性を愛してやまない。そこで今回は当時、NYで一緒に働いていた女性125人の内、お気に入りの8名を特別に呼んだ。 
 
集まったみんなは例外無く年寄りになった。 
途中は別々の道を行ったので、共通の話題は昔話だけである。10人の仲間の中にはまだ現役の者が5人もいる。心なしか現役組の方が若く感じる。引退組のヒガミか?でも、いずれにしてもジジババの集まりであることは間違いない。 
 
NYから帰って来てからの40年以上の人生はそれなりに重い。美人だった女性もそれなりになり、油が抜けている。油が抜けた女性との会話も下心が無いだけに楽しい。65歳にもなるのに、話をしているとみんなと一緒に22歳の頃の自分に戻れるのがなんとも嬉しい。年を取るのも悪くない。 
 
 
(豆知識) 
バスボーイという職種はアメリカの高級レストランだけにある。 
ウエイターはお客から注文を取るが、バスボーイは注文は取れない。白い詰襟の服を着て、お客の帰った後に汚れた皿を片付ける役である。 
 
(おまけの話) 
NYに行く為の試験は90倍の倍率だった。面接試験で『あなたはNYに行けたらトイレの掃除でもやれますか?』と聞かれた。仲間に聞いたら、みんな『やります』と答えたそうだが、私は『出来ません』と答えた。それでよく受かったなー。 
 
でも、ある日、現地でレストランのトイレが詰まって溢れてしまったことがある。その時は丁度、我がレストランにノーベル賞を受賞した作家の川端康成が若い女性を連れて来ていた。仕方ないので、私はトイレ掃除を手伝った。しないはずだったのにー! 
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心の伊達市民 第一号
心の伊達市民 第一号
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。 
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